■ご訪問者数:23063636
カワムラ歯科クリニック  昭和ごとう内科  たからまち総合診療クリニック  アイビー函館クリニック 

コラムを読む

アレルギー性鼻炎 〜正しくつきあいましょう。

耳鼻咽喉科2013/02/28

 アレルギー性鼻炎は発作的に繰り返すくしゃみ、鼻水、鼻づまりを主な症状とする鼻炎です。
しかし、残念ながら風邪と考えている方や風邪と診断されて治療されている方がおり残念に思っています。
アレルギー性鼻炎は大きく通年性アレルギー性鼻炎(以下通年性)と季節性アレルギー性鼻炎(以下季節性)に分かれますが通年性の原因はダニ、ハウスダスト、カビ、季節性の原因のほとんどは花粉でいわゆる花粉症です。
ダニ、ハウスダスト、カビは布団に多く存在しますので通年で夜寝てから朝方にかけて症状があれば通年性を疑います。
また,花粉は春先、秋口に多く飛びますのでその時期に症状があれば花粉症の疑いがあります。
確定診断には鼻汁中の好酸球の存在を確認し、血液検査で血清IgE検査を調べ原因に対する反応を確認します。

治療には
①原因の回避、除去
②減感作療法
③薬物療法など代表的な治療法です。

原因の回避、除去は当然として基本となる治療はやはり内服薬、点鼻薬による薬物療法です。
花粉症の治療で花粉が飛び始める2週間前から薬物療法を始めると症状が出てから始めるより症状が軽くすみます。
通年性は原因が消えることがありませんから原則的には薬物療法を続けることが必要になります。
残念ながらアレルギーは治癒する病気ではありませんので上手に薬を使用して症状を緩和することが重要です。
鼻は空気中のゴミを取り除き加湿加温して肺に空気を送るという重要な役割がありますのでアレルギー性鼻炎を放置するとその重要な機能が失われてしまいますので風邪を引きやすくなったり蓄膿症(=副鼻腔炎)や中耳炎、嗅覚障害を誘発したり鼻血が出やすくなる、喘息発作が起こりやすくなるなど様々な病気の引き金となります。
アレルギー性鼻炎をお持ちの方は基礎的な病気として安定させることは重要と言えます。
特に小児では特に蓄膿症、中耳炎の予防し治療するためには押さえておくべき病気です。


Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩( 2013年3月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

はこだて医療情報に登録されている詳細ページリスト(50音別)

医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科
医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科