ホワイトニングについて
初対面の人に会ったときに1番アピールできるのは何だと思いますか?
それは口元からつくられるきれいな笑顔ではないでしょうか。
その笑顔も口元から真っ白い歯がのぞいていれば最高のものとなるのではないでしょうか。“ホワイトニング”という言葉は、最近では雑誌やTVなどでも度々取り上げられ、よく聞き慣れた言葉になってきましたが、歯を削らずに薬を使って歯を白くする(漂白:ブリーチング)方法で薬は主として過酸化水素や過酸化尿素(口の中では過酸化水素に分解されます)を使います。
これらの薬の作用は有機性の着色物質のみに作用するため、96~98%の無機質からなるエナメル質(歯の1番外側の組織)に対しては、侵襲(外部からの刺激)は非常に少ないと考えられています。
従って“ホワイトニング”は、ほかの歯を白くする方法(ラミネートベニアやセラミック冠など)と違って歯に対する侵襲を最少にすることのできる審美治療と言えます。
次に“ホワイトニング”のやり方は大きく2つあり(と)、どちらも長所、短所があり、各々の特徴を以下にまとめます。
歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」
患者さん自身が家庭で行う「ホームホワイトニング」オフィスホワイトニング
- 高濃度の薬を使うため疼痛が出やすい。
- 短期間、短時間で効果が得られるが後戻りが早く、透明感が失われやすい。
- 漂白効果が低い。
ホームホワイトニング
- カスタムトレー(個々人の歯型にあったトレー)を使う。
- 効果が出るまでに時間がかかるが後戻りが遅く、透明感のある白さが得られる。
- 継続して使用しないと効果が出にくいことがある。
以上ホワイトニングについて書きましたが、患者さんがホワイトニングを希望してもできない場合があり、ラミネートベニアやセラミック冠などを選択しなければならない場合もあります。歯科医院の先生に相談してみてはいかがでしょうか。
健康診断の結果を確認していますか?
健康診断などで、血液検査や尿検査を行うと、普段あまり見慣れない検査項目の羅列で、見どころが分からない、と思ったことはありませんか?
腎臓の病気は、比較的ゆっくりと経過する場合があり、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、検査をして初めて発見されることもあります。
検査方法は腎臓病の種類によっても異なりますが、一般的な健康診断で行われる尿検査や血液検査は、慢性腎臓病(CKD)の早期発見のきっかけになり、隠れている腎臓病を見つけることができます。
尿検査では主に尿中にたんぱく質や血液が漏れ出ていないかを検査します。
通常、正常な腎臓であれば、尿中にタンパク質が出ることはありませんが、腎臓に何らかの障害があると、体に必要な成分であるタンパク質が尿中に排泄されてしまいます。
また尿中に血液が混ざっている場合、腎臓や尿管、膀胱(ぼうこう)などに何らかの病気があることが疑われます。
運動等でたんぱく尿や血尿が誘発されることがありますので、再検査が必要です。
血液検査では、「血清クレアチニン」をみます。「血清クレアチニン」は、血液の中にある老廃物の一種です。本来であれば、尿中に排出されますが、腎臓の働きが悪くなると、尿中に排泄されずに血液中にたまっていきます。そのため「血清クレアチニン」の値が高いということは、腎臓がうまく働いていないと判断できます。
この「血清クレアチニン」の値を年齢と性別で補正した値がeGFR(推定糸球体濾過量)です。
eGFRは腎臓が体に必要ない老廃物を尿中へ排泄する能力を示していて、このeGFR値が低いほど腎臓が悪いということになります。
尿検査でタンパク質や血液がみられたり、血液検査でクレアチニン値やeGFR値に異常を認めるような場合は、症状はなくとも腎臓の病気が隠れている可能性がありますので、最寄の医療機関にご相談ください。
毛穴、ニキビ跡の治療
ニキビ跡の治療としてケミカルピーリングがよく行われるようになりました。
美白的な効果はありますが、毛穴への効果には時間がかかりますし、ニキビ跡のクレーターのような陥没への効果は満足の頂けるとことではありません。 毛穴の治療としてメソローラーはメソセラピーの原理(薬液を皮下や皮内に注入する治療法)でビタミンC,ヒアルロン酸、皮膚成長因子(EGF)を細かな針が付いたローラーで皮膚表皮に注入する方法で皮膚表面の毛穴、小じわに有効な方法です。
この方法の特徴は表面麻酔を使用するため痛みが少なく、2~3日赤みがあり、化粧がしづらいかもしれませんが、1~2週間程度から皮膚の張り、柔らかさ、美白効果が実感できます。 ニキビ跡のクレーターのような陥没はメソローラーと共にピンポイントのピーリングを行うことで、良好な効果が認められるようになってきました。
