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気になるにおい…わきと足のスキンケアと治療

形成外科2010/04/12

 わきや足などにおいの気になるにおいのスキンケアは、まず、汗に対するスキンケアです。
汗はエックリン腺トアポクリン腺から分泌されますが、アポクリン腺からたんぱく質や脂質がたくさん含まれた汗が出ます。
その汗の成分が肌の表面で肌に居る細菌に分解されて独特の臭いにおいを発生させます。最近は、わきや足に適量のデオドラントクリーム塗ったりスプレーするだけで長時間効果があるスキンケアが行われています。しかし、においが強く気になる方や根本的な治療をお望みの方には多汗症や腋臭症の治療があります。
形成外科・美容外科で行なわれている多汗症と腋臭症の治療方法には

  1. 絶縁針を使用した電気凝固法(自費適用)
  2. ボツリヌスA毒素による治療方法(自費適用)
  3. クアドラカッターによる吸引法(自費適用)
  4. 剪刀法(保険適用)

があります。(1)電気分解法と(2)ボツリヌスA毒素による治療方法は日常生活に支障なく、誰にも治療したことが分からない、短時間(10~30分)で治療可能な方法です。
よく言われているプチ手術的方法なので、改善度や効果期間が限定されます。
(3)クアドラカッターによる吸引法、(4)剪刀法は手術後の創固定期間がありますが、長期間治療効果が安定していることがメリットです。
(3)のクアドラカッターによる吸引法はわきに7mm程度の非常に短い切開を入れ、高速回転するカッターが装着された吸引管にて、汗腺を切除吸引する方法です。
手術的治療方法として、固定期間4~7日と短く、安定した効果があり、傷跡が1cm以下と目立たないことが大きなメリットです。
(4)の剪刀法は以前より行なわれている方法でわきに3~5cmの切開を1~2ヶ所を入れ、汗腺を切除する治療方法で、傷跡が目立ちます。創の固定期間は10~14日必要です。多汗症・腋臭症の治療方法はいろいろな方法があり、カウンセリングを受けた上、生活実情にあった治療方法を決めることが大切です。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二(  「」掲載)

目が開きづらい方は…眼瞼下垂(がんけんかすい)かも?

眼科2015/04/14

 眼瞼下垂とは、上まぶたが下がり、楽に目が開かなくなってくるために視界が狭くなり、物が見えづらくなる状態をいいます。

 眼瞼下垂には、

 ①先天性
 ②後天性

があります。

①先天性眼瞼下垂は、生直後からみられ、あごを上げて下目づかいで物を見るようになります。
②後天性眼瞼下垂は、神経・筋肉・腱膜の異常などでおこります。
神経や筋肉の異常による眼瞼下垂は、動眼神経麻痺や重症筋無力症などの全身疾患と関連がある場合もあるので、特に注意が必要です。
腱膜の異常による眼瞼下垂は、加齢による場合が多いのですが、ハードコンタクトレンズの装用者にもよくみられます。
また、目をよくこすってしまう人にも現れることがあり、その原因としてアトピー・逆さまつげ・花粉症・長時間のパソコン使用・女性のメイクなどが考えられます。

 症状が悪化すると、額(おでこ)の筋肉を使ってまぶたを上げようとするため、首から肩にかけての筋肉も緊張し、頭痛・肩こり・吐き気・めまいなどもおきてきます。
眼瞼下垂かどうかのチェック方法として、目をつぶり、両人さし指で両方の眉毛の上を強く押さえてみて、まぶたがうまく開かなければ眼瞼下垂の可能性があります。

 まぶたの下がり具合がひどい場合は、手術が必要になることがあります。
手術後は約1週間で傷も落ち着き、まぶたが自然に上がるようになり、視界が明るくなります。
せっかく視力がよいのに、眼瞼下垂があるために視界が暗く感じている方は結構いらっしゃいます。
目が開きづらい、まぶたが重く感じて視界が暗く感じるなどの症状がある方は、一度ご相談下さい。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2015年4月14日 「青いぽすと」掲載)

アレルギー性結膜炎

眼科2014/03/31

 ヒトの体には、有害な病原体等を排除するしくみがあります。
そのしくみが、花粉やほこりなど体に無害なモノに対してまで過剰に作用してしまう反応をアレルギー反応といいます。

眼科領域でみられるアレルギー性結膜疾患は、アレルギー性結膜炎、アトピー性角結膜炎、春季カタル、巨大乳頭結膜炎の4つに分類されており、その中でアレルギー性結膜炎が最多です。

