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自己診断はせずに、専門医に相談しましょう!
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陥入爪(かんにゅそう)Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡
陥入爪というのは、爪の端が食い込んでいることで痛くなる病気です。多いのは足の親指の爪です。爪が食い込んでいるために痛みが出たり、爪を切るときに端まで切ることが出来ずに爪の端が尖って残ってしまい、そこが刺さって痛くなってきます。ひどくなると肉芽(にくげ)という組織が盛り上がってきて、痛くて歩行にも支障を来すようになります。軽度であれば、爪の切り方に気をつけて爪を伸ばすようにしたり、テープで爪の端をとめて爪と皮膚の間を広げるようにすると痛みが出にくくなります。また、ワイヤーを爪につけて伸ばす方法もありますが、時間がかかったり、再発することもあります。爪の食い込みが強い場合や、何回も繰り返す場合には手術をしなくてはなりません。手術の方法にもいくつかあります。爪母という爪を作っている組織が爪の根元にあります。食い込んでいる部分の爪母をフェノールという薬品で焼いてしまう方法や直接切除してしまう方法があります。こうすると爪は多少細くなりますが、食い込んだ部分の爪は生えなくなり痛みは出なくなります。フェノールで焼く方法は簡単なのですが、再発することもあります。切り取ってしまう方法は手術後は疼痛がありますが、確実な方法です。術後は1~2日でぬらしたりできます。また、巻き爪というのもあります。これは爪の端だけでなく爪全体が丸まってくるもので、正確には陥入爪とは異なります。巻き爪は変形は強いのですが、痛みがないことも多いのでそのままにすることもあります。上から押さえたりして疼痛があるとき手術をすることもあります。手術は爪全体を一度取ってしまって爪床という部分を平らになるようにしなくてはなりません。少し大変な手術になります。
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マイボーム腺機能不全Text by 江口眼科病院 大橋 和広
よくならない異物感、目の周囲のかゆみ、ドライアイ、その症状「マイボーム腺機能不全」かもしれません。マイボーム腺は、まぶたの縁にある油の工場で、涙の成分に油を加えて、涙の蒸発を防いでいます。ですので、この機能が落ちると涙が蒸発しやすくなり、ドライアイになります。また、油の出口が詰まると、ばい菌がついたり、ただれがおきて目の不快な症状を引き起こす可能性があります。このようなことを防ぐためには、マイボーム腺を日頃からケアする必要があります。簡単な方法として、やけどしない程度に電子レンジなどで1分ほど温めた蒸しタオルをまぶたの上から数分間あてる方法があります。この際に軽くまぶたをマッサージするとなお効果的です。眼の健康のために、お肌だけでなくマイボーム腺のケアもしてみませんか。
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ドライアイText by 吉田眼科病院 岡田 佳典
最近、外来では目の乾燥を訴える方を多く見かけます。これはドライアイ(乾性角結膜炎)から来る症状です。黒目(角膜)や白目(結膜)は常に涙の膜で保護されております。涙は外からのばい菌をやっつけたり、黒目への栄養を運ぶ働きがあります。ドライアイとは、その涙の量が少なかったり、涙そのものの働きが悪くなるために目の表面に傷が出来てしまう病気で、女性に多いといわれています。原因は、加齢性変化はもとより、シェーグレン症候群【自己免疫疾患(膠原病)の一つで、主に唾液腺や涙腺などの外分泌腺が慢性炎症をおこす病気。その結果、主として外分泌腺の機能の低下をもたらす】に代表されるような全身疾患の一症状としてドライアイを呈する場合もあります。精神安定剤やその他の薬によって涙の量が減る事や、中には原因の分からない場合もあります。それに近年、パソコンやTVゲームの普及に伴い目を酷使するため同様の症状を訴えるケースも増えております。症状は先に述べた目の乾きはもちろん、ゴロゴロしたり(異物感があったり)、熱く感じたり、充血、かゆみ、目の痛み、目の疲れやまぶしく感じたりと様々です。また夕方になると充血がひどくなったり冬場の暖房などにより悪化する傾向があります。治療は人口涙液や角膜保護剤などの点眼を用いるのが一般的です。症状のひどい方には特殊なプラグや外科的処置で涙の排水口である涙点を閉鎖するなどの処置が必要な場合もあります。また、暖房の使用時には室内を充分に加湿したり、夏場でもエアコンの付近を避けるなどの予防策も効果があります。とにかく目を乾燥させない様心掛ける事が大切です。北海道は他の地域より乾燥しやすいため外での作業をしたときなど、一年中たえず症状を訴える方も少なくありません。前述のような症状が気になる方は一度眼科での精密検査を受けてみられてはいかがでしょうか?
