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コラムを読む

心不全パンデミック

内科2021/02/25

 「心不全パンデミック」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?新型コロナウイルスの影響で「パンデミック」という言葉を聞いたことがある方はいらっしゃると思います。「パンデミック」とは、世界的に病気が流行することをいいます。

 「心不全パンデミック」とは、文字通り心不全の流行が危惧されるということです。医療の発展に伴い、高齢化社会に突入している昨今、日本は世界でもトップを走る超高齢化社会であります。心不全の患者数は毎年約1万人ずつ増加しており、2030年には130万人になるのではないかと推計されております。

 心不全パンデミック状態になると、入院を必要とする高齢心不全患者さんで病院があふれ、治療が必要な患者さんに対して受け入れ困難となる事態が予想されます。また、入院に伴い莫大な医療費がかかることや介護などの社会的問題が生じる可能性があります。ですから、常日頃から心不全を予防することが重要であると考えます。心不全は病気の名前ではありません。「病態」です。ですから心不全の原因となる疾患があります。心不全の原因で多いものとして、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、次に高血圧症が有名です。そのため前述の疾患を適切に管理することが重要です。さらに心不全を予防するために、糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病などの治療を適切に行い、喫煙者には禁煙を指導することが重要であると考えます。また慢性心不全の患者さんは、繰り返しの入院を回避できるように管理することが重要となります。心不全の初期の自覚症状として、息切れやむくみがあります。また、心不全悪化の指標として体重増加があります。このような症状が気になった場合には、医師に相談することをお勧めします。


Text by 尾崎循環器内科クリニック 院長 尾崎文武( 2021年1月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

小児のコロナウイルス感染症について

内科2020/12/14

 現在、函館市内でも感染者が増加傾向にある新型コロナウイルス感染症に不安を感じている方々も多いと思います。子供の感染者数は大人と比べると少ないようですが、感染しやすさは大人と変わらないこともわかってきました。家庭内で感染している例が多く、発熱、乾いた咳を認める一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ないとされています。大人と同じように発熱が続き肺炎になることもあります。一部では、嘔吐・腹痛や下痢などの消化器症状も認め、大人で報告されている嗅覚や味覚の異常は子供では少ないようです。感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、いずれにしても子供は正確に症状を訴えられないことに大人が注意しなければなりません。子供が重症化する割合は大人と比べると少ないようですが、2歳未満の子供では、比較的重くなる傾向があり、また一般的に基礎疾患を持っている子供の呼吸器感染症は重症化する可能性があります。その一方で、コロナウイルス感染症患者における喘息患者の割合が少ないこともわかってきています。

 現時点において、国内で新型コロナウイルスに感染した子供の多くは家庭内で保護者からうつったものか、集団の中で感染したものです。子供であっても濃厚接触者や健康観察対象者となった場合、何らかの症状を認めた場合は、まず地域の受診・相談センター(0120-568-019・24時間)にご相談下さい。新型コロナウイルス感染症を疑って一般の医療機関や休日夜間急病診療所などを受診しても、診断を確定するためのPCR検査ができない場合がありますので、お住まいの地域の保健所や市町村のHPで受診可能な医療機関をご確認下さい。お子さんでは原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、経口摂取ができない、ぐったりしているなどの様子が見られるときは新型コロナウイルス以外にも様々な病気が考えられますので速やかな受診が必要ですが、感染症症状のある患者さんについて、医療機関ごとに受診時間や受付場所を変えるなど感染対策を行っている場合があります。受診前には必ずかかりつけ医や医療機関へのお電話でのご確認を重ねてお願い申し上げます。


Text by 佐藤内科小児科 中里 諭美 副院長( 2020年12月14日 「北海道新聞夕刊」掲載)

かかりつけ医の勧め

内科2020/12/14

 かかりつけ医とは「健康に関することを何でも相談でき 必要な時は専門の医師や医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師」のことです。

