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姿勢と眩暈(めまい)

脳神経外科2019/03/25

 眩暈は、体のバランスをとる機能の異常から生じますが、この体のバランスには、耳(内耳というところ)や目の働きに加えて、実は体を支える筋肉も重要な働きをしています。
つまり首や背中、足腰の力の入り加減で、体の重心がどちらに傾いているのか、判断されます。
筋肉は力を出すだけではなく、どのくらいの力が入っているかの情報を脳に送っています。
このために、首のコリや、腰痛から眩暈を生じることがあるのです。

 手に拳大の石を持ったとき、腕を真っすぐに保つと力を入れなくても安定しますが、手首を曲げたり、腕を傾けると、腕や肩に力が入ります。
この状態が長く続けば腕や肩が疲れてしまいます。
デスクワークなどでうつむいてばかりいると、首に力が入りっぱなしです。
年を取ると、背中が丸くなってきますから、前を見ようとして、アゴが突き出て、首は後ろに曲がります。
やはり首の後ろに力が入ります。

 強い力を入れた後、力の加減がうまくいかなくなった経験があるでしょう。
重いものを持った後、字を書こうとするとペンが軽いために文字が大きくなったり、あるいは手が震えたりすることがありますが、長時間、不自然な姿勢を取った後とか、緊張した時間が長かった後など体を支える筋肉群の緊張が異常になり、体がどちらに傾いているのか、分からなくなります。

 明るくて周囲がよく見えれば、体の傾きは目で分かりますが、夜間、床に就いたときなど、体が沈むような感覚や体が回るように感じたりします。
また、トイレに起きて暗い廊下を歩くとき、体の揺れを強く感じる場合があります。
このような眩暈はMRI検査や耳検査をしても異常は見つかりません。
原因がはっきりしない眩暈の中にはこのようなものがあると思われます。

 こんな時、筋肉の緊張を正常に戻すために、デスクワークの合間や、就寝前のストレッチをお勧めします。
また、そうならないために、日ごろから、正しい姿勢を心掛けることが大事です。


Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税( 2019年3月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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