 アレルギー性結膜炎はさらに、特定の季節だけに症状が出る季節性アレルギー性結膜炎(花粉症など)と、一年中症状のある通年性アレルギー性結膜炎に分類されます。

 アレルギー性結膜炎の代表的な症状は、かゆみ、充血、涙っぽい、ゴロゴロする、白目がぶよぶよして膜がはがれたかのように浮き出てくる(結膜の浮腫)などです。

 アレルギー性結膜炎の症状がでると、まずは抗アレルギー点眼薬が有効ですが、炎症が強い場合にはステロイド点眼剤を併用します。
ステロイド点眼剤には副作用がいくつかありますが、眼科できちんと定期的に経過をみながら使用すれば、過剰に心配する必要はありません。

 点眼薬のほかには、花粉を目に入れないための花粉症用のゴーグルが有効です。
また、目に入ってしまった花粉を洗い流す目的で、人口涙液を点眼するのも良い方法です。

 道南では例年3月下旬からスギ花粉、4月下旬頃からシラカバ花粉が飛び始めます。
北海道立衛生研究所によると今年のシラカバ花粉は例年よりやや多く、昨年にくらべると非常に多いだろうとのことです。

 花粉症の場合、花粉が飛ぶ約2週間前から点眼を始めると、もっとも効果的で症状が軽くなることがわかっていますので、早めに眼科を受診するとよいでしょう。


Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利( 2014年4月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

骨盤底筋のリハビリで尿もれ・尿失禁を予防!!

その他2017/12/07

「年のせい」とあきらめたり、人には相談できない・・・と悩んでいる方は意外と多いのではないでしょうか。健康な女性でも尿失禁の罹患率は10〜46%と報告されています。最近では産後のケアのひとつとして骨盤底筋のトレーニングが注目されるようになりましたが、まだまだ一般的に普及しているとはいえません。欧米諸国ではすでに一般的で、その中でもとりわけ意識の高いフランスのパリジェンヌ達は出産後の骨盤底筋のリハビリは常識とまで言われています。

 今回はそんな骨盤底筋の訓練方法を紹介させていただきます。排尿障害の中でも、腹圧性尿失禁には骨盤底筋のトレーニングが効果的と言われています。くしゃみや咳をした際に「あ!!」と思うことのある方、走る、飛ぶなどの運動をした際に「あ!!」と思った経験のある方はぜひ実践してみてください。

《骨盤底筋リハビリのポイント》
[1]骨盤底筋がどこにあるかを確認しよう
おならを我慢、トイレに行きたいのを我慢するイメージで肛門、尿道をきゅっとしめてみてください。その時に動いた筋肉が骨盤底筋です。

[2]色々なバリエーションがありますが、今回は仰向けで寝ながらできる運動を紹介します(参考+引用:理学療法士協会作成のパンフレット)

①仰向けに寝て足を肩幅くらいに開き膝を軽く曲げる。
②身体の力を抜いて、おへその下に意識を持つようにしながら肛門(や膣)を5秒間締める。
③これを10〜20回繰り返す。

 これを1日に3〜4回程度繰り返します。
 リハビリによって効果が実感できるのは2〜3カ月かかると言われています。即効性がないため、モチベーションが上がらず継続することがなかなか難しいですが、さやるぞというよりも何かをしながら、テレビを見ながら、朝起きる時や夜布団に入った時など、生活のリズムの中に上手に取り入れながら継続してみてください。


Text by 飯田内科クリニックいしかわ 福井 瑞恵( 2017.11.14発行 「青いぽすと」掲載)

