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歯の移植と矯正歯科治療

矯正歯科2008/08/13
みはら歯科矯正クリニック
村井 茂 院長
プロフィール
1975年3月 岩手医科大学歯学部卒業、1975年4月 札幌医科大学口腔外科入局、1976年4月同校助手(多くの口蓋裂患者を担当)、1979年2月 北海道医療大学歯学部矯正歯科学講座助手、1982年4月 同校講師、1983年函館市立病院歯科口腔外科科長、1986年 みはら歯科矯正クリニック開設、1992年 むらい矯正クリニック開設、1995年顎口腔機能診断施設の指定をうける。
函館医師会看護学校講師、函館医療保育専門学校講師、北海道医療大学非常勤講師。
住所
函館市美原3-1-3
TEL
0120-118276
0138-47-3163

 最近の矯正歯科治療では、出来るだけ抜歯せずに治療する、非抜歯治療を重視しています。しかし、治療後どうしても歯が飛び出てしまう可能性が高い、乱杭歯(らんぐいば=八重歯など)の矯正歯科治療には、診断の結果、抜歯し歯の数を減らし、治療をしなければ治らないケースが、数多く見受けられます。

 ほぼ10年前から、矯正歯科治療の際に、抜歯が必要な場合、抜歯した自分の歯を、同時にすでに抜けてしまった歯の場所に移植する自家歯牙(じかしが)移植に取り組み、学会報告を重ねてきました。移植した歯牙が、10年間ほかの永久歯と同じように使われていることを見るたびに、自分の抜いた歯でも、利用できる場合には、歯の移植が、最良の方法の一つであると強く感じます。症例によっては、親知らず(智歯)なども含めて、出来るだけ長期を見通した十分な配慮が必要と思われます。


Text by みはら歯科矯正クリニック 村井 茂(  「」掲載)