■ご訪問者数:25708848
カワムラ歯科クリニック  昭和ごとう内科  たからまち総合診療クリニック  アイビー函館クリニック 

コラムを読む

アンチェイジングのための中高年の肥満とダイエット

形成外科2010/03/19

 中高年の加齢に伴う代謝の特徴は腹筋量が減少して基礎代謝が低下すること。
(汗をかかなくなる)内臓脂肪が蓄積されること。(お腹が出てくる)インスリンに対する反応が悪くなることです。(糖尿病になり易くなる)

 一般に生活習慣病やメタボリックシンドロームという病態としていわれ、この病態の中で肥満対策は大事な予防方法です。
では、肥満対策として、ただダイエットを行うとよいのでしょうか。
もし、運動を行わないでダイエットを行った場合、大きい確率でリバウンドが起こります。
ダイエットを行う場合には適切な運動を行う必要があります。

 私たちの体の中の遺伝子の中に『倹約遺伝子』という遺伝子があり、人工的にダイエットなど飢餓状態をつくると摂取したカロリーを素早く脂肪に変換するようになります。
このような流れを予防するためには筋肉を維持して筋肉で燃焼させる必要があるので、ダイエットをしているとき、またダイエットをやめた後も運動する習慣を作り、筋肉量を減らさないようにする必要があります。

 現在、よく行われているジョギングやウォーキングを中心にした低強度の有酸素運動は生活習慣病には有効であることは間違いないことですが、このような運動をするためには丈夫な骨と筋肉が必要です。
筋肉トレーニングやウエイトトレーニングは何となく硬派なイメージがありますが、レジストトレーニングは軽いダンベルやゴムのチューブなど身近な負荷素材で筋肉に負荷をかけるトレーニングです。

 5〜10分程度の軽いストレッチの後、20分程度の筋力トレーニングを行い、20〜30分のウォーキングを週に3〜4回体調に合わせて徐々に行うことを勧めます。

 運動を行わないダイエットはかえって、乾いたスポンジに水を含ませるように、体重の増加を引き起こします。
適切な運動を行いながらダイエットを行いましょう。
私たちは『貯金』はなかなかできませんが『貯筋』はできます。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二( 2006年10月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

ビタミンC摂取はしみ・しわに本当に効果があるのか

形成外科2010/03/19

 寒い日々が続いていますが、これから夏に向けて、紫外線が強くなってくる季節です。
女性にとって、美肌の大敵は紫外線です。紫外線は肌のメラニン色素を産生させ、これを消去するシステムを低下させるシミの原因で、また、コラーゲン繊維を酸化し変性させたりするしわの原因でもあります。
紫外線予防として、一般にはUVカットの化粧品やクリームを使用しますが、サプリメントとして、ビタミンCを摂取することは紫外線によって出現するしみ・しわ(光老化)の予防・治療として極めて有効です。

 しかし、日本人の42%の方がビタミンCの摂取が100mg以下で、日常の食生活のみでしみ・しわ(光老化)の予防・治療の摂取することは難しく、少なくてもサプリメントとして300〜1000mgのビタミンCを2〜3回/日に分けて持続的な摂取をすることが必要です。

 また、ビタミンCはからだの細胞・細胞膜・DNAの酸化を防ぐビタミンで、代表的抗酸化物質ビタミンEやコエンザイムQ10と相乗作用を発揮します。
また、毎日持続的に大量摂取(1000〜2000mg)しても安全なビタミンです。

 私たちの体も鉄が錆(酸化)びてくるのと同様に老化という形をとり錆(酸化)びてきます。
老化予防のサプリメントとして、美肌対策として、ビタミンCそして代表的抗酸化物質ビタミンEやコエンザイムQ10を摂取してみませんか。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二( 2006年6月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

メディカルエステ

形成外科2010/03/19

 クリニックでは美容外科・形成外科・皮膚科、並びに治療後のスキンケアーメディカルエステを行っています。
日常生活の中に溶け込んでいる化粧、情報が多すぎてどれが自分に合う化粧品なのか判断できないことがありませんか。

 美容外科・形成外科では二重まぶた・眼瞼下垂・フェイスリフトの外科的治療、もとより、シミ・シワなどアンチェイジング(老化予防)治療において、レーザー、IPL、レーザーピーリングそしてRF(高周波)による治療が行われています。
このような治療は数週間から数ヶ月経過を診ていかなければなりません。
その間の日常のスキンケアー、治療終了からのスキンケアーは質の高い一貫性を持ったスキンケアーが必要となります。

