子どもの目線
眼科2016/04/18
子どもは大人のミニチュアではありません。
心身の成長に合わせて、見え方にも子どもならではのことがいろいろあります。
新生児の視力は明暗が分かる程度です。
眼の中に入る光が刺激になって発達し、3~5歳で1.0になります。
一方、眼の中に光が入らない原因があると0.7にも達せず、これを弱視と言います。
4~5歳頃に治療を開始できれば治りやすく、弱視のまま大人になるともう治せません。
小学校に入ると子どもなりに悩みを抱えて、「病気がないのに」「眼鏡を掛けても」視力がとても良くならない子がいます。
いわゆるお利口さんタイプが多く、親御さんや先生方が温かく見守ってくださると1年くらいで乗り越えてくれます。
子供は「見えにくい」と言ってくれないので、大人が目線を合わせてあげてくださいね。
自信がない時は、眼科がプロの目線をお教えします。
Text by
江口眼科病院 松浦 恭祐(
2016年4月18日 「北海道新聞みなみ風」掲載)