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コラムを読む

単純疱疹を繰り返す方へ

皮膚科2020/05/18

 単純疱疹は、ヘルペスウイルスによって、口、鼻、眼、陰部に痛みを伴う水ぶくれが出現する疾患ですが、中には何度も繰り返す方がいらっしゃいます。再発性単純疱疹の治療は再発時すぐに行うことが望ましいのですが、すぐに受診できない方がほとんどです。そのため、今までの抗ウイルス剤を1回4錠で1日2回分を事前に処方を受けて、自己判断で再発治療ができるようになりました。

 ただこの処方には、①同じ病型を年3回以上繰り返していること②再発の初期症状(患部の違和感、灼熱感、瘙痒感(そうようかん)等)をご自身で判断が可能であることが条件で、1回目は初期症状発現後6時間以内に内服し、2回目は1回目の内服から12時間後(計18時間以内)に行わなければいけません。少し煩わしいですが、再発時すぐに薬を内服できる安心感につながると思います。


Text by うめき皮膚科 院長 梅木 薫( 2020年5月18日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

粉瘤(ふんりゅう)

皮膚科2020/02/17

 粉瘤はニキビの大きくなったようなもので、炎症がないときは皮下にコロコロしたしこりができる皮膚の病気です。ときに細菌によって炎症が起き赤く、熱を持って腫れてきます。治療方法は小さければ、炭酸ガスレーザー、大きくなったときは切除です。

 初期症状でしこりに白い内容物があり、ニキビをつぶす感覚で、自分で内容物を取り出す方がいます。このようなことを繰り返すと細菌が繁殖して大きな膿瘍(膿の塊)を形成して痛みが出現して、治療に時間がかかり、日常生活に支障をきたします。治った後も赤黒い外見上支障のある傷跡を残したりします。

 もし、「粉瘤かな」と思ったら、病院を受診することをお勧めします。手術になることもありますが、薬で治めることもあります。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 院長 大村 勇二( 2020年2月17日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

家族にうつす前に爪水虫を治しませんか

皮膚科2019/12/16

 爪水虫は真菌というカビで起きる病気で、運が悪ければ、他の爪や皮膚、毛にもうつってしまいます。特に、糖尿病やがんの人、ご高齢者のような免疫力が下がっている人はうつりやすく、他の人に感染させてしまうことも多くなります。

 爪水虫は非常に治りにくい疾患でしたが、現在3種類の内服薬と2種類の外用剤があり、以前よりは治りやすくなりました。内服薬は肝機能が悪くなることがありますが、外用剤よりも治るまでの期間が半年から1年と短く、ひどい爪水虫でも治りやすいというメリットがあります。3カ月で内服が終了となる薬もあり、もし肝機能が悪くなったとしても重篤になる前に内服薬が終了となりますので、以前よりも使用しやすくなりました。大切な家族にうつしてしまう前に、ご自身の爪水虫を治してしまいませんか。


Text by うめき皮膚科 梅木 薫( 2019年12月16日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

水いぼは取った方がいいのでしょうか? 取らない方がいいのでしょうか?

皮膚科2019/07/22

 水いぼはウイルス感染なので、うつります。直接水いぼに触れたり、タオルやビート板を共用することでうつると考えられ、水浴びやプールなどに入る前に治療を求められることが多くなりました。

 しかし、水いぼは半年から2年程度で免疫ができて自然に取れるので、基本的には治療は必要ありません。でも、水浴びやプールに入るためには、数個のうちに治療をおすすめします。

 かわいそうなのは、様子を見ているうちに増えてしまい、水いぼを取りに病院に連れてこられたお子さんです。

 一般的な治療法はピンセットで1個ずつ取る方法で、痛みがあります。麻酔のテープもありますが、貼って1時間程度待たなければならず、たとえ痛くなくても恐怖で泣くお子さんもいらっしゃいます。

