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インフルエンザ、重症化を防ぐために

小児科2015/01/31

 インフルエンザはワクチンで予防する事が大切ですが、罹患しても適切な時期に診断され治療を開始すれば早期に治癒する病気となりました。
しかし中には脳炎や肺炎など重症化するケースがあるのも事実です。
最近の研究でインフルエンザの重症化を防ぐ物として色々な方法が徐々に見いだされてきました。

 ご存じの通りワクチンはインフルエンザにかからないことを保証する物ではなく重症化を防ぐ物として接種しています。
現在日本では鶏卵を使用してワクチンを製造していますが、ここに一つワクチンの効果が落ちる理由が隠されています。
この対策として鶏卵を使わない新しい方法でワクチンを製造する方法が数年の間に始まる事になっています。

 さて実際インフルエンザに罹患してしまった場合、抗インフルエンザ薬を処方して貰うと思います。
薬を飲めば数日の間に解熱し快復に向かいますが、実は抗インフルエンザ薬を使用すると獲得免疫が非常に出来にくくなると言われています。
ところがクラリスロマイシンという抗生物質を一緒に内服すると抗体産生に強い味方となる事が分かってきました。
抗生物質としての効能以外の効果です。
インフルエンザは形が変わりやすいとは言え抗体が出来るメリットの方が大きいので最近はインフルエンザ薬と一緒に処方されることが増えてきています。
また既存の高脂血症治療薬の一部に脳症や脳炎の予防効果が見つかったり、栄養ドリンクに配合されているDADA(ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン)がウイルス量を減少させる可能性があることが実験で分かってきています。
実際にはその効果がまだ人で確かめられたわけではなく実験段階ですが、今後インフルエンザの治療において重要な役割を果たす可能性があります。

 インフルエンザに罹患してしまったら薬だけでは無く食事を取ることが非常に重要です。
水分だけでは重症化を防ぐことが出来ませんので解熱剤をうまく使用しましょう。


Text by 五稜郭ファミリークリニック小児科 石坂 仁( 2015年2月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

3種混合ワクチンの打ち忘れはありませんか?

小児科2014/12/22

 3種混合ワクチンは百日ぜき、破傷風、ジフテリアを予防するワクチンです。
現在はそれに不活化ポリオワクチンを加えた4種混合ワクチンとして生後3か月から打つようになっています。
4種混合ワクチンは2年前から接種が始まりました。
不活化ポリオワクチンは2012年9月から接種が始まり、その時期までに3種混合ワクチンをしたお子さんでは、口から飲むポリオワクチンや注射で打つ不活化ポリオワクチンが混在して行われたため、多くの方が混乱したり、分からないまま時が過ぎてしまったりした方もずいぶん多いように感じます。
インフルエンザワクチンを接種するときに母子手帳を見返すと、3種混合ワクチンがちゃんと終わっていなかったり、不活化ポリオワクチンが最後まで終わっていない人がいたりして、その都度勧奨してきました。
しかし、つい先日3種混合ワクチンが供給されないという一報がクリニックに届きがくぜんとしました。

 3種混合ワクチンなど不活化ワクチンはきちんと決められた回数を打って初めて効果が出るワクチンです。
特に、1期3回の初回接種の後の追加接種を忘れると、しっかりした免疫ができないといわれています。
母子手帳を見返してお話しする中では、特に1期3回までは行っているけど、追加接種がなされていなかったり、不活化ポリオワクチンが途中で終わったりしている方を多く見かけます。
このようなことがそのまま放置されますと、今ですら問題となっている成人期での百日ぜきの流行が今後増えかねません。
どうかそのようなことが3種混合ワクチンでも起きないように、今一度母子手帳を見直してください。
4種混合で置き換えができる人は4種混合で、できない人は行政機関と相談しながら、わずかに在庫のある3種混合ワクチン供給をお願いするということになるとの予定です。
7歳半までのお子さんは無料で接種できますので、早めにかかりつけ医にご相談ください。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2014年12月22日 「北海道新聞夕刊」掲載)

