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ケアマネジャーのお仕事をご存知ですか?

介護2010/12/06

 ケアマネジャーの仕事は快適な老後を過ごすため、ご本人様・ご家族様とともに、介護を受ける側と介護をする側の両面に立ってライフプランを考えることです。
具体的には、一人一人の環境に応じたQOL(生活の質)の維持または向上のため、その方に合った適切な介護保険サービスが受けられるよう「ケアプラン」を作成し、安心で快適な生活を過ごしていただくための総合的な相談窓口として介護支援を行います。

 私たちケアマネジャーは、ご利用者様のご自宅へ幾度となく足を運び、その方の思いを聞かせていただき、ご家族・ご利用者様がより良い「安心生活」を送るためのお手伝いをさせていただきます。

 また、ご利用者様にいつまでも「生き生き」とした日常生活を歩んでいただくための良きパートナーとして、心と心の結びつきを大切にしていきたいと思っています。


Text by 函館渡辺病院ケアプランセンター あまりりす 福田 崇 ケアマネジャー( 2010年12月6日 「みなみ風」掲載)

片頭痛の新しい治療薬

脳神経外科2022/09/26

今でも社会には「頭痛ごときで仕事や学校を休むなんて」という空気があると思います。そのために我慢を強いられている方も少なくないでしょう。

片頭痛は慢性頭痛の代表で、日常生活に支障をきたす厄介な病気です。しかし、トリプタン製剤の発売後、片頭痛の治療は随分改善されました。予防薬が3種類ほどあり、選択肢の幅も増えています(新薬ではありませんが、健康保険上の適用が拡大されています)。

ただし、トリプタン製剤は、それまでの頭痛薬に比べ、有効性の高い薬ですが、服用のタイミングを選ぶ(頭痛の早い段階で飲むのが良いとされている)こと、全ての患者さんに有効ではない上に、使いすぎると薬物乱用による難治性の頭痛を起こすことがあります。

予防薬も、万能ではない上に、痛みのない日も毎日服用しなければなりません。

最近、新薬がいくつか発表されました。発作予防のための注射薬は、国内で3製品が出ています。月1回の注射で済みます。

さらに、頭痛発作時の内服薬も新たに出ました。これは従来のトリプタン製剤と異なり、服薬のタイミングを選ばないのが特徴で、痛み始めでも、痛みが強くなってからでも効果があるといいます。

片頭痛のメカニズムはだいぶん解明されてきましたが、根本原因はいまだ不明です。

今の治療は、対症療法的で、完全には発作を予防できませんし、全ての患者さんの痛みをゼロにするには至っていませんが、治療の選択肢が増えたことは、患者さんやわれわれ医師にとって、大変うれしいニュースです。

これまで、頭痛を我慢していた方、従来の薬で満足できずに治療を諦めてしまっていた方は、改めて医療機関で相談することをお勧めします。


Text by 函館西部脳神経クリニック 院長 小保内 主税( 2022年9月20日 「北海道新聞夕刊」掲載)

歯列矯正は見た目を良くするだけではありません!

矯正歯科2014/07/22

 「歯列矯正は見た目を良くするだけの治療」と考えている方が多いと思います。
しかし、そればかりではありません。
確かに歯列矯正によって、歯並びが美しくなり、見た目が良くなるのはとても大きなメリットですし、それを第一目的として歯列矯正を受ける方も多いと思います。
しかしながら、それだけが歯列矯正のメリットではありません。

 悪い歯並び・かみ合わせ(不正咬合)は、虫歯や歯周病、口臭、顎(がく)関節症のリスクを上げ、身体のバランスにも悪影響を与え、肩凝り、頭痛のキッカケとなったりもします。
発音、そして、メンタルにも悪影響を与えかねません。
たとえ、不正咬合が直接的な原因となっていなくても、さまざまな病気や問題を引き起こす間接的な要因となり得ることを知っておく必要があります。
つまり、お口の中だけではなく、全身の健康増進のためにも、良い歯並び・かみ合わせであることは望ましいことなのです。

