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ステロイドについて

皮膚科2008/08/13

 皮膚科の治療で切っても切り離せないもの、それは塗り薬です。そのなかでも重要なものはステロイド外用薬です。しかしこのステロイド外用薬は悪の代名詞のように言われ、その治療を拒否する方も少なくありません。今回はステロイド外用薬について少しお話致します。

 ステロイドは副腎皮質ホルモンとも呼ばれ、副腎という臓器で作られます。血液によって常に体内を循環し、さまざまな臓器や細胞に働きかけ、身体にストレスが加わった時に体調を整える重要なホルモンです。炎症や免疫を抑える強い働きがあります。

 このステロイドを人工的に化学合成したのが、ステロイド薬です。1949年の初めにアメリカの医師がリウマチの患者さんにステロイド薬のひとつであるコルチコステロイドを注射し、歩けなかった患者さんが歩けるようになったという劇的な効果が現れました。その後、喘息をはじめとするアレルギー性疾患、リウマチなどの自己免疫疾患などの多くの病気に使われるようになりました。1952年にはステロイドが皮膚疾患にも効果のあることが明らかになり、アメリカで外用薬が開発されました。

 ステロイド外用薬に対する患者さんの最大の不安はその副作用でしょう。飲み薬や注射のステロイドを全身に長期にわたりかつ大量に使用すると、副腎機能が低下する、糖尿病を悪化させる、骨がもろくなる、風邪などの感染症にかかりやすくなるといった全身的な副作用が起こることがあります。その反面、ステロイド外用薬は血液を通さず直接患部に使用するため医師の適切な指示に従って使用すれば、全身的な副作用の心配はほとんどありません。

 しかし、実際には、ステロイドの内服や注射による全身的な副作用と外用薬による局所的副作用が混同されているようです。

 ステロイド外用薬を使用するにあたっては、その副作用を正確に把握する必要があります。どんな薬でもそうですが、用法・用量を守ることも大切です。

 さらに、ステロイド外用薬を使用するにあたっては、その使用中止方法も重要です。短期間で治るものは、さほど問題ではありませんが、慢性に経過する病気の場合、症状が改善したからといって、いきなり、ステロイド外用薬を中止すると、すぐに悪くなることがあります。塗る回数を少しずつ減らし、ステロイド外用薬の強さを弱めていくというように、徐々に薬を止めるようにする必要があります。


Text by やなせ皮フ科クリニック 梁瀬 義範(  「」掲載)

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