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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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40歳を過ぎたら、眼底検査を!!Text by 藤岡眼科 藤岡聖子
「目を見ればその人がわかる」と言いますが、医学的にみてもこれは本当のことで、目は体の中で血管を直接観察できる唯一の臓器です。
身体がメタボならば、目にも高血圧・高脂血症・糖尿病による合併症が出現する可能性があります。イギリスの若者対象の調査によれば、「肺ガンや脳卒中よりも失明が一番恐怖である」という結果が出たそうです。 瞳孔を広げる点眼薬をつけて眼底検査を行えば、目の重要な病気を早めにみつけることができます。40歳以上の日本人の5%は緑内障で、疑いのある人を含めると8人中1人はいることがわかっており、日本の失明原因1位の病気です。 緑内障は進行性の病気ですが早めに発見し眼圧を下げる治療を行えば、進行を遅くすることができ、老後も身の回りのことができる視野を保つことができます。 緑内障も眼底検査と視野検査・眼圧測定でみつけることができます。早期発見のために定期的に眼科を受診しましょう。 |
身近な多汗・ワキガ症の治療法Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二
スキンケアで多汗やワキの臭いに悩んでいる方が多くいらっしゃいますが、ご本人が多汗症とワキガ症を混同しているケースがあるため、診断内容の説明を充分に受けてから治療を受けることが大切です。最近よく用いられている多汗症・軽度なワキガ症の治療は、電気凝固法とボツリヌスA毒素による方法です。日常生活にまったく支障をきたさず、翌日から入浴ができて、誰にも治療したことが分からない、短時間(10~30分)で治療可能な方法です。
よく言われているプチ手術的方法なので、改善度や効果期間が限定されます。多汗症・ワキガ症の治療にはいろいろな方法があるので、症状の程度を診断を受けた上で、日常生活に支障のない方法を選択するか、手術的方法を選択するか、充分な説明を受け医師と相談して決めましょう。 |
蓄膿(ちくのう)症は治りにくいと聞きました。本当なのでしょうか?Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
専門医による正しい治療により約1カ月で治ります。
10日以内に鼻汁を止めることで予防も可能に蓄膿症は、一般的に難治性の病気だと思われがちですが、正しい殺菌・除菌処置と、専門医の処方する薬を継続して飲むことで、ほぼ1カ月くらいで治ります。具体的には、最初に除菌のために殺菌性の抗生物質を1週間使用し、その後、マクロライド系の抗生物質を少量・長期投与を行うのが蓄膿症治療のスタンダードです。よく小さな子どもで蓄膿症ではないかと心配される親御さんがいますが、そもそも副鼻腔は骨格が固まる2歳後半から出来るものなので、それ以前の子どもでは副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症はまずありえません。そのため鼻汁が続くなど、蓄膿症が疑われるような症状については、単純に鼻の構造が小さくて詰まりやすい、また自分で鼻汁をかまないために長引いているだけで、まず心配はありません。一般的に蓄膿症とは、副鼻腔炎のことで、基本的に鼻の中の空洞部分である副鼻腔といわれる交通路が構造的に小さかったり、狭くなった状態に、いわゆる鼻汁が続くことで換気が悪くなって炎症を起こしてしまい発症する症状をいいます。基本的には長く続く鼻汁を、遅くても10日以内で止め、蓄膿症へと移行しないように処置することが重要です。基本的な治療は小児も大人も同じで、抗生物質を使ったスタンダードの治療で、症状によっては2、3カ月投与する場合もあります。ただし、それでも治らない場合、特に大人では手術療法を考えます。小児で手術に至るケースはほぼありません。手術は、従来、歯茎を切開して空洞を開けて中の悪いものを粘膜から根こそぎ取ってしまう方法が行われましたが、現在は基本的な考え方が変わり、内視鏡を使った鼻内手術によって、蓄膿症の原因となる副鼻腔という鼻の交通が狭い状態から通りの良い状態に広げる、いわゆる形成手術を行っています。それによって、その後、薬を使って治癒を促すためのきっかけを作ることが蓄膿症手術の目的となっています。手術は両鼻でも、全身麻酔下で2時間くらい。1週間程度の入院は必要ですが、術後の負担や痛みも少なく、その日から普通に食事もできます。蓄膿症は、鼻の真ん中にある鼻中隔という仕切りが曲がっている人でなりやすく日本人には多いといわれています。また鼻の状態を悪くする慢性的な病気としてアレルギー性鼻炎や喘息のある方も注意が必要です。まずは蓄膿症を予防するためにも、風邪の初期治療は大切で、耳鼻科の立場からは10日以内に鼻汁を止めることが第一となりますので、気になる場合には、早めの受診をお勧めします。 |