 また、不正咬合の方の中に、口呼吸、歯ぎしり、くいしばり、望ましくない舌の位置・動かし方(異常嚥(えん)下、低位舌)などの悪い癖(悪習癖)をお持ちの方が実に多く、これらの悪習癖は、歯並び・かみ合わせに悪影響を及ぼすだけではなく、体全体の健康にも害を及ぼしかねません。
歯列矯正を行う際、検査診断で悪習癖があることが確認されれば、それを取り除く指導や治療を進めます。
なぜなら、矯正治療時にそのような悪習癖を放置したままだと、歯列矯正の期間が長引いたり、きれいに治らなかったり、治ったとしても歯列の安定が悪かったりするためです。
つまり、歯列矯正は、悪習癖や問題の発見、改善のキッカケをもたらしてくれるのです。
良い歯並び、すなわち、良い「形(形態)」を手に入れるには、呼吸・嚥下など全身の健康に密接に関係する「機能」も同時に改善し、正常に保つことが必要となるのです。

 たとえ、前歯の歯並びなど、見えるところが気にならない方でも、見えない、気付かない問題がひそんでいるかもしれません。

 治療内容によっては保険適用となる場合もあります。一度、矯正歯科医やかかりつけの歯科医へご相談してはいかがでしょうか。


Text by ふるた矯正歯科 古田 樹己( 2014年7月22日 「北海道新聞夕刊」掲載)

女性ならではの繊細さと最新機器を駆使。一般的皮膚疾患から美容皮膚まで幅広く対応。

病院紹介2011/03/07

 うめき皮膚科は、市立函館病院皮膚科科長を務めていた梅木薫院長が、2006年に石川クリニックモールに開院。
院内は、診療室2室、処置室、美容施術室2室と、全室個室化され患者のプライバシーに配慮し好評だ。
女性の医師ということで、ニキビに悩む若い患者など、特に女性が安心して受診できるクリニックとして親しまれている。「例えばニキビなど、こんなことで病院に掛かっていいのかと躊躇される人は多いですが、ニキビも立派な皮膚病です。
時には悪性黒色腫が発見され、早期受診だったために簡単な手術で治ったという人もいますので、皮膚の気になる症状があれば恥ずかしがらずに早めの受診、ご相談ください」と梅木院長は話す。 同院では、保険診療を基本にニキビや水虫、アトピー性皮膚炎の治療をはじめ、副作用が少なく効果の高い経口剤の投与による爪水虫治療、函館では数少ないナローバンドUVBを導入し、水虫と間違いやすい掌蹠膿疱症の治療などに効果をあげるなど、地域の信頼を得ている。 また保険外診療においても、北海道で初めて導入された資生堂のケミカルピーリングとイオン導入、皮膚を吸引しながらマイルドな光を照射するニキビ治療に優れた光治療アクネ、痛みがほとんどない光脱毛など美容診療の多様なニーズにも対応し喜ばれている。


Text by うめき皮膚科( 2011年3月 「ホームドクター」掲載)

忘年会を乗り越えろ!(糖尿病編)

