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歯周病とは?

歯科2016/02/09

 歯の周辺の汚れ(歯垢)の中に含まれる歯周病菌の毒素で歯ぐきに炎症が起き、進行すると歯を支える骨が溶けて歯が抜けてしまう病気で、軽症を含めると成人の約8割に症状がみられます。
しかし、初期の段階では、自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進んでしまいます。

 歯周病を予防するためには、歯みがきや食事、睡眠、喫煙などの生活習慣に注意するとともに定期的な歯科検診と、歯の汚れに応じて必要なクリーニング等を受けることが大切です。


Text by いそべ歯科医院(  「」掲載)

歯ぎしりにご注意

歯科2016/02/09

(歯が折れたり 歯周病 顎関節症の恐れがあります)

問:歯ぎしりにはどのような種類がありますか。

大きく分けて三つ。ギリギリと歯を横にこすり合わせるグライディング、ぐーっとかみしめるクレンチング、カチカチと打ちつけるタッピングです。グライディングが最も多く一般的には夜の睡眠中に起きますが、最近は日中にクレンチングする人が増えています。

問:歯ぎしりをしていることを認識していない人が多いのでは。

寝ている間しかしない人は周囲に指摘されない限り分からないことがあります。歯ぎしりの判定には自覚の有無、歯のすり減り、起床時のあごの筋肉の疲労など調べます。

問:どのような問題を起こしますか。

歯が削れる、折れる、割れる、歯のかぶせ物が外れるといったことが起こります。歯肉に接する歯の根元がえぐれたように減ることもあります。歯に無理な力が加わると歯周病が進行します。また、あごの関節や筋肉が痛む顎関節症になり食事や会話に支障が出ることがあります。

問:原因は何でしょうか。

明確な原因は分かっていませんが、睡眠の質の悪さや精神的なストレス、さらには他の病気があるといわれています。また、かみ合わせの正常な人でも起きることがあります。

問:治療法はありますか。

歯ぎしりを完全に止める療法は、今のところありませんが、歯の形に合わせて作るマウスピースで歯やあごへのダメージを防ぐことができます。


Text by いそべ歯科医院(  「」掲載)

妊娠期の食事 ーすでに赤ちゃんの歯が作られていますー

歯科2016/01/14

 妊娠したと分かるとうれしい気持ちになる妊娠初期ですが、この時からお母さんはご自分の体だけではなく、お母さんのお腹の中で育つ胎児のために母体を大切にしていかなくてはなりません。

 妊娠4~7週の時は、心臓、目、耳、手足など胎児の体の重要な器官が作られていく大事な時期で、薬や放射線などの影響を最も受けやすい時期とされています。
それと同じくして歯や口蓋の形成が開始されます。
乳歯は前歯から奥歯まで全部で通常20本有りますが、妊娠6~10週の間に胎児のお口の中で、その乳歯全部の歯胚(歯の芽、つまり歯と歯周組織の基となる細胞)ができ始めます。
その後、妊娠18週頃には胎盤が完成し、臍帯(へその緒)を通して母体の血液からカルシウムやリンなどを取り入れ、それらが結合して石灰化し、歯が作られていきます。
さらに、永久歯の第一大臼歯(6歳臼歯)や前歯の歯胚もその頃にはでき始めています。

 虫歯のできやすさの要因を大きく分けてみると、「虫歯菌」「砂糖」「歯質」「時間」の4つの因子があります。
このうち「歯質」に分類される要因として「歯の形や大きさ」「歯並び」などといった遺伝的なものもありますが、「歯質の強さ」も1つの要因となります。
この歯が作られ始めている時期に母体への栄養が不足すると、胎児の歯が強く作られにくくなることもあり、胎児の歯質の強さへの影響が心配されます。

 胎児の歯が作られているこの時期の食生活は、バランスの良い食事が望まれます。
偏食を避け、できるだけ栄養剤やサプリメントに頼らず、自然の食材を幅広く摂ると良いでしょう。


Text by Array( 2015年9月11日発行 「青いぽすと」掲載)

