産科・婦人科

冷え症を考える

 不快な症状や体の不調が現れると何か病気になったのではないかと心配になります。そして病気であれば早く治したいと考え、病院を利用することになります。

 医師のほうは、原因を探るために、まず、症状の経過を詳しく聞き、診察をし、必要と思われる検査をして病気を特定していきますが、西洋医学的検索で異常はなく、なかなか原因がはっきりしない場合もよくあります。

 女性は性ホルモンの周期的な流れの中にあり、機能性の病気というのでしょうか、そのような原因を特定しづらい不調が出やすいように考えられます。

 生理痛がだんだんひどくなってきて、生理も不順になってきている。めまいや立ちくらみもして疲れやすい。しばしばおなかも張って痛くなり、にきびや肌荒れもひどくなってきている。手足が冷たくて眠れない。頭痛、肩こりや腰痛が強くなってきた。こんな症状を感じる女性が若い方も含め増えてきているように思います。このような方は東洋医学でいうところの『冷え症』かもしれません。

 冷えを訴えるのは圧倒的に女性に多く、東洋医学では冷えを放置すると様々な健康障害の元になると考え、その治療を重要視しています。

 実際、漢方薬で治療し冷えが改善するにつれ、ほかの不快な症状も軽くなっていくことはよく経験します。

 一方、『冷え症』と診断した女性の生活習慣を尋ねると、朝食を食べない。偏食、運動不足、喫煙、不規則な生活などの問題を持っているケースが多く認められます。増え続けるストレスの中で、私たちが享受している便利で体を使わない生活、いつでも甘いものやカロリーの高いものを食べられる食生活が、筋肉を中心とした体からの熱の発生を減らし、また自律神経の乱れを引き起こし、冷えを起こしているかもしれません。

 冷えは体から発せられるSOSと捉え、生活面を見直すことも大切です。

白鳥クリニック
中村逸郎 医師
中村逸郎
プロフィール
昭和58年北海道大学医学部卒業、札幌厚生病院勤務、稚内市立病院勤務、旭川市立病院勤務、函館中央病院勤務。日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医。
住所
函館市白鳥町13-18
TEL
0138-44-5588