産科・婦人科

生理をずらす方法について

 初夏を迎え、スポーツやレジャーに絶好の時期になりましたが、皆さんは夏休みにどのような計画を立てているのでしょうか?

楽しみにしている旅行などにちょうど生理が当たりそうだとちょっと憂鬱(ゆううつ)ですね。そこで今回は生理をずらす方法について簡単に説明しましょう。

 まず生理がどのようにして起きるのかを考えてみましょう。

 卵巣では、女性ホルモンが普通三十日前後の周期で分泌され、増えたり減ったりしています。子宮の内膜はそのホルモンの作用により厚くなっていきますが、ホルモンが減ってくると保っていられなくなり、剥(は)がれ落ちて血液とともに排泄(はいせつ)されてしまいます。これが生理(月経)です。

 生理をずらすには主に二つの方法があります。

 ひとつは早める方法で、生理の五日目頃から女性ホルモン剤(卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤)を内服していただきます。このことにより、その周期はご自分の卵巣が働けなくなり、自前のホルモンは分泌されません。そこで例えば二週間程度で内服を止めれば一週間ほど生理を早めることができます。

 もうひとつは遅らせる方法で、生理が始まる予定の五日程前から女性ホルモンを内服すると、ホルモンが減らない状態を維持できるため薬を飲み続けている分だけ生理を遅らせることができます。

 このような方法は大変便利なのですが、人によってはホルモン剤で吐き気が強く出たりする方もいます。旅行中にそんな症状で苦しんでもばからしいし、また薬を飲む時間を気にしたりする煩雑(はんざつ)さもあると思うので、私のお勧めとしては早めに産婦人科を受診していただき、旅行前の生理を早めるか遅らせるかしてコントロールし、旅行中は薬を飲む必要のないようにしておく方法です。

 特に、以前ずらした時に調子が悪かった方や、初めて試してみようと考えている方は旅行前の生理をコントロールしたほうが安心でしょう。

白鳥クリニック
中村逸郎 医師
中村逸郎
プロフィール
昭和58年北海道大学医学部卒業、札幌厚生病院勤務、稚内市立病院勤務、旭川市立病院勤務、函館中央病院勤務。日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医。
住所
函館市白鳥町13-18
TEL
0138-44-5588