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産科医のひとりごと

産科婦人科2010/04/12

この20年で、産科学は非常に進歩を遂げました。でもまだわからない事も沢山有ります。一つはいつ陣痛が始まるのか、ということです。
よく妊婦検診で10ヶ月に入った妊婦さんにいつ頃生まれますか?と聞かれる事がありますが、診察で、子宮口が開いている。
柔らかくなっている、赤ちゃんが下がっている、等を診て判断しますが、正確にいつという事は解りません。
陣痛が、なぜ、どのように始まるのかが解らないのです。
解れば、ご主人の休みを何時にとるか、お産の手伝いのためお母さんに何時に来てもらうか、予定が立てやすいのですが。もう一つは赤ちゃんの事です。
お母さんのおなかにいるうちに、できるだけ正確に赤ちゃんの事を知りたいということです。突如お腹のなかで死ぬ赤ちゃんがいます。
妊娠中も、お産の時も何も異常がなかったのにハンデキャップを持って生まれてくる赤ちゃんもいます。
超音波による発育の確認、形のチェック、胎児の心拍のモニタリングによるチェックなどで、情報を少しでも多く集め、出来るだけ正確に赤ちゃんの状態をつかもうとしていますが、まだ解らない事、出来ない事があります。今後新しい検査器械の開発。新たな研究により、より正確に子宮内の胎児の状態がわかるようになる事を願っています。


Text by 松浦 敏章( 2003年4月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

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