皮膚炎やイボ、水虫から美容まで幅広く対応 〝怖くない治療〟と〝在宅診療〟に尽力

病院紹介2010/03/18

2002年開業の「やなせ皮フ科クリニック」は、アトピー性皮膚炎や乾燥性湿疹、イボ、水虫などの皮膚疾患から美容まで幅広い診療を行っており、小さな子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層が訪れるクリニックとして地域に親しまれている。
とくに梁瀬義範院長は、幼少期に病気がちで苦痛を伴う治療を経験したことから、子どもに対しては〝恐怖心を与えない治療〟に取り組み、地域の信頼は厚い。一般皮膚科診療では、漢方治療を行っているのも特徴のひとつ。
美容皮膚科診療では、ケミカルピーリングなどのニキビ治療やシミの治療、円形脱毛症や男性型脱毛症(AGA)などの治療も行い好評だ。このほかピアスの穴あけなどのニーズにも対応しております。また高齢者施設や個人宅など市内全域を対象に、往診にも対応している。
他科との連携を密にし、治療薬の処方など、皮膚科ではまれな在宅診療は患者や家族からたいへん好評。
「皮膚は外敵から身を守るとともに、体温調整や免疫活動を営み、時には内臓の異常を映し出す役割も果たす重要な臓器のひとつです。地域に根差した医療を実践し、なおざりにされがちな皮膚の病気に対して、少しでも手助けができればと思っています。何でも気軽にご相談ください」と、梁瀬院長は話されていました。


Text by やなせ皮フ科クリニック( 2010年3月 「ホームドクター」掲載)

白内障

眼科2017/10/30

 白内障は、目の中の「水晶体」が濁る病気です。
おおまかに、加齢によるものとその他の白内障に分けられます。
圧倒的に多いのが加齢性の白内障で、早ければ40歳代から始まり、70歳ではほぼ全員に白内障がみられます。

「水晶体」はカメラのレンズに相当する器官のため、これが濁ることによりまぶしく感じる、明るいところで見づらい、逆に暗いところで見づらい、霧がかかったようにぼやける等の症状が現れます。
ただ視力に関しては、濁り方の違いにより初期から視力が下がるタイプや、進行しても視力が良いタイプまでさまざまです。

 「白内障です」と言われたら、何もせず経過観察するか、点眼薬または手術による治療を選ぶことになります。
点眼薬は進行を遅らせる効果は期待できますが、決して進行を止めるものではありません。
各自の日常生活において不便を感じるようになったら手術を考える時期です。


Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利(  「」掲載)

小児の長引く鼻水、咳 〜診断、治療のポイント〜

耳鼻咽喉科2012/08/31

 風邪という診断で服薬しているもかかわらず数周間も鼻水、咳が止まらないと訴えて来院されるお子さんが少なからずいらっしゃいます。
中には中耳炎も起こしているお子さんや咳が続くというだけで気管支喘息と診断され漫然と投薬されているお子さんもいらっしゃいます。
そうしたお子さんでは多くの場合、膿性あるいは粘調性鼻漏や後鼻漏が認められ、副鼻腔炎になってしまっている場合も少なくありません。
では、なぜ鼻水、咳が止まらないのでしょう? そもそも鼻水や咳は侵入した病原体(細菌やウイルスなど)や異物を洗い流したり吹き飛ばしたりして排除しようとする体の大切な防御反応です。
つまり体から病原体や異物が排除されない限り止まらないわけです。
従って鼻水、咳を止めるためにはいかに除菌をうまく図るかが治療のポイントになります。
また、風邪の症状は1週間から10日程度で治まるのが普通ですのでそれ以上長引いた場合は何らかの慢性的な状態になっていると考えて診断、治療を行うことが必要です。

 鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎を引き起こす病原菌は
①インフルエンザ菌
②肺炎球菌
③ブランハメラ・カタラーリス

があり、これらを三大起炎菌と言います。
これらの細菌を除菌することがポイントですが近年、抗生物質が効きにくい耐性菌が増加していますので有効な抗生物質を選択し新たな耐性菌を増やさない為にも用量用法を工夫する必要があります。
中途半端な抗生物質の使用は効果がないばかりではなく新たな耐性菌を生む原因となります。

 最近では抗生物質の特性にあった用法で高用量を使用し確実に除菌を図ることが推奨されています。
誤った用法で使用すると同じ1日量を服用したとしても効果が低下しますので用法は変えないことが大切です。
抗生物質の使用を嫌う風潮もありますが適時に適切な選択、使用をすることで最大の効果を発揮し副作用も軽減できます。
病原菌を把握し抗生物質を使うべき時に思い切って使うことが重要です。


Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩( 2012年9月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

その症状、白内障かも!!

