小児科

インフルエンザの流行

 ここ数年冬になると必ずインフルエンザの話題がメディアを賑わすようになります。インフルエンザがいわゆる冬の一般的な風邪とは違い、お年寄りや、小さい子供さんたちの命を奪う可能性のある恐ろしい感染症の一つだからです。

 インフルエンザの流行は、低温、乾燥の条件が揃えばあっという間です。風邪の潜伏期(ウイルスに感染してから発病までの期間)はだいたい2〜4日程ですが、インフルエンザの場合早ければ翌日には発症します。職場やクラスの中に一人感染者がでれば翌日には数人の方が発症している可能性があります。このようにして感染が非常に早く広がるので、大流行につながりやすいのです。

 この大流行をどのように予防したら良いでしょうか。一般的には予防接種が良いとされています。一人より集団で、子供さんだけではなく、家族全員で接種した方がより効果的です。毎年流行のピークは2月です。予防接種の効果は接種後約1ヶ月前後より出てきますので遅くても11月下旬には1回目の接種を行うようにしてください。

 インフルエンザになってしまったらどうしたらいいでしょうか?発熱から48時間以内に抗インフルエンザ薬を医療機関で処方してもらってください。効果のある方は1日から数日で解熱します。しかし内服を始めても数日間高熱が続くことがあります。また、抗インフルエンザ薬は副作用として腹痛や下痢、嘔吐等の症状を示すことがあります。このような場合は直ちに医療機関に相談された方がいいでしょう。今年は例年より早くインフルエンザの流行の兆しが見えています。困ったことに抗インフルエンザ薬の在庫が底をつきつつあり、製薬会社は海外からの緊急輸入を行っていますが、次回の調達がいつになるかわからないという状況です。しかし、抗インフルエンザ薬がなくても他にインフルエンザに効果のある治療法がありますので、医療機関に相談してみてください。

 インフルエンザの流行や最新情報はインターネットで検索すればほとんどの情報は手に入ります。上手に情報を利用してインフルエンザに打ち勝ってください。

五稜郭ファミリークリニック小児科
院長 石坂 仁
石坂 仁
プロフィール
昭和62年、埼玉医科大学卒業。卒業後しばらくは出身大学でハードな研修。平成9年3月より平成14年3月まで函館五稜郭病院(小児科科長) 。所属学会(小児科学会、小児内分泌学会、日本アレルギー学会、糖尿病学会、小児保健学会など
住所
函館市柏木町11-10
TEL
0138-31-6660