 そのため、最近では肌への吸収が高いVCIP(油性のビタミンC)、レチノールなどを使用したドクターメイドの化粧品が使用されています。

 当クリニックでは、医学的スキンケアートレーニングを受けた道内に数人の上級ディープローマが、医学的な理論のもとに、質の高い一貫性を持ったエンビロンやオバジー化粧品、そしてメディカルエステを提供します。

 とくに、シミ・シワでは、レーザー、IPL、レーザーピーリングそしてRFの後治療として、また、単独のアンチェイジング治療として、マイルドケミカルピーリング・イオントフォレーシス・ソノフォレーシスなどリラクゼイションエステを行うことで、乾燥のない保湿性に富んだ肌質のメディカルエステが可能となります。
ドクターメイドのシミ・シワを対象とした老化予防化粧品。
美白の化粧品は肌細胞の代謝改善、メラニン色素生成抑制、漂白作用を持った化粧品を選択してみてください。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二( 2006年2月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

産科医療補償制度

産科婦人科2010/03/19

 平成21年1月1日より産科医療補償制度が始まりました。
お産の時には予期せぬ事が起きてしまうことがあり、何らかの理由で重度の障害を持った赤ちゃんが生まれてくることがあります。
そういう赤ちゃんを持たれたご家族は、精神的にも肉体的にも経済的にも大変なことになります。

 この制度は、そういうご家族に経済的に援助しようというものです。

 通常の妊娠、分娩にもかかわらず分娩に関連して、また常位胎盤早期剥離などの予期せぬ疾病などにより重度脳性麻痺となった赤ちゃんが補償を受けられます。

 重度脳性麻痺の発症原因が分析され、再発防止に役立てられることによって、産科医療の質の向上がはかられ、安心して赤ちゃんを産める環境が整備される事をめざしています。

 この制度は、分娩を取り扱う病院、診療所、助産所が加入し、その分娩機関において、出生体重2000gr以上で妊娠33週以上。
または妊娠28週以上で所定の要件に該当した場合で身体障害者傷害程度1級または2級相当の重度脳性麻痺となった場合に補償の対象となります。
但し、先天性の要因での脳性麻痺は対象外です。

 補償の対象と認定された赤ちゃんには看護、介護のため、
一時金600万円と20年間毎月10万円、計300万円が支払われます。

 妊婦さんは全員この制度に加入登録が必要となります。
登録すると登録証が交付され、この登録証がなければ補償の対象となりません。
この手続きには登録料として3万円が必要となり入院料に加算され、医療機関がお預かりして保険会社に支払います。
そのため分娩後に支払われる出産育児一時金が今年1月1日より3万円引き上げられ38万円となりました。


Text by 松浦 敏章( 2009年3月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

お産の話

産科婦人科2010/03/19

 少し前の話になりますが、福島県立大野病院での癒着胎盤による妊婦さんの出血死に対する判決が新聞にも掲載されました。
ここではそのことではなく、まだお産で死亡するという事についてお話したいと思います。

 日本では1950年には4117人の妊婦さんが亡くなっていましたが、1994年以降は70人前後と減ってきています。
母子保健活動による意識の向上と、産科学の進歩によるものですが、お産では予測できない突発的に起こるものがあるため、まだ“0”にはなっていません。
我が国では出生数10万につき6前後、欧米先進国の中では少ないところで4-5というところもあります。

 死亡の原因の1位は出血。
ついで頭蓋内出血、「妊娠中毒症といわれていた」妊娠高血圧症候群の3つが多く、あと肺血栓塞栓症、羊水塞栓症、つわり、流産などです。

 出血は常位胎盤早期剥離、子宮破裂、弛緩出血などによるもの、またそれにより起こる血管内血液凝固症候群。

 妊娠高血圧症候群では、重症となることで起こる合併症子癇、胎盤早期剥離、肺水腫が問題となります。
また、妊娠高血圧症候群では子宮内胎児死亡や胎児の発育遅延を起こします。

 妊娠、分娩は常に危険と隣り合わせなのです。
これを防ぐのは定期的に妊娠検診を受けることです。
放っておいても10ヶ月経てば元気に生まれてくると思っていると、とんでもないことになることもあります。
医師、助産師の言うことをきちんと守ってください。