内科2015/11/30

 年の瀬も差し迫り、忘年会のシーズンがやってきました。
忘年会・クリスマス・お正月とこれからのシーズンが糖尿病の悪化しやすい時期です。
まずは、毎日の体重測定から行いましょう。
できるだけ1日2回測定し、朝と夜の体重差を1㎏以内に抑えましょう。
血糖を自分で測る器械がない方は、自分の状態の良し悪しは、体重測定が一番です。
毎日体重を測定すると、体重が増えた時に、「やばい! 体重増えた!? なんでだろう??」と自分の生活を見直すきっかけになります。
食事の取り方にもコツがあります。
まずは、野菜が先!野菜を先に取ることで、食物繊維がコレステロールの吸収を抑え、糖質の吸収を遅らせます。
結果血糖値の上昇を抑えてくれます。
また野菜を食べる習慣も付き、早食いの食生活改善、そして食事の量が少し減るようになります。また糖質を取り過ぎないこと。
糖質とは、ごはん・パン・麺類などの主食・イモなどの根菜類・果物・お菓子などです。
ジュース類は糖質の量が多く、しかも急速に吸収され血糖値が急上昇します。
最近では果物も糖度が高く、リンゴ・梨などは、半分が1日量とされていますが、甘みが強ければそれよりも少なくしてみましょう。
お菓子は、できるだけ食べないのが原則ですが、食べるのであれば、毎日3時に漫然と食べるのではなく、1日おきにする・何か体を動かしたときだけにするなどのメリハリが必要です。
この時期は、その日だけ食べ過ぎることがあると思います。
その後よくあるのが、朝抜き・昼そば・夜ドカ食い、のパターンです。
食べ過ぎたので、つい食事を抜いたりして血糖値が上がらないようにと、気持ちは分かりますが、糖尿病の薬を飲んでいる場合、低血糖になりかねません。
また、食事を抜くとどこかでおなかがすいて、やはり最後は食べ過ぎることが多くなります。
この時期は、痩せろとは言いませんが太らないように体重管理に気を付け楽しく年末年始を送りましょう。


Text by はら内科クリニック 原 信彦( 2015年11月30日 「北海道新聞夕刊」掲載)

お酒を飲まなくても起こる脂肪性肝炎 ~NASH~

内科2015/01/19

 最近、食生活の欧米化で急増する脂肪肝、かつてはアルコール(飲酒)が主な原因と考えられていました。
しかし、お酒を飲まない人の脂肪肝から発症する肝炎は「NASH」と呼ばれ、将来、肝硬変、肝がんへ進展する危険性があることが分かってきました。
検診で肝機能障害があっても、腹部エコーで脂肪肝を指摘されても、自覚症状がないため放置するケースが多くあります。
軽度の脂肪がたまっているだけであれば、放置していても肝臓に悪影響はありませんが、重度だと脂肪肝に刺激が加わり、脂肪性肝炎「NASH」となることがあるのです。
NASH予防の原則は、脂肪肝からNASHへの進展を食い止めること。
肥満や脂肪肝と診断されたら、食生活の改善や運動で体重を落とすことが重要です。
3kgの減量で、肝機能の改善が見込まれます。
1~2カ月で1kgを目安にすると良いでしょう。肝臓は「沈黙の臓器」で、再生能力が高いため、自覚症状が出たときは病状が悪化していることが多くあります。
定期的な検査で、脂肪肝を疑われたら、まずは生活改善を心掛け、状態の改善が無ければ精密検査が必要です。


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子( 2015年1月19日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

弱視予防には、3歳からの視力検査が大事です!!

眼科2013/07/01

 一般的に、3歳位までは、片目の視力が0.2ずつ位しかありません。
それでも普通に行動しているように見えるため、周りの大人が、子供の視力が悪いことに気付かないことがあります。
その場合、3歳児健診で低視力が発見されて、眼科を受診すればラッキーといえます。
早く見つかれば、弱視になるのを防げる可能性が高いからです。
弱視とは、メガネをかけても視力が0.3未満で、視力が上がらない状態をいいます。
『視力』とは「みる力」と書きますが、きちんと両目を働かせて見せるようにしないと「みる力」はついてこないので弱視になってしまいます。
たとえ片方の視力がいいとしても放置してはいけません。
弱視の治療や訓練(視能訓練)の効果があるのは10歳くらいまでです。
手遅れにならないように、3歳以上ならば、ぜひ早めに、眼科で視力検査をうけてみましょう。


Text by 藤岡眼科 藤岡聖子( 2013年7月1日 「みなみ風」掲載)

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

眼科2017/02/27
  • ものや景色がゆがんだり小さく見えたりする(変視症・小視症)
  • 最近視力が落ちた気がする
  • 色の感じ方が以前と違う、色の違いがわかりづらい(色覚異常)

このような症状を自覚したことはありませんか?