長生きの秘訣Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
百歳以上の方を百寿者と呼びますが、日本におけるその数は、1990年には4千人程でした。当時、老年医学が専門の友人から「百寿者は、生まれつき(遺伝的に)強い人で、長寿の研究には適当でない」と聞きました。その後2000年にはおよそ1万5千人、2011年9月には、4万7千人に達しました。たった20年の間に、遺伝的に強い人たちが4万人以上も増えたのでしょうか?長寿に対する遺伝の関与は30%程度と言われます。したがって、寿命の伸びは、遺伝子以外の要素の影響が大きいということです。生活環境として、紛争や戦争がなく平和であること、大きな災害がないことは勿論大切です。ちなみに、第二次世界大戦直後の百寿者は四百人程でした。もっとも重要な要素は、国民の保健衛生に対する関心の高まりと、医学・医療技術の進歩の貢献が大きいと考えます。百寿者の統計データを教えてくださった先生は、長寿を100m走にたとえておられました。かつて10秒を切ることは夢のようでしたが、10秒の壁を破った後も記録は少しずつ伸び続けています。この伸びには選手の素質だけでなく、シューズやトラックなどの道具の改良、科学的なトレーニングの成果も大きく貢献しています。人間の寿命も、まだ伸びると予想されています。百寿者の研究から長寿の秘訣は見つけられていません。しかし、105歳以上の方たちの特徴から、「よく食べ、風邪をひかない」という共通点が発見されました。簡単なようですが、食べるためには、日頃から歯磨きを欠かさず、丈夫な歯を保つことが必要です。風邪をひかないために、手洗いとうがいの習慣も大事です。結局、「これをやれば大丈夫」という便利な話はありません。100m走の選手と同じで、自ら毎日努力することが必要です。人生は、100m走よりマラソンと言うべきかもしれません。コーチ(医師)の助言を聞き、道具(先進医療技術)を上手に利用して、人生マラソンを完走しましょう。
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『ストレスと栄養』と『腸活』の深い関係Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二
ストレス(心や感情の乱れ)は脳がつくり出すものです。脳は数千億個の脳神経細胞の集まりで、それぞれ脳神経細胞のその働きによって情報伝達物質が違います。感情や感覚の伝達情報を受け取る神経細胞は興奮系(ドーパミン、ノルアドレナリン)、抑制系(セロトニン、メラトニン)、調整系(γ-アミノ酪酸⦅GABA⦆)がありおよそこの3つのバランスによって心や感情が複雑にコントロールされています。これらの伝達物質は普段の食事で摂取するタンパク質(プロテイン)やアミノ酸などからつくられ、ストレスが生じた時にこれらのアミノ酸は激しく消費されます。そのためこれら伝達物質をつくる栄養(タンパク質や必須アミノ酸、グルタミン、ビタミンC、B群、ミネラル)をより多く摂取する必要があります。しかし、極度の疲れやストレスの時は胃腸の状態も悪く、なかなか食事も取れない状態も多く、肉や豆腐(大豆)などのタンパク質ではなく、早急に吸収されやすい必須アミノ酸を摂取することを勧めます。この必須アミノ酸は体の中でつくることができない9種のアミノ酸で、食事やサプリメントでしか取れません。しかし、肉や豆腐などを食事で取っても胃腸の分解酵素で分解されない限り体には吸収されません。そのため早急に吸収される必須アミノ酸の摂取が合理的です。必須アミノ酸は朝、夕など他の食べ物と一緒に取らない方が吸収されやすく、その時にビタミンB群を一緒に摂取することを勧めます。そしてストレスで睡眠が浅い時には分岐鎖アミノ酸(BCAA)を寝る30分前に摂取することを勧めます。そして、同時に『腸活』が必要です。腸内環境も悪化しているので、整えることでタンパク質や必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが吸収される環境をつくりましょう。ω-3(DHA、EPA)、ビタミンDを摂取することを勧めます。
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