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高血圧をやっつけろ!Text by はら内科クリニック 原 信彦
今年から、日本高血圧学会が高血圧のガイドラインを変更しました。
内容は、さらに血圧を低く管理することです。なぜ血圧を下げるのでしょうか?それは、健康に長生きしたいからです。 血圧を下げることにより、脳卒中・心筋梗塞による死亡リスクを減らすことが出来ます。 具体的には、血圧をたった2mmHg低下させると脳卒中になる率が約6%、心筋梗塞は約5%低下するそうです。 また、血圧が120mmHg以下の人に比べると140mmHg以上の人は脳卒中・心筋梗塞による死亡リスクが3倍以上になります。 これらのデータをもとに、血圧をより低く管理することが必要になりました。 皆さんに出来ることは、まず、血圧測定をすることです。 測らなければ自分の血圧が正常なのかどうかもわかりません。 初期の高血圧患者さんは自覚症状は全くありません。 「頭も痛くないし大丈夫」と思わずに、まずは自宅で血圧を測定してみましょう(血圧計は腕に巻くタイプ・オシロメトリック法という測定方法のものが良いです)。今回のガイドラインの改訂で自宅での血圧は、若年・中年者は、125/80mmHg未満、高齢者135/85mmHg未満が目標となりました。 この数字は医師である僕がみても厳しいなと思います。 時間をかけて少しずつ目標に近づけること、そして、より血圧を下げるという意識を持つことが必要になります。漫然と血圧のお薬を飲むだけではなく、自分で出来ることをしてみましょう。 まずは減塩です。 日本人の食塩摂取の平均は11gですが、6gを目標にしましょう。 具体的には、味噌汁・スープは1日1回だけにする。漬け物を出来るだけ避ける。 減塩醤油を使ったり、ポン酢やレモン汁等で代用する。 次に、体重を4~5kg減量させると血圧も低下しますよ!運動は散歩程度で構いません。 日常生活で車は駐車場の端に止めるとか、買い物は歩いていくことなどから始めましょう。この春、何か一つでも出来そうなことから始めてみませんか!? |
貧血といわれたらText by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
健康診断などで貧血の診断を受けたことがある方もいらっしゃると思います。貧血とは、血液中の赤血球の中にある、酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの濃度が低下した状態を指します。症状としては目まい、立ちくらみ、息切れ、疲れやすい、などがありますが、症状が出るのはかなり進行してからになります。ただしここにあげた症状は貧血でなくてもしばしば起こりうるので、「貧血をおこした」と患者さんが診察室で表現しても実際には本当の貧血はなかった、ということはよくあります。貧血の原因はいろいろありますが、大きくは①血液そのものの病気(白血病など)、②慢性疾患(腎臓病や肝臓病など)や加齢に伴うもの、③鉄やビタミンなどの血液(赤血球)を作るための原料不足によるもの、に分けられます。その中で最も多いのは鉄不足による貧血、いわゆる鉄欠乏性貧血で、貧血全体の約60〜80%を占めるといわれています。鉄不足は偏食による栄養不足や胃切除後の吸収不良などでも起こりますが、これらの特別な事情がなければ、現代の日本で普通の食事をしている限り鉄の摂取不足になることは少ないと考えられます。むしろ多いのは何らかの出血によって赤血球が減り、その結果赤血球に含まれていた鉄分が体内から失われたケースで、例えば鼻出血、歯茎の出血、痔出血、月経なども原因となります。特に問題となるのは消化管(胃や腸)からの出血です。目に見える程の出血(吐血・下血)があればすぐに気付いて病院を受診すると思いますが、肉眼では分からない程度の出血がじわじわと続いた結果貧血となり、それがきっかけで進行した胃がんや大腸がんが見つかるケースは決して珍しくありません。貧血と診断されたら放置せず、一度胃カメラや便潜血検査(大腸がんの検査)を受けることが大切です。
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