虫歯のメカニズムについて

歯科2015/12/14

 歯を磨いているのにまた虫歯が出来てしまったと思っている方もいると思います。
虫歯の主な原因としては、細菌、糖質、歯の質の三つの要素があります。
これら三つの要素が重なると時間の経過とともに虫歯が発生します。
食べ物に含まれている糖質を摂取すると虫歯の原因菌であるミュータンス菌により酸が作られ、この酸が歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし虫歯の活動が始まります。
しかし食後しばらくすると唾液の力などにより酸性から中性に戻りはじめ虫歯の出来やすい環境から出来にくい環境へ戻りはじめます。
しかし食べ物を口にする回数が多いと酸性状態が長くなり虫歯になるリスクが高くなります。
歯の質には個人差がありますが歯の質を向上させるため、カルシウムやリンなどの栄養素を取り入れてバランスの良い食事をしてみてください。


Text by 吉田歯科口腔外科 勝又 譲( 2015年12月14日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

口臭について

歯科2015/09/07

 口臭の原因は、歯周病や虫歯、舌の汚れ、ドライマウス(口腔乾燥症)等、お口の中の問題が全体の9割に及びます。
他の1割は耳鼻咽喉系疾患や消化器系疾患、糖尿病などです。
この9割の原因の対処法ですが、虫歯の治療はもちろん、歯周病が原因の場合、一番大事なのがクリーニングで、定期的に行うことで要する時間や回数も少なくなっていきます。
プラークや歯石のたまる所はいつも同じような場所ですが、歯ブラシでの磨き方にも長年の癖や習慣があるため100%きれいに磨く事は難しく、磨きづらい場所は歯科医院でのクリーニングをお勧めします。
舌の汚れが原因の場合は舌ブラシで舌の表面の清掃を。
ドライマウスの場合は唾液の分泌を促すようなマッサージを行う事が大事です。
それぞれの原因によって対応が変わってきますので口臭が気になったら、まずは歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。


Text by にしかわ歯科本通りクリニック 西川 卓志( 2015年9月7日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

顎関節症(がくかんせつしょう)について

歯科2015/07/06

 顎の関節や筋肉の違和感や痛みの症状を総称して顎関節症と言います。
近年顎関節症は増加しており、若年層の方に増えてきています。
これは最近の軟らかい食べ物の食生活によってかむ力もかむ回数も少なくてすむため、筋肉が衰えてしまい顎関節の動きをしっかり支えることができずに顎関節症が発症しやすいのです。
顎関節症の原因としては、くいしばり、歯ぎしりによるブラキシズムと言われるものや、頬杖をつく癖や、左右一方で噛むくせがある偏そしゃくなどが原因とされています。
顎関節症の状態として最も多いのは、顎関節内にある関節円盤とよばれるクッションが前方にずれることで起き、音が鳴る状態でさらに進行すると痛みが出る場合もあります。
治療方法としては、スプリントと言われるプラスチックの板を歯列全体にかぶせる保存的な治療が一般的です。


Text by 吉田歯科口腔外科 勝又 譲( 2015年7月6日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

妊娠期での歯周病の影響

歯科2015/04/06

 近年の歯科疾患実態調査では、国民の口腔の健康を目標にしてすすめていた8020運動など歯科業界の取り組みが奏功し、過去に比べ虫歯が減少しているのが示されています。
しかし、虫歯が減った代わりに歯周病で歯を失うケースが多くなり、その原因の1つに歯が痛くならないと、歯科医院へ来院されない傾向が依然としてあるためであると思われます。

 歯が痛くて咬めない、歯がグラグラするなどの自覚症状が起きた時には、歯周病がかなり進行している重度のケースが多いだけに、軽度、中等度の歯周病にかかっている患者さんは歯科医院で実際に歯周病検査を行ってもらわなければ、その病態を把握するのは難しいと思われます。

 前回にも書かせていただきましたが、妊娠すると妊婦さんの歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)からは、増加するエストロゲン(卵胞ホルモン)を好む歯周病原細菌が多く検出され、さらにプロゲステロン(黄体ホルモン)も増加することで歯肉に炎症が起こりやすくなります。
もともと歯周病が進行していた患者さんはさらに悪化しやすくなります。
また、つわりがひどくなれば歯ブラシを口の中に入れるのも容易ではありませんから、妊娠期は歯周病が悪化しやすいのです。

 歯周病の影響は母体のみならず、胎児に対しての影響を指摘する論文が散見されます。
早産(22~36週での出産)および低体重児出産(2500g未満での出産)に対して、近年歯周病の影響が報告されています。
早産の原因には感染や体質によることが多いと言われています(日本産科婦人学会による)が、最近の報告ではリスク因子の1つとして、歯周病の治療を行うことでこれらのリスクを軽減する可能性が示唆されています。