 水いぼは、「数個のうちに取る」か「増えたら自然に取れるのを待つ」をおすすめします。


Text by うめき皮膚科 梅木 薫( 2019年7月22日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

やけどをしたら

皮膚科2019/02/18

 やけどは、深くなればなるほど治りにくく、傷跡が残ってしまいます。
やけどをしたら、自宅にある軟こうを塗ったりアロエを貼るのではなく、すぐに冷やしましょう。
流水で15分から30分程度冷やすことで、痛みが軽減し、やけどが深くなることを防ぎます。
衣服は脱がさずに、服の上から冷やしましょう。
その方が水疱(すいほう)は破れず、痛みが少なくてすみます。
傷跡が残ると困る顔や、動きが悪くなると困る手足などの関節部のやけど、そして後から深くなることがある湯たんぽなどの低温やけどは、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
浅いやけどでも、細菌感染や不適切な治療で深くなり、傷跡が残ってしまうことがあるからです。
やけどをしてしまったことは仕方がありませんが、その後の対処を正しくすることで、傷跡が残らずに済むかもしれません。


Text by うめき皮膚科 梅木 薫( 2019年2月18日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

帯状疱疹は、早期治療と予防が大切です

皮膚科2018/09/10

 帯状疱疹(ほうしん)は、体の抵抗力が落ちると、自分の体の中に残っている水ぼうそうのウイルスが神経を通って、左右どちらかの皮膚に痛みや水疱(すいほう)が出現する疾患です。
今年の夏は寒暖差が激しく、体調を崩されたためか、帯状疱疹で受診される人が多くなっています。

 現在の帯状疱疹の内服薬はウイルスの増殖量を抑える効果が期待できますが、早期に治療を行わないと効果が出づらく、神経痛が残ってしまうことや、水ぼうそうにかかっていない人に水ぼうそうとしてうつしてしまうことがあります。
もし、左右どちらかの皮膚に帯状に痛みや水疱が出てきたら、早目に皮膚科を受診してください。
また50歳以上の方は帯状疱疹の予防に水ぼうそうのワクチンが接種できるようになりました。
こちらは自費であり、行っていない病院もありますので、受診前に電話でご確認ください。


Text by うめき皮膚科 梅木 薫( 2018年9月10日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

5月10日はコメドの日です

皮膚科2018/04/16

 「コメドって何?」と、思われたのではないでしょうか。
Comedo(コメド)とは面皰(めんぽう)のことで、毛穴詰まりを意味します。
ニキビは、目に見えない微小面皰から始まります。
そこに皮脂がたまってニキビ菌が増えると白(黒)ニキビになり、炎症が起きてしまうと赤ニキビになります。

 つまり、赤ニキビだけを治療しても、最初の微小面皰を治さない限りニキビは治りませんし、さらに炎症が続きニキビあと(瘢痕:はんこん)になってしまうと治す治療法はありません。
命に関わらない等の理由もあり治療法が発展しづらい状況もあった一昔前に比べ、現在、病院でのニキビ治療は世界水準となりましたが、中にはすぐに治ると勘違いして治療を中断してしまう方がいらっしゃいます。
効果が表れるためには最低でも3カ月、そしてその状態を維持するためにはしばらくの間、治療が必要になります。

 コメドの日を機会に、きれいな肌を目指しませんか。


Text by うめき皮膚科 梅木 薫( 2018年4月16日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)