もしかしたらそれは「加齢黄斑変性」の初期症状かもしれません。

加齢黄斑変性とは網膜の中心部に異常が起きる疾患で、加齢や酸化ストレス、喫煙などさまざまな因子が発症に関わっていると考えられています。
放っておくと視力低下することもある怖い病気で、世界的には視覚障害の上位に位置します。

実際に視力が低下するまで進行した人の割合は人口の約1%程度ですが、網膜に前駆病変を持つ予備群は人口の実に約10%に及ぶと報告されています。

検査は視力検査、眼底検査、視野検査、光干渉断層計検査、蛍光眼底造影検査等、個々の患者の状態に合わせて検査を行います。

眼底検査は瞳孔を広げる薬を点眼するため、薬の効果で数時間程度見づらさが出現します。
そのため来院時は車の運転を控え、他の交通手段で受診することをお勧めします。

外来での治療は眼の中に薬剤を注射したり(硝子体注射)、病変部にレーザー治療を行ったりします。

タバコは病気を悪化させるため、禁煙をお勧めしています。

また加齢黄斑変性の予備群と考えられる方には、予防のための薬(サプリメント)の内服を勧めることもあります。

少し前までは有効な治療が少なかった疾患ですが、現在はいい薬が日本でも導入されたため薬剤のみで病気の進行を抑制し、失明を予防できる機会も増えてきました。

しかし早期発見、早期治療が大事なのはどの疾患も共通ですので、冒頭に挙げた症状に心当たりがある方はお近くの医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。


Text by 江口眼科病院 根本 穂高(ほたか)( 2017年2月27日 「北海道新聞夕刊」掲載)

妊婦の救急搬送

産科婦人科2010/03/19

 先日奈良での妊婦の受け入れ拒否による、たらい回しがマスコミで取り上げられていました。
札幌や他の地域でもあったとの報道で、函館はと心配している妊婦さんもいらっしゃるかも知れません。

 函館では、夜間の救急体制はしっかりしていて、今のところは受け入れを拒否された事例は起きていません。 夜間妊婦さんに、なにか異常が起きれば、診てもらっている産科に連絡、診察してそこで対応できない時は、対応できる病院に移送してくれます。 まだどこにも診てもらっていない方は、8.00p.mから0.00a.mの間は、毎日どこかの産婦人科が交代で対応、それ以後は救急指定の病院が診ています。 妊娠が疑われる時は、早く産婦人科を受診する事が大事です。 なぜこのような事が起きるのでしょう。 産科医の減少により分娩できる施設が減った。
そのため分娩が集中し、ベッドが空いていない、忙しくて手が回らないということだと思います。 函館でも周産期センターでは、産科医は月8回前後の当直をし当直あけも休まず日中の業務をこなし、32時間働いています。
未熟児センターも欠員が出て二人で頑張っています。 これらの先生方の頑張りで周産期救急医療がようやく成り立っている現状をどう打開していくのか。


Text by 松浦 敏章( 2007年11月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

嘔吐下痢症について

小児科2010/04/20

おなかの中に最近やウイルスが入って、吐いたり、下痢をする病気です。
原因細菌はカンピロバクターや腸炎ビブリオ菌で、ウイルスではロタウイルス、ノロウイルス等です。
白色便性下痢症は冬場で乳幼児に多く発症するロタウイルスが主な原因で嘔吐下痢症の一つです。

嘔吐下痢症は便から移りますが、乾燥した吐物からウイルスが舞い上がって空気感染もします。また調理した食物からも感染します。
下痢がおさまっても、1週間くらいは便からウイルスが出ていますので、徹底して手を洗いましょう。
お母さんも子供も頻回に手を洗って下さい。特に食事の前、便を処理した後などはきちんと石鹸と流水で手をしっかり洗いましょう。

治療では、嘔吐のときは点滴をするか坐薬を入れて、症状が改善してきたらイオン飲料を飲ませ吐かなければ消化のよいものを食べさせます。
下痢の時は止痢剤を飲ませて、便と同じくらいの柔らかい食事にします。


Text by すずき小児科 鈴木 敞謙(すずき ひさのり)(  「」掲載)

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