学校での歯科健康診断について
歯科健康診断はなぜ行うのでしょう? それは病気を気にせず、勉強やスポーツなど学校生活を明るく元気に過ごせるように健康状態をチェックするために行います。
もちろん、もっとより良い健康な生活を送れるようにするためにはどうすれば良いかも、併せて診断します。
まず、歯を見ることから始まります。虫歯になっていないかどうか、前に治療した歯がちゃんとしているかどうか、歯が欠けている所がないかをチェックします。欠けていた場合は、該当箇所に人工的に歯を入れるべきかどうかを判断します。
次に、虫歯に進みやすい状態にある歯かどうか、歯と歯の間の見づらい部分についても虫歯かどうかをチェックします。
その後、顎の関節の状態に異常がないかどうか、歯並びや噛み合わせに問題がないかどうかをチェックします。
最後に、歯を支えている歯の周りの肉や骨に病気がないかどうか、また、歯の汚れについてもチェックします。
歯科健診の結果において何らかの異常を指摘されたなら、歯科医院を受診することをお勧めします。
平成13年12月に昭和タウンプラザA館2階に開院して12年が過ぎました。この度5月12日(月)、昭和2丁目27番24号(桐花通り沿い、函館商業高校向い)に新築開院する運びとなりました。
新しいクリニックは、現クリニックより徒歩3分の距離です。
つきましては、5月10日(土)に新しいクリニックの内覧会を開催いたします。
設備や内装をご覧頂くだけではなく、歯に関するご質問などもお気軽にご相談ください。
今まで通り、子供の咬合(かみ合わせ)誘導、審美歯科(ホワイトニング)、インプラントなどにも力を入れており、咬合治療、予防治療、歯周病治療、口臭治療などの診断及び治療を通じて、トータルヘルスケアの確立を目指しておりますので、これからも宜しくお願い致します。
加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)について
加齢黄斑変性は欧米では中高年の視覚障害の原因の第一位ですが、日本では緑内障や糖尿病網膜症がその上位で、あまり注目されていませんでした。
近年、日本でも患者が増加し、滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性に対する人工多能性幹細胞(iPS細胞)の網膜移植の臨床研究が世界で初めて始まり、注目されるようになりました。
眼に入ってきた光は、角膜や水晶体、硝子体を通り、網膜の上で像を結び、見ることができます。
この網膜の中心にある黄斑は、重要な細胞が集中し、この部位に障害が生じると、視機能は大きく低下します。
滲出型加齢黄斑変性は、網膜色素上皮の下に病的な新生血管ができ、血液中の成分が漏れ出て、黄斑部の神経網膜が障害されるものです。
その症状は、初期は見ようとする部分がゆがんだり、ぼやけたりし、進行すると急激に重篤な視力低下を起こすことです。
この現在の最も有効な治療は抗VEGF薬療法です。
これは新生血管を成長させる血管内皮増殖因子(VEGF)を抑える薬を硝子体に注射する方法です。
やや高価で継続した複数回の投与が必要な治療ですが、視力の改善の効果があり、有効な治療といえます。
他に光線力学的療法があり、この2つの単独あるいは併用療法が現在行われています。
しかし、病状が進行した場合、治療にかかわらず視機能の改善に限界があるのが現状です。
今回始められるiPS細胞の臨床研究では、患者の腕から採取した皮膚組織を使って、iPS細胞を作製し、網膜に穴をあけて病的な新生血管や色素上皮を取り除き、この部位にiPS細胞から網膜色素上皮細胞に変化させたシートを移植するものです。
これは将来の治療につながるという意味では非常に期待がもたれます。
しかし、今回の研究はあくまで安全性に関する研究であり、視機能の改善の検討はその先になります。
現状を冷静にとらえて、早期に病気を発見し、現在の治療を開始、継続することが重要と考えます。
咳でおこまりではないですか?
