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目の周りの劣化を防ぐために!

眼科2023/06/01

患者さんから、次のような質問を、度々されます。

①目の周りの皮膚がカサカサなので市販軟こうを塗っていますが、いいですか?
②顔用の軟こうを塗っても目の周りが真っ赤になりますが、続けて使っていいですか?
③疲れ目なので目の周りのつぼを押していますが、いいですか?
④目の周りがたるんできたので一生懸命アイクリームを塗ってマッサージしていますが、効果はありますか?
⑤眼球をグルグル動かして疲れを取る体操をしていますが、いいですか?

いずれの答えも「NO!」です。

①②→目の周りの皮膚は身体中で1番薄い皮膚です。普通ならばゴシゴシ洗う必要のない部位なのですが、最近は、落ちづらいアイメイクを落とすためにクレンジング剤を使用してコットンなどで強く拭き取ってしまうので、細かな傷がつき、その傷から感染し、皮膚炎になっている方もいます。

まつげのエクステや、つけまつげの接着剤、マスカラやアイラインによる皮膚炎も増加してきています。このような時は、原因と思われる製品の使用をやめて、眼科の抗菌点眼や抗菌軟こうで治療すると治ることが多いです。

③④⑤→目の皮膚の下には目の開閉を行う眼輪筋という薄い筋肉がありますが、「つぼ押し」や「マッサージ」などで強い力が加わると、筋肉が伸びてしまい、かえってまぶたがたれ下がったり、皮膚の弾力線維が壊されて目の周りのしわが増えたりすることになります。

「マッサージ」をすればするほど、目の周りの筋肉は劣化し目の周りはたれてくると思って下さい。むやみに「グルグル目を動かす体操」をすると、網膜に穴が開きやすい薄くなっている所があった人にとっては、穴が開くきっかけになる場合もあります。

このように、目の周りをいつまでも美しく保ちたいならば目の周りはそっと洗い、マッサージなどしない、自己判断の軟こうはつけない、むやみに眼球運動をしないこと!です。

もし、目の周りの皮膚炎や、見え方の変化など、目に関係する何かが起きた場合には、たとえ皮膚症状であっても自己流の治療をしないで、必ず眼科を受診して下さい。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2023年5月22日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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