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おたふくかぜ難聴って知っていますか?

小児科2016/12/19

 おたふくかぜウイルスで発症するおたふくかぜはワクチンで防ぐことのできる病気です。
函館市内近郊では今年5月末から流行が始まりました。
過去には、平成8年と9年、15年、22年から23年にかけて流行がみられました。
今回は5年ぶりの流行となります。

 おたふくかぜは2~3週間の潜伏期ののちに耳の下にある耳下腺や顎下腺などが腫れてくる病気です。
感染しても症状が現れない不顕性感染者が30%程度いることが知られており、症状が出なくてもおたふくかぜに対する抗体ができたり、合併症が知らない間に出ていたりということがあり得る病気です。

 耳下腺や顎下腺が腫れてから5日間経つと人に感染する力がなくなるとされており、全身状態がよければ仮に腫れが残ったとしても登園や登校が可能です。

 よく知られている合併症は髄膜炎や睾丸炎、卵巣炎などですが、子どもたちにとって一番心配なのは難聴がみられることがあるということです。

 難聴の合併症は病気の始まりから3週間程度までに発症します。
その頻度は多くの報告がありますが、およそおたふくかぜにかかった人の千人に一人程度とされています。
ただ、耳下腺の腫れない不顕性感染でも起こることが知られています。

 難聴になると治療法がなく回復は期待できませんから、一生難聴を抱えて過ごすことになります。
子どもの片方だけの難聴は生活にはあまり支障がないことが多いですが、まれに両方難聴になることがありますので、予防をしっかりするということが肝要です。

 おたふくかぜの予防はワクチンを2回接種することです。
1歳のお誕生日にMRワクチン、水痘ワクチンと一緒にぜひ受けてください。
その次は年長さんのMRワクチンと一緒に接種をしましょう。
今は流行期ですから、1回接種の後1~2年で2回目を接種するという選択でも構いません。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2016年12月19日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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