Text by 松浦 敏章( 2008年11月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

子宮体部癌

産科婦人科2010/03/19

 以前、子宮頸膣部癌について書きましたが、子宮のもう一つの悪性腫瘍である子宮体部癌のことを書いてみます。

 最近子宮癌検診で体部癌も希望される方が増えています。
これは30年前には頸癌が90%、体部癌が10%だったのに最近は体部癌が35%を超えるようになってきたためと思われます。

 癌検診の意義は何も症状がないうちに、いかにはやく癌を見つけるかというところにあるのですが、子宮体部癌では、この癌に特有の危険因子があり、この癌になった人の90%以上の人が癌がみつかった時、あるいはその6ヶ月以内に、不正性器出血が認められています。
未婚。不妊。初婚、初妊年齢が高い。妊娠回数、出生児数が少ない。
30才以降の月経不規則。卵胞ホルモンの服用歴。などが危険因子といわれています。

 この事から老人保健法では、最近6ヶ月以内に不正性器出血があった人で、

  1. 50歳以上
  2. 閉経以後
  3. 未妊娠で月経不規則

のいずれかに該当するひとを子宮体部癌検診の対象者とする。
但しこの条件に該当しないひとでも、医師が必要と認めた人。
とさだめられています。

 欧米で子宮体部癌の3徴といわれている、肥満、高血圧、糖尿病は、日本ではあまり関係ないとされていましたが、最近の子宮体部癌の増加とともに関連があるといわれています。
また40歳以下の若年体癌も増えてきています。

 30歳以下の子宮体部癌では、全例未妊娠であり、91%に不正性器出血、月経異常を認め、60%に多嚢胞性卵巣を認めている。
このことから30才以下の体癌には排卵障害に起因する月経異常、不正出血が特徴です。
50歳以上が圧倒的に多い子宮体部癌ですが、若いからこんなことはありがちとか婦人科にいくには恥ずかしいとかいわずに、受診して下さい。


Text by 松浦 敏章( 2008年8月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

子宮癌検診を受けよう

産科婦人科2010/03/19

 最近子宮癌検診の受診率が下がってきています。
それと共に子宮癌も増えてきています。
2年前から、癌検診への市の補助の制度が変わりました。
30歳以上の函館市民は、毎年受けられたのが、20歳からになり、2年に一度に変わりました。
北斗市も同じです。

 子宮癌には子宮頸膣部癌と子宮体部癌「内膜癌」があります。

 子宮頸膣部癌は予防可能な癌です。
それは癌になる前の状態がわかっているという事です。
癌検診を定期的に受けることでその段階で見つけて治療することができ、癌の発症を防ぐ事が出来るからです。

 またパピローマウイルスが子宮癌の発生に深く関わっていることが分かってきました。
このウイルスは最も頻度の高い性感染症で、20代女性の40-60%が感染しているといわれています。
性感染を起こすパピローマウイルスには40程度のタイプがあり、尖圭コンジローマの原因となるローリスクタイプと、子宮頸癌に関連するハイリスクタイプがあります。

 ただしこのウイルスによる性感染は、ほとんどが自然に消失し、ごく一部のハイリスクタイプが感染を持続し癌の発症に関連します。
2006年にアメリカでこのハイリスクタイプに対するワクチンが開発認可され、これにより子宮癌を予防する事が出来るのではと期待されています。

 子宮体部癌は毎月定期的に月経がきている方は、殆どならない癌で月経が極端に不規則な方、閉経前後の方になる癌で、閉経前後に不正性器出血のある方の3割がこの癌であると言われています。
この時期に出血したらその都度検診を受ける事が大事です。


Text by 松浦 敏章( 2008年3月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

妊婦の救急搬送

産科婦人科2010/03/19

 先日奈良での妊婦の受け入れ拒否による、たらい回しがマスコミで取り上げられていました。
札幌や他の地域でもあったとの報道で、函館はと心配している妊婦さんもいらっしゃるかも知れません。

 函館では、夜間の救急体制はしっかりしていて、今のところは受け入れを拒否された事例は起きていません。 夜間妊婦さんに、なにか異常が起きれば、診てもらっている産科に連絡、診察してそこで対応できない時は、対応できる病院に移送してくれます。 まだどこにも診てもらっていない方は、8.00p.mから0.00a.mの間は、毎日どこかの産婦人科が交代で対応、それ以後は救急指定の病院が診ています。 妊娠が疑われる時は、早く産婦人科を受診する事が大事です。 なぜこのような事が起きるのでしょう。 産科医の減少により分娩できる施設が減った。
そのため分娩が集中し、ベッドが空いていない、忙しくて手が回らないということだと思います。 函館でも周産期センターでは、産科医は月8回前後の当直をし当直あけも休まず日中の業務をこなし、32時間働いています。
未熟児センターも欠員が出て二人で頑張っています。 これらの先生方の頑張りで周産期救急医療がようやく成り立っている現状をどう打開していくのか。


