子供の咳について
小児科2010/04/20
せきとは、のどや気管のとおりをよくするためにタンや異物を体の外に出そうとする反応です。【せきの種類】
- コンコン(カラせき)
タンの出ないせきで、カゼの時や煙でむせた時に出る - ゴホンゴホン(タンがらみ)
湿ったせきで、気管支炎など炎症がある時に出る - ケンケン(犬吠え様)
声帯や咽頭の炎症による声がかすれ、声の出ないせき - ゼーゼー、ヒューヒュー(喘息様)
気管支が細くなり、息をする時に笛のような音がする
【せきの見方】
- 程度:ときどき、夜のみ、一日中
- 時間:起きがけ、朝と夜、一日中
- 場所:横になると、夜の外出、ベッドの側
- 天気:雨風の時、低気圧の時、春や秋
- 過敏性:線香、たばこの煙、新築の家
【ゼーゼーせきの見方】
- 程度:せき込む、苦しい、横になれない
- 運動:少しでもせき、マラソンでゼーゼー
- 原因:ペット、花粉、ほこり、におい
- 音:ゴロゴロ、ゼーゼー、ピューピュー
- 呼吸:息が速い、鼻が動く、咽頭が動く
【家でせきが多い、ゼーゼーした時には・・・】
- 怒らない、愚痴を言わない
→子供がいちばん辛く、苦しい - くすりを忘れていたなら、きちんと飲ませる
- もっと楽な姿勢にする
- 水分を摂らせる
→タンをやわらかくする
→脱水を改善する - そなえの吸入をする
【次の時は救急に行く!】
- 顔色が悪い
- 呼吸が速く、肩で息をする
- 苦しくて横になれない
- 小鼻がぴくぴく=陥没呼吸
- せきで何度も吐く
- 機嫌が悪い
Text by
すずき小児科 鈴木 敞謙(すずき ひさのり)(
「」掲載)