ワクチンで子供を守ろう

小児科2014/06/23

 子供は病気にかかりながら大きくなるものです。
でも、ワクチンは、子供の命を危険にさらすことがあるものが選ばれて作られています。
ワクチンで防げる病気があるのに、お金がかかるからとか、かかった方が免疫がつくからという親の考えは、子供にとってはとても悲しいことです。

 昨年、東京を中心に風疹の大流行がありました。
その結果、悲しいことに先天性風疹症候群という障害を持ったお子さんが40名強生まれました。
今年はまた、海外で流行した麻疹が東京などに持ち込まれ現在も流行中です。
麻疹の流行の主体は20歳以上です。
20歳以下は麻疹風疹混合ワクチンの2回接種を行った年齢ですが、今一度母子健康手帳を確認して、していない人は自費で接種を受けましょう。
年長児で行う麻疹風疹混合ワクチンの2回目の接種は、できるだけ早期に終了するようにしましょう。
年長児のワクチンは無料で行うことができます。

 今年10月から、水痘ワクチンの2回接種が制度化されます。
接種の詳しい方法はまだ決まってはいませんが、対象は1歳児と2歳児となるほか、3歳児、4歳児も来年3月末までの期間限定で接種が行われる予定ですので、広報を見落とさないようにしてください。

 日本脳炎はコガタアカイエカが豚から媒介する病気で、かかると約20%の人が死亡し、50%の人に後遺症が残る重篤な病気です。
北海道では、日本脳炎ウイルスを持った豚がいないとされ、発症者がいまだ出ていないということで日本で唯一ワクチンの免除地域になっています。
しかし、現実には北海道で飼育されている豚からウイルス感染による抗体が検出されており、いつ発症者が出てもおかしくない状態が15年以上続いています。
現在は自費接種しかできませんが、ぜひ接種をお考えください。

 B型肝炎ワクチンは世界で初めての癌予防ワクチンです。
世界的にはあまねく人に接種するユニバーサルワクチンとして位置づけられておりますが、日本ではまだ任意接種扱いです。

 子供たちにワクチンを! 小児科医からのお願いです。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2014年6月23日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

解熱剤の有効な使い方

小児科2014/01/31

 風邪を引いて高熱が出るとまず解熱剤を使用したくなりますね。
以前は発熱は身体が衰弱するので直ぐに解熱剤を使用して熱を下げなくてはいけないという考えがありました。
しかし現在は解熱剤の使用をなるべく控えるように指導しています。
その理由の一つに風邪のウイルス等は体温が低い方が繁殖し易い、つまり体温が高い方が増えにくいのです。
また体温が上がった方が免疫担当細胞の活性が上がりやすく細菌やウイルスをやっつけ易くなります。
他にも色々な理由がありますが体温が高い方が悪い病原微生物をやっつけ易くなると言うことです。
しかし高熱で辛そうにしている状態をそのままにしておくことも出来ません。

 では解熱剤はいつ使ったら良いでしょう。
私は解熱剤の使用するタイミングを体温ではなくて状態を優先しましょうとお話ししています。
高熱でも元気にしている子がいるかと思えば、たいした熱で無くてもぐったりしている子もいます。
特に乳幼児は自分の状態をうまく話せません。
こういった場合、その子の食欲やご機嫌で判断します。
高熱でも元気で食事がとれている子は解熱剤の使用は必要ありません。
水分を取らせ冷たいタオルでクーリングしていれば良いのです。
解熱剤の目的はただ体温を下げる為に使用するのでは無く、水分や栄養がとれる様に、薬が飲める様になる為に使うといっても良いでしょう。
発熱直後はまだ体力も十分にありますので多少食欲が落ちていても無理に体温を下げる必要はありません。
それよりも病原微生物と戦う為の生体防御反応としての発熱ですので無理に下げてしまうことの方が結果的に病気を長引かせる可能性があると言うことを理解しましょう。
また、高熱によりなかなか寝付けないでいるような時にも使用すると良いでしょう。
どうしても体温をめどに使いたいときはなるべく38.5℃以上になってから使用するようにしましょう。
解熱剤の使用については主治医の先生の説明を良く聞くようにして下さい。


