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スポーツと頭部外傷

脳神経外科2015/09/28

 スポーツにケガはつきものですが、頭部外傷は、時に命を奪ったり、重い障害を残したりします。
特に、脳振盪(しんとう)には注意が必要です。

 脳振盪を起こした後、短い間に二度目の衝撃が加わると、致命的な出血が起きることがあります。
セカンドインパクト症候群と呼ばれ、世界中で問題となっています。
日本では、柔道の練習中に指導者に投げられた後、頭痛を訴え、元気がなくなっているのに、練習を続け、再び投げられた結果、 頭蓋内出血で生徒が亡くなった事件を覚えていらっしゃる方もいるでしょう。
脳振盪とは、頭部への直接的または間接的な外力によって引き起こされた脳の機能障害で、頭痛や体の不安定性、意識の混乱、行動の異常などを示し、多くの場合、意識消失は伴わない、と定義されています。

 頭を強く打った後、一時的に意識を失ったとか、動きがノロい、ぎこちない、バランスが悪い、記憶が途切れている、表情がおかしい、といった症状 を一つでも認めたら、すぐに運動を止め、医療機関を受診して下さい。
脳振盪から1~2日が最も危険と言われており、この期間は傍に誰かが付き添い、急な変化に備えましょう。
さらに、競技への復帰は段階的に行い、最低でも1週間近い時間を掛けるようにします。

 とても慎重な対応に見えますが、脳の回復には、かつて考えられていたより、はるかに時間がかかることや、中高校生位の年齢の脳は、成長途中でデリケートなことも分かっています。
選手は、重要な試合(勝ち抜き方式の大会など)で、途中退場はしたくないでしょう。
復帰に時間がかかることも受け入れ難いかも知れません。
でも、選手生命、あるいは競技を辞めた後の長い人生を考えるなら、生命や重い後遺症の危険は避けなければいけません。

 FIFAやIOCなどの国際スポーツ機関が共同で、「SCAT3」という脳振盪への対処の手引きを公表しています。
スポーツを指導する方たちは、是非一度「SCAT3」をご覧下さい。インターネットで見ることができます。


Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税( 2015年9月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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