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スポーツでケガをした場合に気をつけるべきことは何でしょうか?

整形外科2011/03/09

ちょっとした痛みでも自己判断は禁物です。
早期復帰のためにもスポーツドクターの受診を
 骨折・肉離れ・靱帯損傷などのスポーツ外傷は、応急処置とその後の適切な治療、さらに早期からのリハビリテーションによってスポーツ活動へのよりスムーズで良好な復帰が可能となります。 また、使いすぎなど痛みを主症状とする慢性外傷(野球肘・ジャンパー膝・アキレス腱炎など)の予防には、筋肉の状態(張り・硬さなど)や自分の体の特徴(O脚・X脚・偏平足など)をよく知り、事前にそれらを修正する手段を講じることが重要です。 たとえば、シューズのヒールの外側が減っていませんか?
 つま先立ちになった時、第2趾(人差指)ではなく外側の第5趾(小指)よりに体重がかかっていませんか?
これらに該当する場合、足関節を内がえしに捻りやすく、アキレス腱の外側にも痛みが出やすいといえます。
腓骨筋(スネの外側の筋肉)を強化するための外がえし運動やシューズのインソールの工夫、さらにテーピングで機能を補助しながらの正しい動きの学習をすることによって、よりよい状態でスポーツに参加できることでしょう。 スポーツの現場において、テーピングは広く用いられるようになり、ドラッグストアには以前に比べ、多くの種類の材料が並んでいます。
日常、よく経験する足関節靱帯損傷の場合、ギプス固定と松葉杖での安静期間を置くと筋肉がやせ細り、関節の可動域制限が著明で、スポーツ復帰に時間を要していました。
テーピングも当初はギプスに代わる固定手段の意味合いが大きかったようですが、必要以上の固定は、運動機能を低下させるだけでなく、逆にテープを早く緩ませてしまうため、近年では機能の補助として使用し、正常な関節運動を早期から学習させるのが主流となっています。
すなわち、損傷部にとって悪い動き(側方不安定性)は抑制し、足首の上下の動きは可能な限り許すことで、動きやすくかつ緩みにくい巻き方になっています。 いずれにしても自己判断は禁物で、ケガの発生機序を正しく見極めたうえでの治療が大切です。
肉離れの選手に指導者が筋肉がつったと判断し、ストレッチをしてしまい、断裂部を悪化させ、治療期間が長びいたケースがありました。
この場合、逆に筋肉を収縮させるトレーニングを行うべきです。
また、アキレス腱の痛みがあっても走っているうちに治ると思ってそのまま続け、日常の階段昇降や歩くのも大変になってしまったケースもあります。
この場合は、どこにどのような伸長ストレスが加わっているかを判断し、テーピングや足底板などで対応すべきです。
やはり自己判断せず、何か支障を来した時はスポーツドクターに相談することをお勧めします。


Text by 今整形外科 理事長・院長 今 均( 2011年3月 「ホームドクター」掲載)

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