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最近ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)について目にする機会が多いのではないかと思いますが、あらためてピロリ菌についてその性質、病気との関係をまとめてみたいと思います。
そもそもピロリ菌とは胃の中に住んでいる細菌で上下水道の衛生状態の悪い環境で水を介して経口感染することが推測されています。日本では若い人では感染率は低いのですが40歳以上では70〜80%の人が、又日本人全体では約半数の6000万人がピロリ菌に感染していると言われています。
それではピロリ菌はどのような病気を起こすかというと、ピロリ菌の産生する有害なアンモニアやその他の毒素により胃の粘膜が障害を受け萎縮性の慢性胃炎が続き、そこにストレス、喫煙、アルコール過飲などの因子が加わると胃酸の影響を受けやすくなり潰瘍を発生するわけです。従ってピロリ菌に感染しているすべての人が治療を受けなければならないわけではなく、感染者の2〜3%とされている胃・十二潰瘍がある人が対象になるわけです。
それではピロリ菌を確認する方法にはどのようなものがあるかというと、内視鏡検査の時に組織の一部を採取して調べる方法と内視鏡を使わないで呼気を採取して行う方法、血液や尿の抗体を調べる方法があります。
次に2000年11月から保険適用になった治療(除菌療法)についてですが、プロトンポンプ阻害薬という胃酸の分泌を抑える薬1種と2種類の抗生物質の3剤を朝・夕食後の2回、1週間服用します。副作用として軟便や下痢になったり食べ物の味がおかしいと感じたりすることがありますが軽い場合が殆んどです。又ペニシリンアレルギーがある人はその他の抗菌薬を使うことになります。最後に治療が成功したかどうかを治療終了4週以降に再度呼気試験等を行って確認します。除菌療法の成功率は約90%でその後の再感染も殆んどないとされています。ピロリ菌の除菌に成功すると十二指腸潰瘍では90%以上、胃潰瘍では80%以上の人が再発の心配がなくなり、慢性的に潰瘍をくり返す潰瘍症の原因治療になるでしょう。
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