おねしょの治療
小児科2008/08/13
「おねしょ」というと、ほろ苦い思い出をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。6歳を過ぎても失敗を続けている子を夜尿症(やにょうしょう・通称:おねしょ)として投薬や生活指導を行い、治療する傾向が多くなりました。簡単な問診と尿検査、普段の1日の飲水量や尿量等を参考にして診断します。夜尿が徐々に少なくなってきている場合は生活指導だけで良くなる場合もあります。
夜尿症の原因はいくつかありますが、ほとんどは夜間の尿量が多いタイプです。治療を開始すると、 約7割の子供たちが半年前後で薬を中止できます。このように長期にわたる治療や生活指導(水分制限等)が必要であること、再発の問題や薬の副作用の問題などもありますので、治療の際は、必ず専門医の診断を受けるようにしましょう。
Text by
五稜郭ファミリークリニック小児科 石坂 仁(
「」掲載)