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子どものワクチンは不要不急ではありません

小児科2020/06/29

 新型コロナウイルスの流行もようやくひと段落したようですが、病院に行くと感染が心配でとワクチンまで遅れ気味になってしまっている子どもたちが増えてきています。
 ワクチンは公費で賄われるものですが、接種時期を外れてしまうと、公費にはならなかったり、回数がしっかり打てなかったりなどの弊害が出ますので、注意が必要です。四種混合ワクチンで問題になるのは百日咳です。昭和40年代後半から副反応が問題となり、昭和50年にいったん中止となりました。接種年齢を変更して、ワクチンを再開しましたが、接種率の低下が止まらず、百日咳での死亡が増加したことがあります。現状のワクチンでも、ワクチン効果を上げるために接種回数を増やす議論がされているくらいなので、接種の遅れで百日咳の流行が懸念されます。2020年1月から北海道全体で131件、市立函館保健所管内で4件、渡島保健所管内で2件の百日咳の報告があります。
 ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンで予防できる細菌性髄膜炎は5カ月以降にその頻度が増えるといわれていますので、2カ月、3カ月、4カ月で3回の接種を終了することが肝要です。この2つのワクチンによって、ワクチンで予防できるタイプの細菌性髄膜炎はほぼゼロとなりました。
 MRワクチン(麻しん風疹混合ワクチン)の1期は1歳から2歳未満。2期は小学校入学前の1年間とされていて、接種遅れに対する救済措置はありません。麻しんの流行があると一定の割合で死亡例が出ますし、風疹の流行があると先天性風疹症候群の発生が懸念されます。
 多くの子どもたちがしっかりとワクチンを打つことで、流行がなくなり、安心して生活できます。コロナの影におびえて、予防できる感染症で子どもが不利益にならないようにお願いいたします。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2020年6月29日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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