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妊婦とスポーツ

産科婦人科2011/02/24

 最近、妊娠中でも積極的に、体を動かす方が、妊娠分娩に良い影響を与えるといわれ、妊婦のスポーツが普及してきています。 その目的は、運動不足の解消・肥満の予防・気分転換・体調の維持・持久力の獲得です。 妊婦の体は出産にむけて変化し、体重の増加・背柱のわん曲の増強・重心の移動・関節の緩み・循環血液量・心拍排出量・肺換気率の増加がおこり、身体的負担をまし、運動能力を減退させ、運動に不向きな状態となっています。 その為スポーツを行うには、母体、胎児の状態のチェックが必要であり、又種類も限定されます。 切迫流産早産・妊娠中毒症・多胎妊娠・前置胎盤・羊水過多(少)・胎児発育遅延・内科合併症を持っている妊婦さんは、原則としてスポーツは禁止です。 時期は妊娠16週より35週まで、60分以内、午前10時より午後2時の間(お腹のはりが一番少ない時間)。
週2~3回は行うことが大事です。 妊娠中のスポーツの原則は、母児にとり安全性が高い有酸素運動である。
全身運動で楽しく長続きするものです。
瞬発力のいる運動・体に大きな衝撃を与える運動・関節の深い屈伸を要する運動・記録を競い合うものはさけた方がよいでしょう。 現在行われているのは「水泳・エアロビクス(マタニティビクス)・ジャズダンス・ジョギング・ウオーキング・ヨガ」です。
どのスポーツを選ぶかはお好みです。 但し、必ず産科医・専門のコーチのアドバイスやチェックを受けることが必要です。
お腹がはる・出血・帯下の増加・疲労感・睡眠・食欲の変化・発熱など異常があれば必ず産科医のチェックを受けることが必要です。 スポーツすることが義務だと考えず、調子が悪いと思ったらその日は中止するといった、自分の体へのいたわりを忘れないで、楽しい時を過ごして下さい。


Text by 松浦 敏章( 2000年 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

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