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転倒防止

整形外科2008/08/13

 骨粗鬆症は骨量が減少し、柱や梁にあたる骨の微細構造が壊れて脆く骨折しやすくなった状態です。脚の付け根(大腿骨頚部)、背骨(胸腰椎)、手首(とうこつ・尺骨遠位端)、肩の付け根(上腕骨近位)は、骨粗鬆症の代表的な骨折です。骨粗鬆症の治療目的は骨折の予防と言い換えることができます。

 若い人の骨折が転落や交通事故など大きな外力が原因であるのに対して、お年寄りの骨折の原因は転倒が多いようです。1年間に家で暮らすお年寄りの約10~20%が転倒され、一般に転倒の約5%に骨折が生じています。また、お年寄りの転倒はつまずいた、滑った、ふらついたなどの些細なことで生じて、室内発生例が多いようです。

それでは、どんな人が転倒しやすく、その防止には何に注意したらよいのでしょうか?

1.膝や足の痛み(変形性膝関節症、外傷後)
2.麻痺や歩行困難(脳梗塞、パーキンソン病等)
3.めまい
4.目、耳の障害(白内障、視力、聴力障害)1~4に関しては各専門医で原因疾患の治療をぜひ受けてください。
5.薬(睡眠薬、精神安定剤、鎮痛剤、筋弛緩剤、降圧剤等の眠気やふらつきをきたす薬)必要な薬はもちろん服用すべきですが、自分がどんな薬を服用して、どんな影響があるのかを把握しておくことは大切です。
6.運動(筋力、平衡感覚、反射神経の維持)
7.住まいのチェック 段差をなくす、照明、手すりやすべり止めの設置、整理整頓(電気のコード、床の新聞等)
8.動きやすい服装 衣類のすそがからまったり、脱げやすいスリッパなどにはご注意ください。
9.杖の使用
10.ヒッププロテクターの装着 (それでも転びやすい人には大腿骨頚部骨折の予防には有効です。)骨粗鬆症の治療と転倒防止、いずれも骨折を防ぐためには重要です。

ご心配な点があれば、我々、整形外科専門医にご相談ください。


Text by こが整形外科クリニック 古賀弘道(  「」掲載)

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