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コラムを読む

骨盤底筋のリハビリで尿もれ・尿失禁を予防!!

その他2017/12/07

「年のせい」とあきらめたり、人には相談できない・・・と悩んでいる方は意外と多いのではないでしょうか。健康な女性でも尿失禁の罹患率は10〜46%と報告されています。最近では産後のケアのひとつとして骨盤底筋のトレーニングが注目されるようになりましたが、まだまだ一般的に普及しているとはいえません。欧米諸国ではすでに一般的で、その中でもとりわけ意識の高いフランスのパリジェンヌ達は出産後の骨盤底筋のリハビリは常識とまで言われています。

 今回はそんな骨盤底筋の訓練方法を紹介させていただきます。排尿障害の中でも、腹圧性尿失禁には骨盤底筋のトレーニングが効果的と言われています。くしゃみや咳をした際に「あ!!」と思うことのある方、走る、飛ぶなどの運動をした際に「あ!!」と思った経験のある方はぜひ実践してみてください。

《骨盤底筋リハビリのポイント》
[1]骨盤底筋がどこにあるかを確認しよう
おならを我慢、トイレに行きたいのを我慢するイメージで肛門、尿道をきゅっとしめてみてください。その時に動いた筋肉が骨盤底筋です。

[2]色々なバリエーションがありますが、今回は仰向けで寝ながらできる運動を紹介します(参考+引用:理学療法士協会作成のパンフレット)

①仰向けに寝て足を肩幅くらいに開き膝を軽く曲げる。
②身体の力を抜いて、おへその下に意識を持つようにしながら肛門(や膣)を5秒間締める。
③これを10〜20回繰り返す。

 これを1日に3〜4回程度繰り返します。
 リハビリによって効果が実感できるのは2〜3カ月かかると言われています。即効性がないため、モチベーションが上がらず継続することがなかなか難しいですが、さやるぞというよりも何かをしながら、テレビを見ながら、朝起きる時や夜布団に入った時など、生活のリズムの中に上手に取り入れながら継続してみてください。


Text by 飯田内科クリニックいしかわ 福井 瑞恵(2017.11.14発行 「青いぽすと」掲載)

リハビリのコツ?

その他2017/09/25

 先日、もうすぐ還暦の親しい医師(A氏とします)が椎間板ヘルニアの顕微鏡を用いた手術を受け、今もリハビリと格闘しています。その様子を見聞きしながら、脊椎の病気のリハビリのコツ(?)を考えてみました。

 手術直後は、術前とは見違えるような調子の良さで、手術の効果に感心しました。しかし、医者が患者になると、なまじ知識があるため、最低の患者になるといいます。A氏の場合、リハビリのために入院期間を少し延ば
すよう勧められましたが、早く診療に戻りたいと、術後4日で退院、復職しました。

 通常、脊椎の手術では術後に、背中の安静を保つためにコルセットなどを使用しますが、背中の固定により筋力が低下し、体も硬くなります。A氏も、コルセットを着けていた間は絶好調でしたが、1カ月後にコルセットを緩め始めたところ、腰を中心に体幹の筋肉が衰え、足が上げられず靴下も履けなくなりました。手術直後の好調さは消え、悪戦苦闘することとなりました。そばで見ていても、僅かな期間で体力が衰えることに驚きました。ご高齢の方なら、もっと弱ったでしょう。
 さて、A氏の療養生活から気づいたリハビリの注意点は以下の4点です。

①主治医や理学療法士の指示をよく聞く(我流は禁物) 
A氏は退院する際に、理学療法士からリハビリのメニューや注意を書いたものを渡されましたが、十分に利用しませんでした。

②焦らない
「過ぎたるは及ばざるが如し」で、回復を焦って強すぎる運動をすると、病気の再発の危険性が高くなる上、いわゆる「揉み返し」による余計な筋肉痛や関節痛が回復の邪魔をします。

③3歩進んで2歩下がる
回復の道は長く、真っ直ぐではありません。小さな尾根を上り下りしながら頂上にたどりつくイメージです。

④気長に毎日続ける
前二つと通じますが、「千里の道も1歩から始まること」を信じて、継続することが大事です。「365歩のマーチ」の歌詞みたいですが、結局、リハビリに近道はないのです。


Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税(2017年9月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

災害に備える、病気に備える

その他2016/03/28

 「喉元過ぎれば、熱さ忘れる」。
あの未曾有の犠牲者を出した震災から5年が経ちました。
さまざまな反省から防災、減災対策が提案されているようですが、皆さん、災害への備えは出来ていますか?