咳は長引くとつらい症状です。
友人とおしゃべりをしていてもしゃべろうとすると咳こんでしまうとか、授業中や演奏会の最中に咳が出て止まらず退席を余儀なくさせられるとか。
経験のある方もいらっしゃると思います。
咳をひき起こしている原因疾患を診断し、治療していくためには症状の持続期間が重要な手掛かりのひとつになります。
咳がではじめてから3週間以内のものを「急性の咳」、3~8週間ものを「遷延性の咳」、8週間以上を「慢性の咳」と定義されています。
「急性の咳」の多くは風邪などの急性の呼吸器感染症が原因です(ただしマイコプラズマ感染や百日咳感染ですと咳は長引きやすい傾向があります)。
持続時間が長くなればなるほど、原因に急性感染症が占める割合は少なくなってきて、8週間以上続く「慢性の嗽」では急性感染症以外の原因があると考えられています。
長引く咳の主な原因疾患はアトピー咳嗽・感染後咳嗽・咳喘息・気管支喘息・薬の副作用の咳・胃食道逆流症(逆流性食道炎)・喉頭アレルギー・間質性肺炎・心因性咳嗽・肺結核・副鼻腔炎・気管支拡張症・肺癌・肺気腫など多岐にわたります。
たとえばエアコンの風や冷たい飲食物・会話などで誘発され喉がイガイガする咳はアトピー咳嗽であることが多く、風邪の後に咳だけが残ってしまう時は感染後咳嗽を疑います。
また、ぜろぜろする感じを伴う場合は気管支喘息や副鼻腔気管支症候群・肺気腫などを第一に疑います。
体力の消耗が著しい場合は結核や癌・間質性肺炎なども疑われます。
一部の降圧薬・漢方薬・免疫抑制薬などの副作用でも咳が出ることがあります。
呼吸器内科医は患者さんの自覚症状・聴診所見・レントゲン所見・全身状態など詳細に観察し咳の原因を突き止めそれぞれの病態にみあった治療をおこなっていきます。
しつこい咳は専門家に相談しましょう。
現在のリウマチ治療
関節リウマチは喫煙や歯周病などの生活環境や加齢に伴うホルモンの変化、あるいは遺伝的要因により関節内に炎症が起こることが最近の研究で明らかになっています。
具体的には体を構成しているタンパク質がいろいろな作用により異常なタンパク質に変わり、免疫は排除しようとして炎症が起こります。
関節は関節包で覆われていますが、内部には滑膜と呼ばれ関節液を作る薄い膜があり、正常では関節液を作って軟骨の滑りをよくしています。
関節リウマチでは滑膜に炎症が起こり、関節包が厚くなり関節液をたくさん作るため関節が腫れ、炎症が持続すると軟骨や関節内の骨は壊れ、変形してしまいます。
関節炎は例えると「火事」で、消火活動をしなければ建物は壊れてしまいます。
つまり関節炎を「消火」する治療、すなわち薬を使わなければなりません。
薬には痛みを抑える鎮痛剤、少量のステロイドなどありますが、関節炎を「消火」するわけではありません。
疾患修飾抗リウマチ剤と呼ばれ、関節炎を起こしている異常な免疫に作用して関節炎を抑える薬の使用が必要となります。
従来から免疫調整剤、抑制剤があり、代表的なのがメトトレキサートという薬です。
リウマチ治療のガイドラインでは関節リウマチの診断がつけば、メトトレキサートの使用が推奨されています。
さらに近年、分子標的薬と呼ばれ、免疫細胞間の刺激を伝達するサイトカインの働きを抑える、あるいは細胞内に入った刺激が遺伝子に働くのを抑える抗リウマチ剤が相次いで登場しました。
現時点で7種類の抗体製剤と2種の化合物質があり、治療により関節炎が消失し「寛解」と言われる、いわゆる治ったに近い状態を達成することが可能となりました。
ガイドラインではメトトレキサートが十分な効果が得られない場合に使用が薦められていますが、治療費用が高額で希望すれば誰でも受けられる治療とは言えません。
しかし、高額な治療費を支払わなくても済む国や地方の支援制度がありますので、治療を希望される方は医師に相談されると良いでしょう。
口臭について
口臭の原因は、歯周病や虫歯、舌の汚れ、ドライマウス(口腔乾燥症)等、お口の中の問題が全体の9割に及びます。
他の1割は耳鼻咽喉系疾患や消化器系疾患、糖尿病などです。
この9割の原因の対処法ですが、虫歯の治療はもちろん、歯周病が原因の場合、一番大事なのがクリーニングで、定期的に行うことで要する時間や回数も少なくなっていきます。
プラークや歯石のたまる所はいつも同じような場所ですが、歯ブラシでの磨き方にも長年の癖や習慣があるため100%きれいに磨く事は難しく、磨きづらい場所は歯科医院でのクリーニングをお勧めします。
