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乳房再建について

外科2015/01/26

 現在の乳がんの手術は、乳房温存術(乳房部分切除)が第一選択ですが、大きい乳がんや広範囲に拡がった乳がんでは乳房切除が行われています。
乳房を全摘出した方の中には、やはり、どうしても左右のバランス、乳房の喪失に伴う見た目の問題で悩んでいる人も少なくありません。
温泉などの公共の場から足が遠のいてしまうこともあると思います。

 『乳房再建』という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
乳がんで失われた乳房を再び取り戻す手術を乳房再建と言います。
再建する方法には、人工乳房を用いる方法(インプラント)と自家組織を用いる方法があります。
以前は、人工乳房を用いる方法は保険適用外であり、乳房再建を希望する人は自費で行っておりましたが、2013年7月から、人工乳房を用いた乳房再建手術が保険適用となり、乳房再建を希望される方がさらに増えることが予想されます。
保険適用ではなかった時期は、約80~100万円程度の自費負担でありましたが、現在は、保険適用と高額療養制度を用いると、10万円ほどで乳房再建が可能になってきております。
実際、乳がんの手術自体も以前に行われていたような無理な温存手術が減り、安全に乳房全摘出した後に乳房再建を行うという選択肢が増えてきています。
実際の再建までの流れを、乳がんで乳房切除を行っている人を例にとってみます。
まずは、人工乳房を入れる部分に、皮膚拡張器(ティッシュエキスパンダー:簡単に言うと水の袋)を挿入し、数カ月かけて徐々に水を増やしながら皮膚を拡張させていきます。
その後、永久的な人工乳房(インプラント)に入れ替えを行います。
乳房再建は主に形成外科医が中心になって行いますが、乳腺専門医との協力が非常に重要です。
それぞれの資格を持った病院・医師にご相談してください。
しかし、これらの乳房再建は、美容の目的や予防のための乳房切除(遺伝性乳がんなど)には、保険適用がありません。
今後、乳房再建手術は、乳房切除をされた方の生活の質の向上に役立つ一つの選択肢になってくると思われます。


Text by 北美原クリニック 早川 善郎( 2015年1月26日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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