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夜のトイレ、年のせいだとあきらめていませんか?

泌尿器科2020/07/27

 毎日たくさんの方が夜間頻尿を主訴に泌尿器科外来を受診されています。しかし受診されているのは困っている方の一部に過ぎません。残る多くの人達は年のせいだとあきらめていたり泌尿器科受診に抵抗を感じてためらっていたりする現状があります。

 最近では、夜間頻尿は原因を正しく調べることで症状を改善させることができるようになってきました。また医学や医療技術の進歩とともに診断に必要な検査もより簡単で侵襲の少ないものになってきています。

 夜間頻尿で受診された場合、まずは問診により原因や病態を分類します。膀胱など下部尿路の異常なのか、腎臓機能など上部尿路が関わっているものなのかは問診内容から推測することができます。診断を確定させるために検査が必要となることもあります。主に行うのは腹部超音波やCТ撮影による画像評価です。他には腎臓機能を調べるために採尿検査や採血検査を行う場合もあります。これらの検査とは別に排尿日記をつけてもらい頻尿の種類を分類して、それぞれの場合にあった治療方法が選択できるような工夫もしています。

 夜間頻尿は眠りを妨げる以外に体の健康状態にも悪影響を与えることが知られています。現在は原因や症状に合わせた様々な薬が治療に使えるようになりました。また頻尿の原因によっては普段の排尿習慣を少し変化させたり、飲み物や塩分管理、足のむくみを抑える運動や靴下を利用したりすることで症状をやわらげることもできます。

 夜のトイレは年のせいだとあきらめないで、気軽にいつでも医療機関へご相談ください。


Text by たんだ泌尿器科 田崎 雅敬( 2020年7月27日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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