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『強迫性障害(きょうはくせいしょうがい)』について

心療内科2009/04/24

 日常、頭の中にはいろいろな考えや、記憶、イメージが浮かんでは消えているのが普通です。
何かに集中している時には浮かびにくく、そうでない時には浮かびやすいものです。
一時的にはいろいろな事が頭の中に浮かびますが、特に気に留めるひまもなく消えて行っているわけです。

 しかし、ある考えがくり返し浮かんできてしかもそれが容易には消えず不快に感じられる時、その考えを「強迫観念」と言います。
たとえば「(バイ菌や汚れ、洗剤、殺虫剤などに)汚染される」、「鍵をかけ忘れたのではないか」、「ストーブの火を消し忘れたのではないか」、「誰かを傷つけてしまうのではないか」、「不吉な事が起こる」など様々な考えが頭の中を占めてしまい、不安、心配、恐れ、罪の意識などを感じることがあります。
一般的にはこのような考えがあまり現実味のないものであり、不合理であることはわかっているのですが、どうしても浮かんでしまうというのが普通です。

 そしてこれらの考えにもとづく不快を何とか楽にしようとして行う行動(くり返し手を洗う、何回も鍵を確認したり、ストーブの火を確認する、誰かを傷つけていないかくり返し聞く、など)を強迫行為と言います。

 これは多かれ少なかれ誰にでもあることかも知れませんが、日常生活に支障があるほど強い場合には「強迫性障害」と呼ばれ、治療の対象になります。

 治療には薬物療法と心理療法があります。薬物療法としては、ある種の抗うつ剤、精神安定剤が使われます。

 心理療法としては、不快を避けようとせずに耐える訓練をしたり、不快を感じさせる観念とそれに伴う不快をむしろ意識的に細かく観察し、積極的に体験する方法などがあります。


Text by ゆのかわメンタルクリニック 久保田 修司(  「」掲載)

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