Text by 五稜郭ファミリークリニック小児科 石坂 仁( 2014年2月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

スマホに子守をさせないで

小児科2013/12/24

「『スマホに子守をさせないで!』。日本小児科医会(松平隆光会長)は、乳幼児の心身の発達への影響が心配されるとして、来月から、スマートフォンの利用を控えるよう保護者に対し啓発活動を行う。(中略)内海裕美常任理事は、『乳幼児期は脳や体が発達する大切な時期。子供がぐずるとスマホを与えて静かにさせる親がよくいるが、乳幼児にスマホを見せていては、親が子供の反応を見ながらあやす心の交流が減ってしまう』と指摘する。また、画面をなぞるだけの仮想体験を重ねることが、手の機能や五感を育むことに影響を与えかねないと心配する」(読売新聞医療サイト「ヨミドクター」2013年11月16日より引用)。

日本小児科医会ではこれ以前にも、
①2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
②授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。
③すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。
④子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パーソナルコンピューターを置かないようにしましょう。
⑤保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。

と、家庭でのテレビ、ビデオ、ゲームなどの子供と電子メディアの接触をできるだけ制限するよう保護者に求めてきました。
子供が育っていくためには、周囲の大人との心の交流が必要です。
今までは子どもが極限状態でないと症状が出てこないといわれていた反応性愛着障害という状態が、ちょっとした交流の少なさでも出てきているといわれたり、発達障害等の症状もその結果として出てきていたりするとする研究者も少なくありません。
スマホのアプリは子供をその場で静かにさせたり、気を紛らわせるためにはとても便利に感じるものです。
でも、子供は大人を小さくしたものではなく、親が手塩にかけて育てていくものです。
子供にかかる時間は人の一生の中ではほんの短い間です。
機械に頼る子育てではなく、自分の感性を豊かに表現する子育てであってほしいものです。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2013年12月24日 「北海道新聞夕刊」掲載)

怖い熱中症

小児科2013/07/31

 熱中症の季節です。暑い(熱い)環境下におかれると運動時はもちろん、乳幼児やお年寄りは安静にしていても熱中症になりますので注意が必要です。

 熱中症は以前、日射病や熱射病と言われていました。
現在は熱中症として重症度に応じて3分類(Ⅰ〜Ⅲ度)されています。
Ⅰ度熱中症は軽症タイプですがめまい・たちくらみ、大量の発汗、筋肉痛やこむらがりを認め、体温は平熱が多いですが高熱になることもあります。
Ⅱ度熱中症は中等症になりますがⅠ度の症状に加え頭痛、嘔気・嘔吐、倦怠感、集中力や判断力が低下します。
Ⅰ度と違って内臓障害が始まっている可能性があり、原則数日程度の入院が必要になる場合があります。
Ⅲ度になりますと高熱になり痙攣、意識障害といった中枢神経症状が顕著になります。
死亡するケースも出てくることがあり集中治療室での治療になります。

 熱中症の治療の第一歩はクーリングです。
なるべく速やかに冷房・除湿の良く効いた部屋での安静、汗をかいている場合は衣服を脱がせ扇風機で風をあてて、気化熱で体温を下げます。
水分が摂取できるならスポーツドリンクや塩分の含まれている飲料水の摂取も重要です。
水分摂取が不可能の場合、すぐに病院へ駆け込んだ方が良いでしょう。

 乳幼児は先ほども書きましたが安静にしていても熱中症になることがあります。
特にベビーカーは道路から近い分気温が高めです。
なるべく日陰を歩いたり、吸汗性・速乾性の衣類、のどが渇いていなくても水分補給につとめ体温が上がらないよう工夫が必要です。
また風の無い体育館での運動、人が集まって蒸しているような場所での活動は熱中症になりやすい条件がそろっています。
お互いの健康状態を気遣うなどの工夫をしましょう。

 政府インターネットTVの熱中症から身を守る(予防法と対処法)