 さて、10年ほど前から、「病気」を一つの「災害」に見立てて、「ハザードマップを作る」ことにならい、健康状態チェックを勧めていましたが、日常診療の場では、初診患者さんの中に、健康診断で異常を指摘されていたのに、何の手も打たずにいる方が大勢います。
自分の体に危ないところが見つかったのに放置している姿に、5年前の震災での一連の出来事を連想するのは飛躍していると思われるかもしれませんが、危険性に目をつぶり、対策を怠ったために被害を拡大させた、「考えの構造」は同じではないでしょうか?

 また、「自分は、今まで病気などしたことがない」という方もよくいます。
それは、病気にかかったことがないのではなく、病気であることを知らずにいただけのことだと思います。
たとえば、血圧が高くても自覚症状はありませんから、自分では健康だと思っているのですが、何かのキッカケで高血圧を指摘されてビックリするというパターンはよくあります。
こういう「病気知らず」の方に、特定健診をお勧めします。
40歳以上の方が対象で、はやりの「メタボ」のチェックを中心としたものですが、健康状態をみる目安として十分だと思います。
また、何か病気を治療している方は、かかりつけのお医者さんに、治療中の病気以外の項目のチェックもお願いして見るといいでしょう。
検査の経済的な負担が心配かもしれませんが、特定健診には、健康保険から補助が出ますので、ご自分の負担は大きくありません。

 自分に都合の悪い事実を知ることは怖いものですが、昔から「災いは忘れた頃にやって来る」といわれています。
震災から5年の今年、健康診断で自分の健康「ハザードマップ」を作り、対策を検討して「防災」に努めてはいかがでしょうか?


Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税(2016年3月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

訪問看護師のお仕事をご紹介します

その他2011/08/08

 訪問看護師をご存知ですか。 私たちはご自宅に訪問して、健康管理(血圧脈拍の測定)、身体の清潔(入浴介助、清拭など)、医療器具の管理(吸引、吸入、胃ろう、人工肛門、人工呼吸器、チューブ類のケアと相談)、床ずれの予防・手当、日常生活の介助・介護予防(リハビリ)、内服管理、介護相談・アドバイス、ターミナルケアなどを行っています。 ご本人、ご家族の希望に合わせ「住み慣れた自宅や地域で安心して療養生活を送れるよう」専門的な知識と技術で看護サービスを提供し療養のためのお手伝いをしています。 ご相談がありましたら、担当のケアマネジャーや地域包括支援センター、主治医またはお近くの訪問看護ステーションに電話してみてください。


Text by 函館渡辺病院 訪問看護ステーション あまりりす 森山 浩美(2011年8月8日 「みなみ風」掲載)

飲み過ぎ用心!

その他2011/04/18

新年度も始まって歓迎会やお花見などでお酒を飲む機会が増えますが、アルコールによる事故の話題も散見されます。アルコールには脳を麻痺させる作用があります。気分がよくなったり陽気になったりするのもこのためですが、度が過ぎると意識がなくなったり、呼吸が止まったりすることもあるのです。酔っぱらって意識がなくなっているときは、吐いたものを誤って飲むことで窒息する危険もあります。仰向けよりも横向きに寝かせた方が窒息のリスクを防げます。ぐったりしていたり、呼吸の様子がおかしくなったりしているようなら、すぐに救急車を呼んで病院に運んだほうが良いでしょう。常に誰かが側にいて観察していることも大事です。もっとも、そのような事態にならないように、短時間に多量に飲酒するようなことはやめた方がよいでしょう。


Text by みはら内科クリニック 三原 真美(2011年4月15日 「みなみ風」掲載)

