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口腔乾燥症

その他-歯科2022/11/02

最近口の中が渇くな、と思ったことはないでしょうか?

近年8020運動(年齢を重ねても歯を残しましょうという運動)の他に、口腔機能の衰えに関するオーラルフレイルや口腔機能低下症といったものが注目されるようになってきました。その中の一つに口腔乾燥症があります。

口腔乾燥症は、その名の通り口の中が渇く症状を表しています。夜眠っている間に口の中が渇き目覚めてしまう、食事をするときに唾が出ないため咀嚼がうまくいかない、口の中が乾いてヒリヒリする、食事のたびに口の粘膜が染みて痛いなど、多様な症状を呈します。

唾液は、耳下腺・顎下腺・舌下腺といった大きな器官の他に、口腔内に無数に散らばる小唾液腺といわれる器官から作られています。何らかの影響で、これらの器官が機能低下を起こしたとき、唾液量が減少し口腔乾燥症を発症します。この原因にはさまざまなものがあり、その原因に対応することで口腔乾燥症が改善することがあります。

例えば、加齢などに伴い唾液腺の機能が低下している場合には、機能を回復させるリハビリが必要であり、有名なものに唾液腺マッサージなどがあります。その他にも、薬で唾液腺の機能を回復させる方法などもあります。

また、薬の副作用の可能性もあります。高血圧、睡眠薬、抗アレルギー薬などさまざまな薬の副作用として口腔乾燥があります。それらの薬を内服されている方で口渇感がある方は、主治医の先生に相談することをお勧めします。

そのほか、口腔カンジタ症、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患や、口を開けて眠るなどの習癖、ストレスなど多岐にわたります。 正しい原因の把握、治療、ケアなどで症状が改善することも多くあります。

気になる方は当院歯科口腔外科にも口の痛み・違和感外来がありますので、お気軽に相談していただければと思います。


Text by 国立病院機構 函館病院 歯科口腔外科医師 三河洋平 ( 2022年10月17日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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