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コラムを読む

マダニ(ダニ)感染症

外科-皮膚科2016/07/04

 夏、野山に出掛ける機会が増えますが、マダニに刺されることで発症するマダニ刺症を帽子や肌の露出がない着衣で予防することが大切です。
日本のマダニ感染症は、抗菌薬が効く細菌感染と、治療法が確立していない重篤なウィルス感染があります。
道南地域のイヌにダニ媒介脳炎ウィルス分布が判明しています。
全てのマダニが病原体を有するわけではありませんが、注意は必要です。
刺された直後はダニの唾液の麻酔作用で気付かず吸血で虫体が大きくなり炎症も併発し気付きます。
好発部は主に頭頸部です。
1日以上経過後は分泌するセメント物質で固着し皮膚ごと虫体の切除が必要ですので、皮膚科や外科を受診してください。
3週間程度で、発熱、発疹、関節痛などの症状出現時は医療機関を受診してください。

詳細は、「マダニ対策、今できること」で検索し、国立感染症研究所ホームページを参照してください。

国立感染症研究所ホームページ


Text by 函館渡辺病院 伊坂 直紀( 2016年7月4日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

乳房再建について

外科2015/01/26

 現在の乳がんの手術は、乳房温存術(乳房部分切除)が第一選択ですが、大きい乳がんや広範囲に拡がった乳がんでは乳房切除が行われています。
乳房を全摘出した方の中には、やはり、どうしても左右のバランス、乳房の喪失に伴う見た目の問題で悩んでいる人も少なくありません。
温泉などの公共の場から足が遠のいてしまうこともあると思います。

 『乳房再建』という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
乳がんで失われた乳房を再び取り戻す手術を乳房再建と言います。
再建する方法には、人工乳房を用いる方法(インプラント)と自家組織を用いる方法があります。
以前は、人工乳房を用いる方法は保険適用外であり、乳房再建を希望する人は自費で行っておりましたが、2013年7月から、人工乳房を用いた乳房再建手術が保険適用となり、乳房再建を希望される方がさらに増えることが予想されます。
保険適用ではなかった時期は、約80~100万円程度の自費負担でありましたが、現在は、保険適用と高額療養制度を用いると、10万円ほどで乳房再建が可能になってきております。
実際、乳がんの手術自体も以前に行われていたような無理な温存手術が減り、安全に乳房全摘出した後に乳房再建を行うという選択肢が増えてきています。
実際の再建までの流れを、乳がんで乳房切除を行っている人を例にとってみます。
まずは、人工乳房を入れる部分に、皮膚拡張器(ティッシュエキスパンダー:簡単に言うと水の袋)を挿入し、数カ月かけて徐々に水を増やしながら皮膚を拡張させていきます。
その後、永久的な人工乳房(インプラント)に入れ替えを行います。
乳房再建は主に形成外科医が中心になって行いますが、乳腺専門医との協力が非常に重要です。
それぞれの資格を持った病院・医師にご相談してください。
しかし、これらの乳房再建は、美容の目的や予防のための乳房切除(遺伝性乳がんなど)には、保険適用がありません。
今後、乳房再建手術は、乳房切除をされた方の生活の質の向上に役立つ一つの選択肢になってくると思われます。


Text by 北美原クリニック 早川 善郎( 2015年1月26日 「北海道新聞夕刊」掲載)

胆石症の治療~外科の立場から~

外科2011/11/21

 胆石とは、胆汁が肝臓から十二指腸まで流れる道(胆道)にできた結石を言い、胆道の袋状臓器にできるのが胆嚢結石です。
胆嚢結石治療を外科の立場からご説明します。 胆嚢結石症の治療には、非手術治療として胆石溶解剤治療、体外衝撃波破砕療法がありますが、これらの治療では胆嚢が残るため、結石の再発が危惧され根本治療とは言えませんでした。
しかし、約20年前に日本に導入された腹腔鏡下胆嚢摘出手術は、手術治療ですが、身体への負担や、小さな傷で痛みも少なく、しかも短い治療期間で、結石が生成される胆嚢を摘出できる、まさに胆嚢結石の根本治療と言えます。
従って、胆嚢結石症治療は、第一選択である腹腔鏡下胆嚢摘出手術の適応があるかを判断する事から始めます。
また、無症状の胆嚢結石を有する方も、小結石多発例は、重篤な胆石による急性膵炎が発症する危険がありますので、腹腔鏡下胆嚢摘出手術の良い適応になっています。


Text by 函館渡辺病院 伊坂 直紀( 2011年11月21日 「みなみ風」掲載)

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