舌の汚れが原因の場合は舌ブラシで舌の表面の清掃を。
ドライマウスの場合は唾液の分泌を促すようなマッサージを行う事が大事です。
それぞれの原因によって対応が変わってきますので口臭が気になったら、まずは歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。
脳動脈瘤の自然歴
病気の「自然歴」とは、その病気を放っておいたらどうなるかということです。
病気は、何でもかんでも治療するわけではなく、自然に治るものや、治らなくても生活に支障なく、寿命を全うできると思われるものもあります。
一方、治療にも危険が伴うことがありますので、放っておいた場合の危険と、治療に伴う危険とを天秤にかけて治療するかどうかの判断をします。
脳動脈瘤は破れると半数の方が命を落とすとも言われる恐ろしい病気です。
また命が助かっても、多くの方が障害を残します。
その恐ろしさ故に、かつては検査で偶然見つけた動脈瘤に対して、積極的に手術する傾向がありました。
しかし、治療には危険が伴いますから、そのような姿勢に対する批判の声も多数ありました。
また、MRIなどの診断機器の発達に伴い、動脈瘤が発見されることが増えてくる一方で、昔から動脈瘤の自然歴が不明でした。
そうした中、1998年に発表された欧米の研究結果では、脳動脈瘤の破裂の危険性が、年率0.05%と予想外に低かったため、大変な議論となりました。
そこで日本脳神経外科学会が中心となって、2001年から新しく研究を開始しました。
その研究結果が、つい最近発表されました。
全体としての破裂リスクは年率1%程度と、実際に破裂脳動脈瘤を扱っている脳外科医の実感と一致する結果でした。
さらに動脈瘤の場所や大きさ、形による危険性の違いも示されました。
これまで脳ドックなどで動脈瘤が見つかった場合、治療をどうするか相談するのに、しっかりした根拠に基づくデータがなかったために、脳外科医も困っていました。
今回の研究方法には、まだまだ議論の余地があります。
しかし、その判断を下すための材料として、今までの研究報告よりもしっかりとした根拠が示されたものと考えます。
個々の患者さんについては、個別の状況から治療方針を決めなければなりませんが、医師として、患者さんに説明するとき、これまでよりも自信をもってお話ができるようになりました。
止まるいびき ZZz~
睡眠時無呼吸の人の多くは、昼間に強い眠気を自覚したり、一緒に寝ている人に大きないびきや呼吸停止を指摘されたりして受診します。
はじめは、交通機関や一般の運転手の居眠り事故を防ぐのが主眼でした。
中年人口の数パーセントに見られる病気だと思われていましたが、職域団体の男性従業員を対象に行った調査では、30%以上に睡眠時無呼吸が見られました。
近年、こうした睡眠時無呼吸は高血圧、不整脈、心不全、無症状の脳卒中、肥満、糖尿病などの生活習慣病や心血管系の病気と密接な関係があることが分かりました。
また、反対に、薬を飲んでもなかなか血圧が下がらない治療抵抗性の高血圧や夜間に脈が遅くなってペースメーカーを植え込み手術されるような人に、睡眠時無呼吸が合併していて、無呼吸の治療をすると血圧が下がったり、不整脈が改善したりすることも認められます。 血圧が上がる原因としては、呼吸が止まると酸素が足りないので、息苦しくなります。
水の中で溺れている時のように何とか息を吸おうと緊張します。
夜間の血圧は日中に比べると低くなるのが一般的ですが、夜の血圧がこうした緊張感と浅くなった睡眠で高くなります。
この結果、日中の血圧も高くなるように悪影響します。
呼吸を再度始める時には、過度に胸の中の圧が変化するので、血管を傷めるような化学物質が放出されたり、酸化ストレス物質が増えたりして動脈硬化を進めます。
これも血圧を高くします。不整脈や心不全も同じように無呼吸のために悪化するメカニズムが分ってきました。
また、心不全を治療するとよくなる無呼吸もあります。
循環器の病気と睡眠時の呼吸障害は密接に関係していました。
気楽な独り寝も結構ですが、たまには、一緒に寝るのもよいことです。
循環器を受診している人の中には、予想以上に睡眠時無呼吸が隠れていることが明らかになりました。
無呼吸と不整脈や突然死の関連はまだよく分からないことが多く、今後、次第に明らかにされてくると期待されます。
緑内障について
緑内障とは徐々に視野欠損の進行が見られる病気です。