 熱がある、体がだるい、食欲がないなど、体調の不調を感じた時、また調子が悪いけれど、どこの診療科目に相談したらよいのかわからないということもよく耳にします。

 かかりつけ医には、既往歴をはじめ、他院でのどのような検査・治療・お薬を処方されているか、また仕事内容や家族構成なども把握してもらえていたら、不調の原因も総合的に判断し、専門医や高度な設備での検査や入院が必要になった場合に 適切な医療機関へ紹介可能となります。

 紹介された場合は、検査結果・診断名・治療方針は、かかりつけ医へも紹介医からの報告があるため、かかりつけ医からまた改めてわかりやすく結果を説明してもらうこともできます。

 診療所と専門病院や総合病院とで役割分担を行い、医療の効率化を図っているのです。

 日本は4人に1人が、高齢者といわれる、超高齢化社会です。65歳以上で介護保険が必要になると、行政に申請をしますが、その場合かかりつけ医が、主治医意見書を提出し、どのような介護が必要な段階にあるのかが判断されます。高齢のご夫婦、ひとり暮らしの方は、ご自身でも不安なこともたくさんおありだと思いますが、離れて暮らされているご家族や近くには住んでいるがなかなか様子を見に行けない、一緒に病院へ付き添って行けないご家族は、かかりつけ医に、電話で状況を確認したり相談したりしてみてはいかがでしょうか。

 かかりつけ医が決まっていない方で、定期通院する理由がない場合は、インフルエンザ等のワクチンの接種や特定検診を受けるとき、また職場の検診結果を持参し 生活のアドバイスをもらう等の利用の仕方も考えられます。

 新型コロナ禍の中、発熱や倦怠感などで感染を疑われた場合も、保健所の負担軽減のため、まずはかかりつけ医への相談が必要となりました。

 ご自身の全身状態を把握し いつでも健康状態を相談可能な「かかりつけ医」を見つけておくことが大切です。


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子( 2020年12月14日 「北海道新聞夕刊」掲載)

北海道は札幌を主体に新型コロナウイルス感染者が、増加しています。

内科2020/11/30

 初心に戻り、マスク着用、手指の消毒、換気、三密を避ける、を励行しましょう。それでも、風邪をひくことはあります。まず、ご自身の平熱を確認しましょう。朝と夕方熱を測りましょう。体調がすぐれないときは、仕事を休む、他者とは会わない。その上で発熱、咳等症状があったら病院を受診する事になります。今は、コロナ感染の広がりを受け、医療機関は、空間的もしくは時間的に一般の患者さんと風邪の患者さんを区別しなければなりません。いままでの様に、いきなり外来受診して、風邪で咳が出て熱も出ていますというのは困ります。かかりつけ医がいる方は、そこへ電話して下さい。かかりつけ医のいない方は、保健所のホームページ 函館市では受診相談センター(0120‐568‐019)へ電話しましょう。医療機関を受診する際には、お薬手帳もしくは服用している薬自体をお持ち下さい。受診する方は、コロナ感染を恐れ少しパニックになってる方もおられます。自分が、いつから、どの様な症状が有り、今辛い症状は何なのか、メモして受診する事をお勧めします。今後、コロナ感染の検査として、鼻の入り口をご自身で綿棒で擦る鼻腔での検査、唾液でのPCRが、徐々に行える様になります。検査の結果、コロナ陰性となったときについて、ホットする気持ちはわかりますが、100%正しい検査は有りません。過去の報道からも分かる様に、はじめ陰性でも、症状続いて再検査したら陽性になる事もあります。コロナ感染の検査が陰性でも、または、コロナの検査をしないで風邪と診断されても、症状が出て、10日経過して、かつ、3日間、症状が無くなっていれば、風邪でもインフルエンザでもコロナでもほぼ感染力はなくなっています。今冬は、風邪を引いたら10日程度お休み頂ける世の中である事を望みます。また、コロナ感染者を誹謗中傷しない、詮索しない。そのかわり感染したら正しい情報を保健所に伝えてください。早くワクチンが完成して笑い飛ばせる世の中が戻ればと思っています。


Text by はら内科クリニック 院長 原 信彦( 2020年11月30日 「北海道新聞夕刊」掲載)