は是非一度ご覧下さい。


Text by 五稜郭ファミリークリニック小児科 石坂 仁( 2013年8月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

ヒブワクチンの追加接種を忘れずに

小児科2013/06/24

 今年の4月からヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンという細菌性髄膜炎を予防するための二つのワクチンと、子宮頸がん予防ワクチンの三種類のワクチンが、定期接種となりました。

 子宮頸がん予防ワクチンは複合性局所疼痛症候群という有害事象のために積極的勧奨が中止されている状態ですが、ワクチンそのものは継続して接種できますので、かかりつけ医とよく相談して判断してください。

 小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンの接種方法に関しては特に大きな変更はありませんでしたが、ヒブワクチンの4回目の接種にあたる追加接種は、お金がかからずに受けられる期間が限定されることとなりました。

 それまで、ヒブワクチンの追加接種は3回目終了後おおむね1年から1年半をめどに行うことでしたが、定期接種になってからは3回目の接種後7カ月から13カ月の間に行うこととなりました。
この時期を過ぎてしまうと定期接種から外れて有料となることがあるとのことです。

 予防接種の効果という点では期間を区切ることは医学的には全く意味のないことですが、定められた期間に定められた接種をするというのが、定期接種の本来の姿ですので、仕方がありません。

 追加接種の必要なワクチンは、追加接種を行うことで抗体がしっかりと出来上がりますので、有料になったからやめるという選択はしないでいただけたらと思います。

 多くのお子さんは生後2カ月からヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンを始めていることと思いますので、1歳のお誕生日を過ぎた時に麻しん風しん混合ワクチンとともにヒブワクチンと小児用肺炎球菌の追加接種を行うようにすれば、接種間隔の問題にはなりませんので、1歳になったら3つ同時にすると覚えておいてください。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2013年6月24日 「北海道新聞夕刊」掲載)

百日咳(ひゃくにちぜき)の予防は大切です

小児科2012/12/17

 今年、子供たちにとって、ワクチン接種で2度新しいことが起きました。
ひとつは、口から飲んでいた生ポリオワクチンが不活化ワクチンになり注射になったこと。
もう一つは、不活化ポリオワクチンと従来の三種混合(百日咳・破傷風・ジフテリア)ワクチンが一緒になって、四種混合ワクチンができたことです。

 不活化ポリオワクチンは子供たちから生ワクチンによるポリオ関連麻痺の恐怖を取り去ってくれました。
四種混合ワクチンは三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンを混ぜたワクチンですが、接種の痛みが一回減るという福音を与えてくれました。
二つのワクチンは順調に供給され、滞りなく接種が進むはずでしたが、四種混合ワクチンは11月の開始早々に、不活化ポリオワクチンは11月の中旬から入手が困難なケースが発生しました。

 このような状態で一番恐れるのは、三種混合ワクチンの接種すらも控えられ、百日咳が流行するのではないかということです。
百日咳は最近では国内で2008年頃に爆発的に流行したあとその後も年間五千件程度の報告があり、2008年には1名が百日咳により亡くなっています。2000年台に入ってから大人の百日咳の報告が増えています。
大人の流行の状態から考えれば、百日咳の感染の機会は決して減っているということではなく、むしろ増えていると言っても過言ではないでしょう。

 赤ちゃんは生まれるときに、お母さんから多くの免疫を受け継いで来ますが、百日咳の免疫はお母さんから受け継ぐことができません。
ワクチンをすることによってのみ、百日咳からあなたのお子さんを守ることができるのです。

 四種混合ワクチンや不活化ポリオワクチンの供給が不足していても、従来の三種混合ワクチンは潤沢に供給されています。
四種混合ワクチンにこだわらずに、百日咳の流行を起こさないためにも、生後三ケ月からの三種混合ワクチンの接種と、単独の不活化ポリオワクチンの接種が望ましいといえます。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2012年12月17日 「北海道新聞夕刊」掲載)