近年の中途失明の代表的な原因ですが、早期に治療を開始すれば重症になることを防げる可能性のある病気でもあります。
初期には自覚症状がほとんどなく、診断のためには眼科にて検査をうける必要があります。
緑内障の検査は眼底検査、眼圧検査、視野検査などが代表的なものでしたが、最近はこれに加えて光干渉断層計という眼底画像解析装置が導入されています。
2000年ころから臨床にて使用が開始され、早期診断に非常に有用と、これまでも多く報告されています。
また、緑内障の有病率は40歳以上では5%とも報告されていますが、そのうちの20%程度しか治療がされていないとも報告され、多くの緑内障患者が適切な治療を受けていないと考えられています。
ぜひ一度、緑内障の色々な検査をうけてみましょう。
第2の心臓と夜間頻尿の関係
人の体には第2の心臓と呼ばれる部位があります。それはふくらはぎ。
体の中を流れる血液は、心臓のポンプの力で全身に送り届けられます。しかし、心臓から遠い下半身ではその力もおよばず、ここでは第2の心臓であるふくらはぎの収縮力が活躍します。この働きが弱い人やふくらはぎをあまり動かさない人では、下半身の循環が悪くなり足がむくみやすくなります。
夜間頻尿の原因として最も多く見られるものに夜間多尿症があります。日中に十分な尿を作ることができず夜間の尿量が増える病態です。第2の心臓が十分働かず摂取した水分が下半身にたまり日中は尿を作らず、夜になり寝るとたまった水分が上半身へ戻り今度は尿を多く作ってしまいます。
第2の心臓ケアで夜間頻尿の対策
薬局で市販されている弾性ストッキングを朝起きてから夕方まで履き続ける。圧迫の効果で下肢に水分がたまりにくくなり夜間頻尿対策となります。
足を高くして横になる。足の下に柔らかいものを敷き足先が10~15cmくらい上がるようにして寝転がる。夕方に30分くらいが目安。睡眠リズムを崩さぬよう、この時は眠らないこと。
塩分を取り過ぎないようにする。塩分は水分を引き寄せることでむくみを悪化させます。
自宅でできる簡単な体操、カーフレイズ。踵を上げ下げする運動です。どこか安定したところにつかまり立ったままゆっくり踵を上げ下げします。1分間に20~30回くらいのリズムで、はじめは短い時間から始めてみましょう。立って行うのが難しい方は椅子に座ったまま行っても効果があります。
下肢のむくみや頻尿は、第2の心臓と関連のないものもあります。持病のある方や症状が改善しない場合は、主治医やかかりつけ医に相談して下さい。
メディカルスキンケア2011 美肌・アンチエイジングは三位一体 外からのケア、中からのケア、心のケア
老化による『しみ・しわ・たるみ』の治療は、レーザー治療、光・高周波治療、シルエットリフト、ピーリング、クリーム、ジェルなどの『外からの治療』、サプリメント、点滴治療を併用することで効果的な栄養素を直接送り込み、外からの治療効果がより一層改善される『中から治療』、また、ヘム鉄、アミノ酸、ビタミンB群を中心にしたストレスに耐える体づくりをする『心のケア』が大切です。ストレスは、血液中のアミノ酸、リンパ球を減少させ、肌の抵抗性を低下させ、肌を乾燥させ、そしてアトピーを悪化させ、肌の老化を加速させるからです。 現在行われている老化による『しみ・しわ・たるみ』の治療、レーザートーニング、フォトフェイシャルなどのレーザー・光・高周波治療は、すぐに化粧ができ、痛みが少ない施術です。併用する美肌の点滴療法では、ビタミン、ミネラルに加えプラセンタ『人の胎盤から抽出した各種アミノ酸、酵素、核酸など細胞活性因子』を追加してさらに大きな効果を得ています。 こんな所が気になる方に
- 不規則な生活による慢性的栄養不足の方
- お肌のトラブルが気になる方で、仕事が忙しく時間がない方
- 最近疲れやすく、お肌の老化が気になる方
- その他いろいろ試してなかなか効果が見られない、上記の疾患で悩んでいる方
通常、週に1回ペースで継続されることが理想です。所要時間は30~60分程度です。 ワンランク上の美肌治療は、サプリメント外来に基づくヘム鉄、アミノ酸、ビタミンB群、コエンザイムなどの服用、高濃度のビタミンC、ミネラル、細胞活性因子の点滴療法と同時に、しみ・しわのIPL(光)・RF(高周波)・レーザートーニング治療でストレスによって疲れた肌の免疫能力を改善させるメディカルスキンケアと肌老化予防の時代です。