 そのため、妊娠の可能性のある患者さんや既に妊娠中の患者さんにはご自身のお口の健康だけではなく、生まれてくる赤ちゃんのためにもさらなる歯周病のケアをお勧めいたします。


Text by 北斗歯科クリニック 土永 浩史( 2015年3月17日 「青いぽすと」掲載)

歯科における院内感染対策

歯科2015/03/16

 最近、歯科での院内感染拡大を懸念する報道がありました。
「一般歯科診療時の院内感染対策に係る指針」(厚生労働省)を基に衛生管理のチェック項目を考えてみました。

1.患者さんごとにグローブを交換していたか?(スタッフを含む)
2.患者さんごとに治療用イスを清掃していたか?
3.患者さんごとに口腔(こうくう)内に入る器具を滅菌していたか?
4.滅菌できない物、コップやエプロンなどは使い捨ての物を使用していたか?

 歯科は血液や唾液に触れる機会が多く、院内感染のリスクが高いと言われ、特にB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIVウイルスなどの感染が危惧されます。
衛生管理は患者さんから見えづらいですが、医療の根幹とも言うべき重要な仕事の一つです。
何か疑問点などがあれば、先生やスタッフに尋ねるなど、安心して治療を受けることをお勧めします。


Text by にしかわ歯科本通りクリニック 西川 卓志( 2015年3月16日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

マウスピースで歯並びは治せるの?

歯科2015/01/17

 マウスピースを用いた歯列矯正が注目を集めつつあります。
これは、透明で取り外し可能なマウスピースを定期的に交換しながら歯を動かす治療法です。
ワイヤーを用いた矯正の時にみられるような痛み・違和感がきわめて少なく、見た目を気にせずに歯並びを治すことができ、また、お口のケアもしやすく、虫歯や歯周病のリスクが抑えられます。

 しかし、「マウスピースで歯並びを治せるの?」「軽いデコボコしか治せないんじゃないの?」と、疑問を抱く方々(歯科医を含めて)も多いのが実情です。
そう思われるのは仕方がないことです。
なぜなら、マウスピース矯正といっても数多くの治療法があり、そのほとんどが軽い症状にしか対応していないからです。
しかし、重い症状にも対応できる唯一の治療法が「インビザライン」です。

 「インビザライン」とは、3D画像処理、3Dプリンターなど最先端技術を活用し、歯の移動をシミュレーションして、治療計画を決定、治療の最終段階のマウスピースまでデザイン、製造を行い、治療を進める画期的な歯列矯正法です。
軽度の症状にしか対応できない他のマウスピース矯正とは大きく異なります。

 「インビザライン」は、今現在、全世界で250万人以上の方々が治療を受けられており、日本でも全国的に広がりをみせつつあります。
東京、大阪など大都市にはインビザライン専門矯正歯科があるほどです。

 以前は、マウスピース矯正は、ワイヤーを用いた矯正と比べて治療期間がかかりすぎる、仕上がりが良くない、治せる症状が少ないなどといわれておりましたが、「インビザライン」は日々改善、改良がなされており、治療期間、仕上がりに差がなくなってきており、抜歯が必要なほどの重い症状でも対応できます。
症状が重い場合、マウスピースのみで対応しづらいこともありますので、詳しくは「インビザライン」に詳しい矯正歯科医にご相談下さい。


Text by ふるた矯正歯科 古田 樹己( 2015年1月17日 「青いぽすと」掲載)

歯周病について

歯科2015/01/13

 歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯にとって大切な土台となる歯茎や、顎の骨の周りの組織を破壊する病気のことをいいます。
歯と歯の間の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し、歯肉の周りが炎症を帯びて赤くなったり、腫れたりします。
進行すると、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり歯を支える土台が溶けて動くようになります。
歯周病は食習慣、歯磨き習慣、喫煙なども関連があるので、歯科医院の治療のみではなく、個人の生活習慣の改善も大きく関与します。
歯や口は消化器官の一部の役割と同時に体全体ともつながっているため、慢性化することによって細菌が血液中に入ったり、心臓や肺などの病気を起こす可能性もあります。
歯周病を予防することは、歯や口の健康のみならず全身の健康にもつながります。


Text by 吉田歯科口腔外科 勝又 譲( 2015年1月13日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

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