皮膚科2018/03/26

 軟性線維腫というのは、ポリープ状に皮膚が隆起している良性の皮膚腫瘍です。
 30歳代以降にできてきます。原因は摩擦や日光など皮膚の老化によります。
 首、ワキ、そけい部(脚の付け根)、大腿の内側など比較的やわらかい部分にできることが多いものです。
 初めは小さな皮膚の突起ですが、徐々に大きくなってポリープ状で茎のある、やわらかい皮膚の腫瘤(しゅりゅう)になってきます。
 スキンタグといって、頚部(けいぶ)やワキに小さいイボのようなものが多数できることもあります。
 肥満した方や中年以降の方に多く見られ、皮膚の老化と考えられています。これも軟性線維腫の一種です。
 大きくなってくるとくびれができて、皮膚にぶら下がったような形になってくることもあります。
 やわらかい良性の皮膚腫瘍で、悪性化することもありませんから、そのまま様子を見ていても良いのですが、ゆっくりとですが大きくなってきます。
引っかけて出血するなど、邪魔になる場合は治療が必要です。

 治療は小さいものでは、ハサミで切ったり、焼いて取ったりすることもできます。
大きいものは、くびれた部分の根元の皮膚を含めて切除します。
そうすると縫合が必要になりますが、きれいに取れます。


Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡( 2018年3月26日 「北海道新聞夕刊」掲載)

ウオノメについて

皮膚科2017/12/07

 足の裏に痛みを感じることはありませんか? 今回はウオノメのお話です。

 皮膚は強い力で圧迫が繰り返されると硬くなる性質を持っています。例えば鉄棒の練習をしたり、重いカバンを長く持っているとその部分が硬くなってマメができます。あるいは、書き物が多い方ですと中指の皮膚が厚くなり、いわゆるペンダコができます。足の裏側は常に体重がかかるため、どこかに重みが集中するとその部分が硬くなってきます。この時点では痛みはないのですが、圧迫が繰り返されているうちに硬い皮膚が押されて、奥深くに入り込んでいきます。そして神経に触る厚さにまで成長すると、痛み始めてしまいます。丸く見えるためウオノメ(魚の目)という名前がついています。一旦、ウオノメができてしまうと、歩行の度に押されてさらに奥に入り込み、進行することはあっても自然には治りにくいものです。

 治療方法はウオノメを柔らかくする絆創膏が市販されていますが、すでに厚みがあって奥にはまり込んだ部分が取れにくい場合には、専用の器具で取り除きます。痛そうなイメージがあるかもしれませんが、ウオノメには神経がきていませんので治療に苦痛は伴いません。ご自分でハサミやナイフで切ってみたという方もいらっしゃいますが、足の裏は意外と手も目も届きづらく、かえって怪我をしてしまう場合があります。また足の裏にはウイルス性のイボや粉瘤などウオノメと別なものが発生することがあり、これらは治療法も異なります。

 ウオノメの原因は立ち方、歩き方などで1カ所に重みが集中することですので、治療しても長年の習慣を変えることは困難であるため繰り返しやすいものです。しかし放置していると痛みは増しますし、痛い部分をかばって体重のかけ方を変えて生活していると、今度は体が歪んでしまい、腰まで痛くなってしまう場合もあります。


Text by みなとまち皮膚科 菊地医院 菊地 誠一( 2017.10.17発行 「青いぽすと」掲載)

皮膚科を受診される時のお願い

皮膚科2017/11/13

 皮膚科を受診される時に、いくつかのお願いがあります。

①いつから、どこに、どのような症状があるか、まとめておく:緊張のためか考え込んでしまう方がいらっしゃいます。
②お薬手帳を持参する:薬疹や飲み合わせを気にされても、薬が分からないと判断できません。
③現状のまま受診する:きれいにして受診されると、診断ができません。
④すぐに見せられる服装で受診する:ボタンがある服やボディースーツなど、脱衣しにくい下着や服は避けて下さい。
⑤顔の診察の時は化粧をしない:発疹が隠れて正しい診断ができません。
⑥健康保険証、受給者証を持参する:保険診療や市町村の助成が受けられません。
⑦健康保険証、受給者証の期限切れに注意する:前職の保険証などは使用できません。

 診断を正しく診察をスムーズに進めるため、ご協力をお願いいたします。


Text by うめき皮膚科 梅木 薫( 2017年3月13日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

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