危機を乗り越えて

その他2011/03/28

いつもいろいろな方たちに病気の予防の話をするとき、防災に例えてお話をすることがありますが、このたびの大地震にはただただ驚くばかりです。
しかし困難な状況、先の見えない暗闇に光明を見る思いがしています。「災害に遭おうとも驚かず、艱難(かんなん)に向かうとも悲しまず」。
陸別町の開拓に貢献した幕末の医師、関寛斎(せきかんさい)の言葉の一部です。
立派な言葉ですがなかなか実践は難しいでしょう。
そもそも生きることは、いつも新しい事態に対処していくことに他なりません。
誰でも「やりたいこと」「こうありたいと願う姿」などを持っていますが、現実に「できること」とはズレがあります。
人は絶えず自分自身または環境を変えたりしてそのズレを調整したり、身の丈に合わせて「できること」の範囲で生活する術を身につけていきます。
しかし老いるということ、病むということは新たな事態に対処する力が衰えるということです。
報道される被災地のご高齢の方たちの姿に、胸が痛みます。
このような出来事をキッカケに健康を害することは想像しやすいことですが、感染症など環境要因によるものだけでなく精神的な影響による大きな喪失感はさまざまな病気を引き起こします。
しかし困ったときに人の手を借りる、困っている人に手を貸すことが自然に行われる社会では、心のケアがよりやさしくなると想像します。
昨今老いることや病むことを忌むべきこととして、それらに目を背けるような気配が世の中にあるように思われていましたが、大変な苦労をされている被災地で大きな混乱もなく互いに助け合う様子を伝え聞くとこの国はまだまだ捨てたものではないと思い直すのです。この度は、東北地方を中心とした大地震災害に遭われた方々、ご遺族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。最後に、エイブラハム・リンカーンの言葉を送ります。
「あなたが倒れてしまったことはもうどうでもいいのです。私はあなたが立ち直ることに関心があるのです。」


Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税(2011年3月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

進学、就職を控える高校3年生へ

高校3年生の皆さん、就職される人は希望する会社に決まりましたか?進学される人はこれからが頑張りどころですのでインフルエンザに負けずに勉強に励んでください。就職進学にあたり、必要な予防接種は済みましたか?まずはMR(麻しん・風しん混合ワクチン)です。
日本から麻しんをなくすため、また風しんの流行を阻止するため、2年前から5年間限定で18歳のあなた方に無料で接種しています。
麻しんはワクチンでしっかり予防できる病気の中では一番怖い病気と言っても過言ではありません。
麻しんにかかったときに脳炎になり一生意識が戻らなかったり、病気になって10年以上たってから意識障害やけいれんで命を落したりする場合もあります。
1歳の頃に1度だけの接種では麻しんの発症を防ぐことはできません。
接種は3月までですので、まだの人は市町村にお尋ねください。女の人は、子宮頚(けい)がん予防ワクチンを是非しましょう。
いま、20代の若い女性に子宮頸がんで命を落としている人が増えています。
子宮頸がんはパピローマウイルスがその発症に深く関わっていることそしてワクチンと子宮頸がん検診を行うことで100%近くの頸がんが予防できることが分かっています。
3回の接種で5万円近くかかりますが、あなたの命を守るためには必要なワクチンです。本州方面に就職進学する人は、日本脳炎の予防接種をしましょう。
北海道に住んでいる限りは日本脳炎のワクチンは必要ではありませんが、道外では定期接種として、日本脳炎のワクチンを全員が接種しています。
日本脳炎は最初の症状は風邪と同じですが、その後けいれんなどの症状が出る治療の難しい病気です。
初回の免疫には1ヶ月の間をおいて2回と1年後に1回の計3回の接種が必要です。
今から始めて、来年に帰省した時に追加を行うといいでしょう。最後はインフルエンザです。
今年すでにA香港型の流行が見られています。
通常は1回の接種で十分ですが、受験生には2回の接種で万全を期すことを勧めています。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝(2010年10月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

食中毒の季節

その他2010/07/20

 食中毒の季節です。
7〜9月は、1年のうちでも細菌性の食中毒発生件数がピークとなります。
食品についた病原性の細菌は増殖しても、食品の色、味、においなどには変化がないので、知らずに食べると腹痛、嘔吐(おうと)、下痢、発熱、血便などの症状を起こします。
食中毒は細菌の他に化学物質や自然毒、ウイルスなども原因となりますが細菌によるものが多いので『食中毒=細菌』のイメージになっていると思います。 予防には、手洗いの励行、調理でしっかり火を通す、調理器具の消毒などが大切です。 WHO(世界保健機関)食品安全部で呼びかけている『手を洗わなければならないとき』を以下にご紹介しますので面倒くさがらずに行うことで食中毒の発生を減らしましょう。

  • 食品を取り扱う前、調理中も頻繁に
  • 食事前
  • トイレに行った後
  • 生肉に触った後
  • 赤ちゃんのおむつを換えた後
  • 鼻をかんだ後
  • 喫煙した後
  • ゴミを処理した後
  • 化学薬品を使用した後(洗浄目的のものも含む)
  • ペットと遊んだ後

Text by 函館渡辺病院 上田 修平(2010年7月20日 「みなみ風」掲載)

その検査MRI?