この治療法ではピンポイントの患部にかさぶたが生じますので施術後7~10日間部分的に化粧が出来ないなどの制約がありますが、クレーターのような陥没が改善され化粧がしやすくなります。 これらの治療方法はそれぞれに特徴があります。
専門医に十分説明を受けた上で治療方法を選択してください。
「実際にあった不整脈の時の胸の内」
これはドキュメンタリーです。同じようなことが起こったら、貴方も同じ病気かもしれません。
土曜日の朝、咳払いをした途端に、不整脈になった。「どくっ、ドクドクドク」って、不規則に心臓が打つのがわかった。急に咳き込んでしまう。左心室から左房に向かって、血液が逆流したようだ。収まることを期待して、つかの間、安静にしているが、今回はダメだ。尿意がしてきて、トイレで排尿した。心房性ナトリウム利尿ペプチドが、一気に心臓から血液中に放出される結果だ。発作が15分程度では止まってくれないので、仕事に行くことにする。朝に起こる心房細動だから、安静にしていた方が止まりやすいと思うが、そうもいかない。
仕事中は、ぼやーっとして、集中力がない。心排出量が15%低下して、脳血流が減少しているのを感じる。倦怠感もあるが、なんとか昼まで働いた。心電図では、136拍/分の頻脈性心房細動になっていた。昼食は動悸をこらえながら、普通に食べた。不整脈が止まるように抗不整脈薬、それと脳梗塞予防のための抗凝固薬を飲む。心房細動で怖いのは、左房の中でできた血栓が脳の血管を詰まらせておこる脳梗塞と、心臓の働きが十分でなくなる心不全の2種類の合併症だ。
夕食まで安静にしていた。静かにしていると動悸は収まるが、階段を上るときに、また、ドキドキする。くそっ、食事をしようにも、体がこわくてテーブルに覆いかぶさるようになる。息は上がり、ボタボタ汗が出る。冷や汗か!こんなことが30時間続き、あきらめて浴び始めたシャワー中に動悸が止まった。
しめしめと思い、ゴルフの打ちっぱなしに出かける。不整脈は止まったが、心臓はまだ疲れていたようだ。クラブを振り回そうとしたが、息が切れて、汗が吹き出す。心不全の症状が残っていた。クソッ。タウリン配合のドリンクを探したが、ここには売っていなかった。帰って安静にするしかないな。
子宮頸がん予防ワクチンの(ヒトパピローマウイルスワクチン)安全性と効果が日本でも証明されました
子宮頸(けい)がんの発症は、ヒトパピローマウイルスの感染に密接に関連しています。他にも咽頭がんや尖圭(せんけい)コンジローマ、子どもの気道にできる再発性呼吸器乳頭腫症などもヒトパピローマウイルスが原因とされています。
2000年代に入り20歳代の子宮頸がん罹患(りかん)率の増加が問題になっています。ヒトパピローマウイルスは感染しても多くは自然に排除されますが、感染した1割程度が前がん病態となり、そこから子宮頸がんが発症します。20歳代の女性に多くなったために、妊娠を途中で諦めたり、妊娠できなくなったりと子どもを産むということがかなわない人が増える結果となりました。
子宮頸がん予防ワクチンは6年前から定期接種となりましたが、副反応が報告されて、現在は積極的勧奨を中止している状態です。2015年から始まった名古屋市でのワクチン副反応に関する調査の結果が昨年発表され、ワクチン後に起こるとされた副反応のすべてで、接種による増加が認められませんでした。これは、WHOが報告しているのと同様で、安全性に関する懸念が払しょくされています。すなわち、ワクチンの副反応と言われていた症状はワクチンが原因で起こったものではないということです。
またワクチンの効果についても昨年新潟大学から論文が出され、ワクチンに含まれるウイルスのタイプについては91.9%の有効性が報告されています。
日本以外の先進国ではすでにより多くのヒトパピローマウイルスに対応したワクチンが開発され、女性ばかりではなく男性にも打ち始めるところが出てきました。
今年4月から道南一部市町村では子宮頸がん予防ワクチンの接種券の配布を再開しています。
ワクチンの接種をおすすめします。
網膜剥離(もうまくはくり)
急いで治療しなければならない目の病気の中に、網膜剥離があります。
網膜とは、神経線維があつまって膜状になった組織で、眼球の内壁に壁紙のようにはられており、目に入ってきた光の情報を脳に伝える大切な役割を担っています。
この網膜が、内壁からはがれるのが網膜剥離です。
網膜は眼球の内壁から栄養を受け取っているため、はがれた状態では栄養が途絶え正常に機能できなくなります。
その期間が長くなると最終的に、治療しても光を感じることができなくなってしまいます。
はがれた網膜は自然に元の位置に戻ることはありません。
そのため、神経線維がダメになる前に手術で眼球の内壁にくっつける必要があるのです。
網膜がはがれる原因は何でしょうか?
