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慢性腎臓病

循環器内科2013/12/19

 腎臓病は悪くなると、最後には透析治療を受けなくてはならない腎不全になります。
透析を受けている患者さんは全国で約30万人います。
10年前には24万人だったのと比べると、透析を受ける人はすごい勢いで増えています。
北海道で透析をしている人は14500人です。
これは全国の1/21で、北海道は透析患者が多いということになります。
週に3回、3〜4時間かけて機械で血液をきれいにするのですが、本人にとっても大変な治療です。
ですから、内科医としてはなるべく透析が必要な腎不全にならないように、腎臓病を予防しようとしています。

 腎機能が正常の60%程度に低下していると、透析が必要な腎不全に陥りやすい「慢性腎臓病」と言われます。
検尿の異常では、タンパク尿が重要で、尿中のタンパクが多くなるほど腎機能が悪くなるのが速くなります。
正常の腎臓では尿にタンパクはほとんどもれません。

 学校検診では検尿でタンパク尿が出ていないか調べています。
腎炎からの腎不全が30年前には多かったので、早くに見つけて治療するようにしたところ、透析に導入される腎炎患者は増えなくなりました。
その後、高血圧と糖尿病が原因で透析に導入される人が多くなっています。
日本の高齢化に伴う変化です。
「高血圧は治療しなくてはならない」と世間に知識が広まり、高血圧の治療薬が発達して血圧が下がりやすくなったため、高血圧が原因で透析に導入される人の数は減少に転じています。
そして、最近は糖尿病やメタボリック症候群で腎不全に至る人が多いことから、対策を講じるようになっています。
そんな時に始まったのが特定検診です。

 驚いたことに、慢性腎臓病患者では透析に至るより、心血管事故(心筋梗塞や脳梗塞)で死亡するリスクが高いので、高血圧や糖尿病のように早期発見して治療を開始するのが肝心です。
今のところ、特定健診(またはメタボ健診)は受診率が低いのですが、これからの受診率の向上が望まれます。


Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨( 2013年10月15日 「青いぽすと」掲載)

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