手足のゆびの色調異常

内科2020/09/28

 血管には動脈と静脈があり、動脈は赤く静脈は青く描かれることがありますが、流れている血液の色が違うわけではありません。しかし手や足のゆびの色が変わることがあります。主な色は白、赤、紫です。この色は局所の血の巡り(循環状態)を表しています。

 白色は動脈に血液が流れなくなった状態で「血の気がない」「虚血」と言い、赤色は動脈に急激に血液が流れ込んだ状態で「紅潮」、そして紫色は静脈に血液が滞っている状態で「チアノーゼ」です。

 時間と共に複数の色に変化することをレイノー現象と言います。レイノー現象は寒冷刺激や精神的なストレスによって微細な血管がけいれんすることで起こりますが、その原因については不明のものが多く一次性レイノー現象、「レイノー病」と名付けています。

 一方二次性レイノー現象は病気のひとつの症状として色調異常を来すもので「レイノー症候群」と言います。例えば動脈硬化によって血管が細くなり血流が乏しくなる閉塞性動脈硬化症、免疫の異常によって起こる膠原病(こうげんびょう)、肩口の血管が圧迫される胸郭(きょうかく)出口症候群などがあります。いずれも安静にすることで自然に軽快したり、マッサージをしたり温めたり、手や足の高さを変えると元の色に戻ります。何故ならば血流障害が改善されるからです。

 このような色の変化が繰り返し起こる場合や元の色にもどらなくなった場合は医療機関で相談されることをお勧めします。専門科はリウマチ科、心臓血管外科、循環器内科などです。


Text by こにし内科・心臓血管クリニック 小西 宏明( 2020年9月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

感染性胃腸炎に注意しましょう

内科2020/08/31

 感染性胃腸炎はウイルスや細菌などの微生物が原因となって起こる感染症で、発熱、腹痛、嘔吐、下痢が主な症状です。食物が原因の場合は「食中毒」とか「食あたり」などともよばれますが、嘔吐で空気中に飛散したり人の手への付着を介して微生物が口から入って起こる場合もあります。原因微生物としては黄色ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、ウエルシュ菌、ロタウイルスなど多くの種類がありますが、中でも感染力の強いノロウイルスはウイルスの数が10~100個という少数でも感染が成立するとされておりしばしば食中毒の集団発生の原因となります。最近では新型コロナウイルスも原因の一つにあげられます。報告により差がありますが概ね新型コロナウイルス感染者の5%程度が胃腸炎症状を呈すると考えられ注意が必要です。

 どの微生物が原因であるかは、食べた物の内容や摂取から発症までの時間などの情報からある程度推定できる場合もありますが、確定するには便から微生物を検出する必要があります。しかしほとんどの感染性胃腸炎は自然に治る傾向が強く数日で治癒する場合が多いので、特に成人の場合多くは実際には検査は行われていません。

 治療は整腸剤の内服や水分補給・点滴など対症治療が基本となります。胃腸炎における嘔吐や下痢は生体の防御反応でもあるので、無理にそれらを止める治療は行わない方が良いとされています。抗菌薬が有効な細菌が原因の場合でも全例で投与するわけではなく、小児や高齢者のような悪化しやすい方や重症例で必要に応じて投与を検討することになります。なおウイルスに有効な薬剤は今の所ありません。

 夏は感染性胃腸炎が多い季節です。予防のために手洗いは石鹸でこまめに行い、食品の衛生管理には十分気をつけましょう。


Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男( 2020年8月31日 「北海道新聞夕刊」掲載)

心不全について

内科2020/07/27

 日本では、がんが死因のトップです。しかし、高齢者では心臓病・脳卒中で亡くなる人の数は、がんとほぼ同じで、超高齢者になると、心臓病・脳卒中で亡くなる人の方が、がんより多くなります。
 男性の平均寿命は81歳、女性では87歳と、世界2位の高さです。介護を受けずに、元気に生活できる健康寿命は、男性で9年、女性だと12年、平均寿命より短くなります。人生の最後に、10年近く、誰かの介護を受ける必要があるのですが、その原因の第一位は脳卒中で、心臓病と合わせると、要介護になる原因の4分の1を占めています。

