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黄斑(おうはん)浮腫の診断と治療について

眼科2014/02/24

 黄斑浮腫という病気をご存知でしょうか。
加齢黄斑変性に対するiPS細胞の臨床治験が注目されていますので、黄斑という言葉を知っている方は多いかもしれません。
眼に入ってきた光は網膜の上で像を結びますが、この中心にあるのが黄斑です。
黄斑浮腫はさまざまな疾患により、黄斑に血漿成分がたまり浮腫が起きる病気です。
黄斑浮腫が起きると視力が低下し、かすんだり、まん中が暗く見えたりします。
黄斑浮腫は糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などの網膜疾患による炎症や虚血によって生じます。

 黄斑浮腫の診断には光干渉断層計(OCT)という検査が最も有用で、これが用いられるまでは、眼底検査や細隙灯検査で診断が行われていました。
OCTは網膜の厚さをマイクロメートル単位で測定し、黄斑の形状を検査する装置です。
網膜が厚くなると黄斑浮腫が進行したことを意味し、網膜の厚さを測定することにより病状の改善や悪化を判断します。
このOCTの普及により黄斑浮腫の診断と治療の評価はより確実になりました。

 黄斑浮腫の治療は網膜レーザー凝固術、その後は硝子体手術が行われてきました。
最近ではステロイド薬の局所投与など薬物治療が行われ、これは炎症を抑えることによって浮腫を改善させます。
また、虚血によって産生される血管内皮増殖因子(VEGF)が網膜の浮腫を引き起こしますこのVEGFを抑える薬を硝子体に注射する抗VEGF薬療法が最も新しく行なわれるようになりました。
抗VEGF薬療法は黄斑浮腫を改善させますが、再発することもあり、高価な薬を繰り返し投与しなければならないこともあります。
黄斑浮腫は原因疾患や症例によって予後はさまざまで、治療を組み合わせたり、繰り返さなければならないこともあります。
今まで治療困難なものも治療可能になってきましたが、さらに有効な治療の確立が望まれます。
症状の気になる方はぜひ眼科を受診してください。


Text by 江口眼科病院 森 文彦( 2014年2月24日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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