Text by 松浦 敏章( 2007年11月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

帝王切開

産科婦人科2010/03/19

 分娩には、膣からのお産と、お腹を切る帝王切開があります。

  • 骨盤の大きさが、赤ちゃんの頭より小さい。
  • 胎盤が子宮の出口をふさいでいる前置胎盤。重症妊娠高血圧症候群。
  • 常位胎盤早期剥離。
  • 骨盤位「さかご」。
  • 分娩中に赤ちゃんの心拍が下がって、児の生命が危険になったとき。
  • 分娩の進行が、途中で止まった時。
  • 破水して陣痛が付かないとき。
  • 前回の分娩が帝王切開だった。

等の時帝王切開となります。

 30年以上前には帝王切開は5%前後で、10%もあればその施設はおかしい、切りすぎだと言われていましたが、現在は10ー20%は普通で、ハイリスクの妊娠分娩を扱う周産期センターなどでは40%を超える施設もあります。

 これは麻酔の進歩。術式の変化。手術材料の進歩などにより手術が安全になってきたこと。
社会情勢の変化により、陣痛の痛みに対する恐怖から。
不妊治療の進歩により妊娠できた妊婦さんや、高年妊婦のようやくできた大事な児を安全に産みたいということで、帝王切開を希望する方が増えていること。
また医療訴訟の増加から医師が無理をしなくなった事が増加の理由です。

 上に述べた帝王切開の適応の中で、骨盤位。前回帝王切開については従来より意見の分かれているところですが、骨盤位に関しては2000年に大規模な比較対照調査の結果が発表になり、明らかに帝王切開の方が、児の経過がよいと言う結果が出て流れとして骨盤位は帝王切開となっています。

 前回帝切後の経膣分娩については、問題は分娩中に子宮破裂がおきる可能性が0.5ー1%有るということです。
破裂がおきる前に知る方法はなく、おきてしまったら、児の死亡率も高く、子宮を取ることも多く、母体も危険になることから、またトラブルが起きた時の訴訟。警察の介入などで、反復帝王切開がまた増えてきているようです。

 帝王切開には、

  • 手術中の出血。
  • 隣接臓器の損傷。
  • 感染。
  • 術後の血栓形成による肺塞栓

などのリスクがあり、今でも日本での妊産婦死亡の大きな原因の一つとなっています。


Text by 松浦 敏章( 2007年7月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

診察室で

産科婦人科2010/03/19

 婦人科は一番受診しづらい病、医院のようです。
ではどういう事で来られるのでしょう。

 下腹の痛み、頭痛、おりものが多い、臭う、かゆい、月経の異常。
「遅れている。量が多い。少ない。不規則。痛い。期間が長い。短い。」月経と違う出血がある。
妊娠、不妊、外陰部のできもの、前の病院での診察の結果への確認、治療法の確認、などです。

 医師はまず、症状は、月経は何時有ったのか、今飲んでいる薬は、妊娠、分娩の経験は、と聞いていき、その後検診台で外陰を見て何か出来物が出来ていないか、ヘルペスやコンジロームの有無を見て赤くただれていないかを見ます。
次に膣の中を見ておりものの状態を見て必要に応じて細菌の検査、クラミジア、トリコモナス、カンジダの検査。膣粘膜、子宮膣部を見てポリープの有無、子宮癌検査等をします。
次に内診。経膣超音波で子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、妊娠、子宮外妊娠等を調べます。

 その結果を話し、こういう病気があります。
こういう事が疑われるので、尿検査、血液検査、ホルモンの検査、レントゲン検査、MRI、CTなどの検査も必要ですと話します。

 治療はこういう風にします。
あるいはいくつか治療の方法があります。それぞれの長所、短所、その方の生活環境などから、どれが今いいのかと話していきます。

 大事なことは自分が納得いくよう分かりやすく説明してもらう事です。
納得できない、理解出来ない時は他の医師を受診する事も必要です。

 もちろん症状や年齢などにより、内診せずにお話だけや、他の検査だけで済ませる事もあります。


Text by 松浦 敏章( 2007年3月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

はこだて医療情報に登録されている詳細ページリスト(50音別)

医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科
医科 歯科  
医科 歯科  
医科 歯科  
医科