その他2008/08/13

 CT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)の検査を受けられたことがありますか?

 これらの検査は機械の進歩や普及によって、だいぶ気軽に受けられるようになりました。ですが、患者さんにお聞きすると、それがCTだったのかMRIだったのかわからない、とおっしゃる方が少なからずおられます。過去にどのような検査を受けたか、ということは日常診療上、時に重要な情報となり得ますので、CT、MRIの簡単な区別の仕方をお話ししましょう。 機械の外見は、経験のある方はだいたい「大きな釜のような機械」と表現されます。正面から見ると両手を広げたくらいの大きな機械の中心に丸い穴があって、ここに患者さんが入っていきます。ドーナツの中に入っていくような感じがしたらCTです。ちくわの中に入っていく感じだったらMRIです。MRIのなかにはサンドイッチの中身になったような感じになる機械もあります。

 また、検査中、トントントン、ドガガガガガ、ブィーン、ブィーンと言ったような、工事現場にいるような大きな音がしたらMRIです。耳栓やヘッドホンなどで、音をやわらげるようにしているのですが、やはり聞こえます。CTではモーターの音と、X線がでるときにピピピピという音がするくらいで、耳栓の必要性はありません。このところの技術革新で、音がかなり小さくなったMRIが出現しましたが、これはまだそれほど普及していません。

 他にもいろいろ区別の方法があるのですが、紙幅の関係上全てを紹介できません。それでもこの外見と音で大部分は区別できると思います。

 蛇足ですが、MRI検査では金属、磁気カードなどを検査室に持っていってはいけません。時計は狂い、クレジットカードは使用不能になります。当然、ペースメーカーの患者さんは検査自体が受けられません。


Text by 望ヶ丘医院 田中 慈雄

医療被曝(ひばく)について

その他2008/08/13

 先日、日本では診断用X線によってガンが3・2%増える可能性があるという論文が発表され、様々なメディアで報道されました。要するに、被曝するとガンが増える。これは広島、長崎、チェルノブイリなどからも明らかで、日本ではX線やCTスキャンでの検査数が世界でも飛び抜けて多いので、ガンが増えるでしょう、ということのようです。我が国ではメディア報道に過剰な反応をすることがしばしばあるので、もし患者さんが治療方針決定に必要なX線検査にまで同意してもらえなかったらどうしよう、と思っていましたが、特にそのようなことはありませんでした。

 放射線の影響には、ある線量以上照射されなければ起きないもの(確定的影響と言い、皮膚炎、不妊、白内障などがあります)と、照射される線量に比例して発生確率が増すもの(確率的影響と言い、放射線誘発ガンがあります)があり、確定的影響についてはわかっていて、最も軽い初期紅斑(皮膚がほんのり紅くなること)でも胸のレントゲン写真で連続六千回以上、CTでも連続百回以上とらなければ起こりません(おそらく機械が先に壊れるでしょう)。最初にあげた論文は確率的影響について研究されたもので、それについては残念ながら詳細はわかっていません。しかし、皆さんが受けられるX線検査は病気の早期発見と適切な治療のために必要なもので、例えば1センチの肺ガンはX線検査でなければ発見不可能で、打診聴診触診ではまずわかりません。このように被曝というリスクを払っても治療のために得られる利益が多いという判断のもとに検査は行われているのです。ですが、いくら利益が勝るからといって、被曝線量軽減への努力は怠ってはならず、医療機関のみならず医療機器メーカーも一体となって、質を落とさず線量を落とす工夫をしています。

 皆さん、どうぞ主治医の先生を信じて今後もX線検査を受けていただきたいと思います。


Text by 望ヶ丘医院 田中 慈雄

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