■ご訪問者数:13544523
山本ひふクリニック  たかさわ糖尿病内科クリニック  YOKO CLINIC  はこだて港町眼科 

コラムを読む

透析治療は大変と聞きました。どのようなことに気をつけるべきですか?

泌尿器科2010/03/18

合併症を未然に防ぎ、疾患の早期発見が、豊かな透析ライフにつながります

 現在日本では29万人の患者さんが慢性腎不全と診断され、週3回の維持透析を受けられております。私たち透析医は透析を受けられている患者さんの合併症の発生を未然に防ぎ、疾病の発見を早期に行うことで少しでも長い期間、健常者と同じように健康で長生きしていただけるようにできる限りの努力をしていきたいと考えております。 医学の進歩や新薬の開発により透析治療も日進月歩で進歩しております。腎性貧血やカルシウム・リン代謝による副甲状腺機能のコントロールは優れた多くの薬剤の誕生により、管理がしやすくなりましたし、それにより動脈硬化の進展や骨の脆弱化の問題も解決しつつあります。 しかしながら不幸にも未だに透析患者さんの死因の第1位は心血管障害によるものです。超音波検査やCTA(CTによる血管の評価)の技術も進み、その治療の選択肢も数多くなってきているにもかかわらずです。今の医学水準で私たち透析医ができることは左記のように限られておりますが、それら一つ一つを丁寧に実践して行くことで透析患者さんの豊かな透析ライフをサポートして行きたいと努めております。以下に当施設が特に注意して行っていることを紹介致します。

  1. ブラッドアクセス(シャントなど)の評価を毎日行い、少しでも異常があれば、シャントPTA(血管内に風船付きカテーテルを入れて血管を広げる手技)やシャント再建を積極的に行い、尿毒素を十分に抜けるだけの優秀なシャントの確保をする。
  2. 腹部超音波、副甲状腺超音波、心エコー、シャントエコー、下肢血管エコーなど非侵襲的な(患者さんに痛みや苦痛を与えない)検査にて異常をいち早く発見する。
  3. 検査で異常が認められた場合は関連医療機関でより精密な検査を施行し、見つかった病変の程度や内容により、各専門医と協議をし、患者さんやご家族と相談の上、治療方法を選択していただく。

 それらのことで合併症の発生を未然に防ぎ、疾患を早期に発見することにより、すべての患者さんが健康で長生きできるようサポートしていきたいと考えています。当院では通院のわずらわしさを少しでも軽減するよう道南一円に無料送迎バスを出しております。通院にお悩みの患者さんがいらっしゃいましたらいつでもお気軽に相談して下さい。2002年の診療報酬改定により透析治療に伴う食事(治療食)は、保険診療から外され、全額患者さんの自己負担となりました。しかし当院では健康を第一に考え、栄養価が高く、低塩分、低カリウム、低リンでもおいしい食事を現在でも無償で提供させていただいております。透析医療に関してお悩みの患者さんは専門の医療機関にご相談することをお勧めします。


Text by 三木内科泌尿器科クリニック 三木 敬也( 2010年3月 「ホームドクター 健康新常識」掲載)

はこだて医療情報に登録されている詳細ページリスト(50音別)

医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科
医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科