眼科2012/11/05

 人間の目はカメラに似ていて、レンズにあたるのが水晶体です。
水晶体は加齢とともに濁ってきて、それが『老人性白内障』です。
50歳を過ぎると5人に1人くらい、80歳ではほぼ全員が白内障になります。
以下のいずれかの症状がある時は、白内障の可能性があります。

①遠くも近くも、かすんで見える

②明るい所でギラギラしたり、物が見づらい

③今まで老眼鏡が必要だったのに、急に近くが見やすくなる

④物がだぶって見える

 最近はアトピー性皮膚炎や糖尿病との合併による50歳以下の若い年齢での白内障も増えてきています。
白内障は、進行を遅くする点眼薬がありますが、この点眼で水晶体の濁りをなくすことはできません。
あくまでも進行を少しゆっくりするだけなので、いずれは手術で濁った水晶体を取り除き、かわりに人工水晶体を入れることになります。
濁っている部分や程度は個人差があります。
ひとりひとり手術するべき時期は違うので、眼科医とよく相談して治療方法のアドバイスを受けて下さい。


Text by 藤岡眼科 藤岡聖子( 2012年11月5日 「みなみ風」掲載)

皮膚の悪性腫瘍

皮膚科2012/09/24

 皮膚の悪性腫瘍(皮膚のガンです)として代表的なものには次の3つがあります。

 基底細胞癌(きていさいぼうがん):多くは光沢のある青黒い腫瘍です。
潰瘍状にジクジクすることもあります。顔に多く特に目や鼻の周囲に多く見られます。
皮膚癌の中で最も多く見られますが、悪性度は低く、転移はほとんど見られません。

 有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん):比較的多く見られます。
紫外線、慢性の刺激や炎症、放射線などが原因となったり、ヤケドの跡や傷跡から発生してくることもあります。
潰瘍を作ってジクジクしたりします。悪性度は中等度で、転移することもあります。

 悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ):黒い色をしている皮膚の癌で、ホクロとの区別が難しい事もあります。
頻度としては少ないのですが、悪性度は高く、進行が早くて転移することも多く致命的になることも多い癌です。
ホクロなどが悪性化してくるとき、その変化の指標となるのは、

①形がイビツで左右対称でないこと。
②境界が不規則であること。
③色が均一でないこと。(濃い部分や薄い部分がある)
④短期間のうちに大きくなってくること。

などです。

 その他に多いものとして日光角化症があります。
これは正確には悪性腫瘍ではありませんが、有棘細胞癌の前駆症状(そのままにするとガンになる可能性のあるもの)です。
日光によってできるため、顔、耳、手、腕によく見られます。
ほとんどが中高年の方で、日焼けをすると赤くなる人に多いといわれます。
赤や褐色の斑で表面がざらざらして少し硬くなっています。
角のように伸びてくることもあります。
これは焼いて取ったり、軟膏で治療したりできます。


Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡( 2012年9月24日 「北海道新聞夕刊」掲載)

眼からわかる全身疾患

眼科2013/11/25

眼球は、直径24mmほどの小さな器官ですが、私たちが得る情報の約90%が視覚からであり、それが障害されると日常生活に支障を来します。
また、眼の症状から他の病気を発見するきっかけになることもあります。

①散瞳剤をつけて眼底検査をすると、眼科医は動脈と静脈を直接見ることができます。
眼底は体の中で血管を直接見ることができる唯一の部分です。
血管の走行状態や出血から、糖尿病・高血圧症・癌の転移・白血病・SLEなどの膠原病などが見つかることがあります。

特に、糖尿病は現代病であり、失明原因の第2位にもなっています。
眼底出血で発見され、血糖値を測定したら、異常高値で即、内科に紹介ということも珍しくないことです。

②急な複視(物がずれて見える)や片側の眼瞼下垂(まぶたが下がる)などの症状の時は、脳梗塞・脳腫瘍・脳動脈瘤による頭蓋内の神経の圧迫・甲状 腺の異常・重症筋無力症などの筋肉の病気が見つかることがあります。
特に危険な脳動脈瘤は、くも膜下出血の前触れであり、放置すると命に関わることもある ので、神経の麻痺と判断した場合は、即、脳外科に紹介となります。

③目の周りのできものは良性のものがほとんどですが、まつ毛の際などで増大していくものの中には、基底細胞腫・有棘細胞癌・悪性黒色腫などの悪性の腫瘍もあります。
切除して病理組織診断して初めて分かることもまれにあります。

以上のように、眼に関わる何らかの症状がある時は、放置せずに眼科を受診して下さい。
また、症状の出ないうちに進行してしまう「緑内障」は失明 原因第1位の病気です。
視野検査を受ければ見つけることができます。
眼科の検査は痛い検査はひとつもありません。気軽に「目の検診」を受けて、いつまでも 見える目でいられるように、早期発見・早期治療につとめましょう!


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2013年11月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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