 心臓病が悪くなると、(元の病気は心筋梗塞、弁膜症、心筋症などいろいろですが)心不全になります。心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。全国で、心不全のために入院する人は、2017年には年間26万人でした。35年には、132万人になると推計されています。日本の人口は減少していますが、超高齢化が進むために、心不全の人は増えていきます。心不全の治療は進歩しているのですが、5年生存率は60%程度で、良くならない種類の病気です。

 心不全は、4段階のステージに分類されています。
(A)危険因子はあるが、心臓病のない人
(B)心臓病はあるが、心不全症状のない人
(C)心不全症状がある人
(D)軽い動作で心不全症状が出る人。

ステージCやDでは、息苦しさや疲労感などの症状が軽くなることを目指すので、治癒するということはありません。

 AやBの段階で、病気が進むのを予防するのが、心不全の治療としては良い方法です。危険因子とは、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などです。普段からかかりつけ医とよく相談しながら、減塩をする、体重を管理する、適度な運動習慣を身に付ける、適切な薬の処方を受けることが肝心と思われます。

 重い病気になると、治療は難しくなりますが、予防的な治療は、毎日根気よく続ければ、重病になるのを防いでくれます。


Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨( 2020年7月27日 「北海道新聞夕刊」掲載)

「実際にあった不整脈の時の胸の内」

内科2020/07/27

 これはドキュメンタリーです。同じようなことが起こったら、貴方も同じ病気かもしれません。

 土曜日の朝、咳払いをした途端に、不整脈になった。「どくっ、ドクドクドク」って、不規則に心臓が打つのがわかった。急に咳き込んでしまう。左心室から左房に向かって、血液が逆流したようだ。収まることを期待して、つかの間、安静にしているが、今回はダメだ。尿意がしてきて、トイレで排尿した。心房性ナトリウム利尿ペプチドが、一気に心臓から血液中に放出される結果だ。発作が15分程度では止まってくれないので、仕事に行くことにする。朝に起こる心房細動だから、安静にしていた方が止まりやすいと思うが、そうもいかない。

 仕事中は、ぼやーっとして、集中力がない。心排出量が15%低下して、脳血流が減少しているのを感じる。倦怠感もあるが、なんとか昼まで働いた。心電図では、136拍/分の頻脈性心房細動になっていた。昼食は動悸をこらえながら、普通に食べた。不整脈が止まるように抗不整脈薬、それと脳梗塞予防のための抗凝固薬を飲む。心房細動で怖いのは、左房の中でできた血栓が脳の血管を詰まらせておこる脳梗塞と、心臓の働きが十分でなくなる心不全の2種類の合併症だ。

 夕食まで安静にしていた。静かにしていると動悸は収まるが、階段を上るときに、また、ドキドキする。くそっ、食事をしようにも、体がこわくてテーブルに覆いかぶさるようになる。息は上がり、ボタボタ汗が出る。冷や汗か!こんなことが30時間続き、あきらめて浴び始めたシャワー中に動悸が止まった。

 しめしめと思い、ゴルフの打ちっぱなしに出かける。不整脈は止まったが、心臓はまだ疲れていたようだ。クラブを振り回そうとしたが、息が切れて、汗が吹き出す。心不全の症状が残っていた。クソッ。タウリン配合のドリンクを探したが、ここには売っていなかった。帰って安静にするしかないな。


Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨(  「」掲載)

