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睡眠と疲労

形成外科2022/04/06

疲労は疲れを自分で「疲れた」と認識した状態です。体の不調、したくない無気力感などのいろいろな自覚症状で感覚―認知という脳の高次機能中枢いわゆる「メインコントローラー」による訴えで、発熱、痛みとともに「体の3大アラーム」のひとつです。このアラームをそのままにすると死んでしまうこともあります。

疲労についての調査で、15歳から65歳までの回答者の6割が「今疲れている」と答えています。このような疲労を「睡眠」という休息方法でリセットして、体や脳が再び活発に活動できるようにすることができます。

「睡眠」というリセットをしなければ重大な様々な症状が生じます。運動によってある程度疲労はリセットできますが、疲れ果てた脳は「睡眠」「眠ること」で初めて休息、そして脳をはじめ様々な臓器をリセットする機会を得ることができます。そして、「強く眠りたい」と欲する本能的欲求である眠気の時は疲労における警報です。この状態は眠たいにもかかわらず、かえって眠りが浅く不快感が生じたり、胃腸の調子も悪くなり食べられない状態が生じたりします。この時は分子量が小さく消化に良いアミノ酸(BCAA)とビタミンB群をとることを勧めます。

また、睡眠中は呼吸や心拍など自律神経をコントロールする脳以外はほとんどの脳の機能は低下し、この積極的機能低下、機能遮断が疲労回復にはとってもたいせつです。

「時は金なり」いう言葉がありましたが…。速さ(迅速性、効率性)を優先することによって最終的に犠牲になるのが「睡眠」です。速さと利益が重要視される時代の犠牲者です。

そして、今は糖分や脂質の取り過ぎに神経を払い過ぎ、また、ダイエットもし過ぎて、逆に欠乏状態になる方も多く、多彩ですが、バランスの良い食事をとり、寝る時の携帯を見る欲望や欲求を抑えて、充分な睡眠を取ることがとっても大事です。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二( 2022年3月22日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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