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お腹が張っていませんか?

消化器内科2008/08/13

 「お腹の張り」は、食べたものが腸内で発酵し、ガスが発生する事によって起こる場合があります。

 食べたものは、主に小腸で必要な栄養素が吸収され、ドロドロの残りカスが大腸へと送られます。大腸では水分が吸収され次第に便を形づくり、直腸に送られて最終的には体外へ排出されます。しかし、便秘をした時など、内容物が腸内に長くとどまると、菌の増殖によって、ガスが発生するため、お腹が張った感じになるのです。

 便秘の他、下痢の時にもお腹が張ります。お腹が張るからといって、下剤を飲みすぎたりする事は、逆に症状を悪化させます。

 この他、胃の機能の低下が原因となることもあります。私達は、食事をしている時、一緒に飲み込んだ空気を、胃の蠕動(ぜんどう)運動によって吐き出しています。しかし、胃の働きが弱くなると、空気を吐き出す事ができずに胃にたまってしまい、げっぷが多くなります。

 まずは、生活習慣や食生活の改善ですが、ストレスが原因となる事もあるため、ストレスをためないよう心がけることも大切です。それでも改善しない時は、大腸癌や過敏性腸炎、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)なども疑わなくてはなりません。

 大腸の検査というと、「検査の朝には、たくさん(二リットル)の下剤を溶かした洗浄液を飲み、のた打ち回るような痛みをこらえて・・・」というイメージがありますが、洗浄液はレモン味やグレープフルーツ味に改善されていますし、最近では、お茶や水で飲むことのできる錠剤もあり、かなり飲み易くなり、好みによって使い分ける事が可能になりました。また、カメラの性能が良くなり、検査の苦痛はかなり軽減されています。

 胃腸以外の病気でもお腹が張る事があります。腹水がたまっていたり、卵巣に腫瘍ができることでも同じような症状になるので注意が必要です。

 長期間、お腹が張る症状が継続している方は、専門医に相談をする事をお勧めします。


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子(  「」掲載)

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