新型コロナウイルス対策

内科-外科2020/06/29

 道内外の移動解除となり、第2波、第3波も予想される中、新型コロナウイルス感染を不安に感じている方も多いと思います。
 COPD(慢性閉塞性肺疾患)等の肺の病気、心臓病、糖尿病など基礎疾患のある方は、コロナウイルスに感染しやすいということはありませんが、重症化するリスクが高いと言われています。肺の病気であるCOPDは、喫煙により肺の細胞が壊れ、呼吸ができなくなる病気です。COPDの方がコロナウイルスに感染すると死亡率が3倍になるという報告もあります。肺の細胞の表面には、ACE2(アンジオテンシン変換酵素2)と呼ばれるたんぱく質があり、新型ウイルスは、このACE2に付着して細胞内に入り込むことが、最近わかってきました。タバコを吸うと、ACE2が肺の表面に増えるため、喫煙によりウイルスの侵入を助け、感染しやすくなる可能性があります。まだ機能している残された肺を大切にするためには、今からでも遅くはありません、禁煙しましょう。また、最近の研究では、新型コロナウイルス感染は、肺炎だけではなく心臓などの全身の血管にも炎症をおこすことがわかってきました。
 新型コロナウイルスに感染するとウイルスにより血管が傷つき、それを直そうと血小板が傷ついた血管の壁に集まります。それは徐々に大きくなり血栓と呼ばれる塊を作り、血流が悪くなりいずれ血液の流れを止めてしまいます。それが心臓を取り巻いている栄養血管の冠動脈に起こると心筋梗塞となります。予防するためには、日常生活の中で、心臓への負担を減らすことが大切です。
 バランスのいい食生活、規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動などです。自粛生活で運動不足の方も多いと思います。特に足の筋肉は、「第2の心臓」と呼ばれ、重力に反して抹消の血液を心臓に戻るのを助ける働きをします。足の筋肉を維持することは、心臓を守ることにもつながります。これからの時期、気分転換に3密を避け外を散歩することもお勧めですが、自宅でも朝晩つま先立ち運動や足のストレッチなどの軽い運動をするだけでも十分効果があります。私たちでさえ、今は不安とストレスを感じて生活しています。高齢であれば尚更でしょう。離れて暮らしているご家族に、いつもよりこまめに電話やテレビ電話をしてあげてください。自分ではわからない些細な変化を周囲の人が気が付いてあげることが大切ですし、なにより声を聴くだけでもきっととても喜んでいただけるでしょう。


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子( 2020年6月29日 「北海道新聞夕刊」掲載)

体重、計っていますか?

内科2020/05/25

 コロナウイルス感染症により、外出自粛、そして気がついたら体重が・・・。 そう!俗にいう「コロナ太り」の方が外来でも増えています。スポーツジムも休業、かといって外出は何となく気が引けるし、テレビでは毎日コロナウイルスの恐い番組ばかり。気がつくと、テレビを見ながら何かを食べて・・・食生活での憂さ晴らしをしていませんか?

 まずは現実を直視して、体重計に乗りましょう。1日2回がおすすめです。決まった時間・決まった状態(食後・寝る前など)で測定しましょう。これで少しでも体重が増えると、気になって食生活を見直すきっかけになります。そして、さらに太らないように考えることができます。体重は、計らなければ思ったより簡単に増えていきますよね。そこで、おやつについての8つの提案があります。

①3食の中でのバランスを考え、そのなかでおやつを食べましょう。カロリーの高いものを食べた日は、そのおやつ不要ですよね?
②食べる時間は、午前中からお昼過ぎまで!できるだけ活動する前の時間が理想です。
③おやつは、そのとき食べる分だけを出して食べましょう。大袋から食べると食べ過ぎます。
④1口で食べてしまわず、ゆっくりと味わって食べましょう。
⑤商品の成分表示を チェックしましょう。100g当たり何カロリー? 糖質量は?じゃあ、実際食べる分は、重さを量れば、自分の食べたカロリー、糖質量もわかりますよね。できるだけ、カロリー・糖質の少ないものにしましょう。見た目より高カロリーのおやつがいっぱいあります。
⑥お腹がすいているときに、おやつは買わない! お腹がすいていると、何でもおいしく見えて買い過ぎます。そしてもったいないからと理由をつけて全部食べる羽目になりますよね。
⑦おやつを何となくの習慣にしない!3時になったら必ずおやつにするなどはやめて~ご褒美にするとかルールを決めましょう。
⑧罪悪感にとらわれ、隠れて食べて、食べなかったことにするのではなく、ちゃんと楽しんでおやつを食べましょう。さあ、今日から体重計に乗りましょう!


Text by はら内科クリニック 院長 原 信彦( 2020年5月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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