気管支喘息の知っておきたい生活指導

小児科2012/08/01

 喘息は治療に時間のかかる病気です。
従って薬だけに頼ることなく、ある程度自分で喘息に打ち勝つ強い身体を作っていかなくてはいけません。

 喘息の治療には3本柱があるといわれています。
まずは環境整備(原因の除去)です。
アレルゲンと呼ばれる塵や埃、ダニの死骸などを徹底的に除去する事が大事です。

 次に重要なのは鍛錬療法です。
自律神経のバランスが崩れても発作が起きることがあります。
この自律神経を鍛える事により発作の起こりにくい身体を作っていきます。
乾布摩擦や水かぶり等で皮膚を鍛えると自律神経の調子がよくなり、風邪を引きにくくなるという効果も期待できます。
乾布摩擦は皮膚の弱い子にはお勧め出来ません。
水かぶりは入浴時に、でも冬の寒い時期は出来ませんね。
自律神経を鍛える他、日常鍛錬しておいてほしい事に、腹式呼吸の訓練や喘息体操等があります。
発作が起きると気管支が細くなるため吸いこんだ古い空気を肺から出すことが出来なくなります。
同時に新しい空気が吸えなくなり次第に呼吸が苦しくなってしまいます。
この古い空気をしっかりと吐き出せれば発作時の苦しさを軽減することができます。
その為には横隔膜を腹式呼吸によって鍛えておかなければいけません。
腹式呼吸の簡単な訓練は伸ばし歌を歌ったり楽器を吹いたりするのが良いでしょう。
機会があれば紹介しますが喘息体操をするのも良いでしょう。
また水泳が喘息児にとって良いと言われます。
その理由として、乾燥していない、埃がほぼ無い環境である、目標が立てやすい等があげられます。
精神的な鍛錬にもなるのでお勧めです。

 喘息は薬物による治療だけでなく原因の除去や鍛錬も非常に重要です。
薬も大切ですが自分で喘息を治すという意思も強い身体を作っていきます。
専門的な知識がなくても出来る事なので自宅で是非行ってみてください。


Text by 五稜郭ファミリークリニック小児科 石坂 仁( 2012年8月1日 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

ワクチンで防げる病気はワクチンで防ぎましょう

小児科2012/06/25

 Hibワクチンと肺炎球菌ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンが来年からの公費接種となることが決まりました。
不活化ポリオワクチンは9月から単独での接種が始まり、11月からは三種混合ワクチンと一緒になった4種混合ワクチンとして接種が出来る予定となっています。

 ようやく世界水準のワクチンレベルに追いつきつつあるのですが、未だに知られていないのはB型肝炎の予防ワクチンです。
このワクチンの目的はB型肝炎ウイルスによるがんの予防です。

 現在、B型肝炎ワクチンは母親がB型肝炎ウイルスに感染してキャリアとなっている人に限って、母子感染を予防するという目的で行われています。
しかし、世界はすでにすべての子供達にB型肝炎ワクチンをするようになっていて、世界177カ国で生まれた直後からのワクチン接種が始まっています。

 B型肝炎ウイルスには3つのタイプがあることが知られていて、今まで日本で広まっていたのは子供のうちに感染してしまうと将来がん化することが懸念されていました。
最近首都圏などで広まっているタイプは成人になって感染しても肝臓がんを発症しやすいと言われ、このタイプが主流になって来ました。

 通常の日常生活では感染に至ることは稀ですが、家族内での感染や性的接触による感染などは知られております。
ワクチンは成人になってからも可能ですが、乳幼児期に接種したものは抗体の獲得に優れていると言われ、多くの国では3種混合ワクチンの中に不活化ポリオワクチンと一緒になった5種混合やHibワクチンも含めた6種混合ワクチンという形で普及しています。

 日本では残念ながら任意接種扱いで1回5,000円程度で3回の接種が必要です。
でも、これによって将来の癌のリスクの一つは防ぐことが出来るのですから、おたふくかぜや水ぼうそうとともに子供のうちに必要なワクチンとしてご両親にぜひ理解していただきたいと思っています。
現在、2ヶ月からHibワクチンが始まりますので、それに合わせてB型肝炎ワクチンもぜひ接種するようにしましょう。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2012年6月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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