はがれる前にまず、網膜にきれつ(裂孔)ができ、その裂孔が網膜剥離に進行します。
進行するスピードは目の条件によりさまざまです。
網膜剥離に進行する前の裂孔の段階では網膜光凝固術といって、裂孔の周囲にレーザー光線を照射することで網膜と眼球内壁との接着を強化して網膜剥離に進行するのを食い止める治療が行われます。
この治療は、入院の必要がなく外来通院でできるため、できれば網膜剥離に進行する前にぜひ行いたい治療です。
それでは、網膜裂孔にはどのような自覚症状があるのでしょうか?
裂孔が形成される際、網膜がひっぱられることが刺激になり、光がみえることがあります。
また、網膜が切れる際少量の出血があると、この出血が細かな点や蚊のような虫、ススのように見えることがあります。
出血量が多いと視界の中に墨汁がたれたようにみえることもあります。
いったん網膜剥離を引き起こすと、入院手術が必要ですし、手術が成功したとしてもはがれた網膜は多少なりともダメージを受けますから、網膜裂孔の段階で治療できるよう、見え方に変化が見られたときには放置せず、できるだけ早く診察を受けることをお勧めします。
歯科医療と金属アレルギー
金属アレルギーと聞くと、指輪やピアス、時計などによりかゆみや湿疹、かぶれなどを起こす症状を思い起こす方が多いと思いますが、歯科の分野でも、金属アレルギーの問題が取り上げられる様になってきました。
ご存知の通り、歯の被せ物や詰め物には金属が使われることがあり、これらの金属がイオン化して体内に入るとアレルギー反応を起こすことがあります。
花粉症などと同じように、今まで何ともなかったのに突然発症したり、口の中以外に症状が出ることも多いため、口の中の金属が原因であることがわかりにくいケースもあります。
金属アレルギーのリスクを下げるには
- 金、チタンなどの溶け出しにくい金属を使う
- セラミックなどの非金属を使用する
- できるだけ同じ種類の金属を使う
アレルギーはご自身の体質にも依りますので、気になる方は医師、歯科医師に相談してみて下さい。
健康寿命を延ばしましょう
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」です。「平均寿命」と「健康寿命」との差は日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味します。厚労省の統計では、男性は約9年、女性は12.5年と発表されています。この年月が、自分で歩けなかったり、要介護だったり、寝たきりの状態だったりと自由な生活ができなくなる平均の期間です。
健康的な生活を送ることができなくなる原因は、主に脳卒中、認知症、高齢による衰弱、骨折です。転倒や骨折により身体活動が低下すると更に認知症、うつ病、肺炎など2次的な病気のリスクも上がります。骨密度は、男女共に加齢によって減少します。特に女性の場合は、20歳代に骨密度がピークを迎え、その後徐々に減少し40歳頃から加速します。また20~30歳代の女性でも過度なダイエットによる栄養不足や運動不足により、骨量が低下することもあります。年齢を重ねるにつれて骨量が低下することは避けられないため、若いうちから骨量のレベルを高くしておくことも重要です。特に女性の方は年に1回は骨密度を測定し、自分の骨の状態を把握しておきましょう。
骨を丈夫に保つには、カルシウムが必要だとよく言われます。カルシウムを多く含む食品は、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品、イワシやちりめんじゃこなどの小魚類、納豆、ごま、小松菜などです。カルシウムの他にもビタミンDやビタミンKも一緒に摂取することでカルシウムの吸収を促します。ビタミンDを多く含む食品は、サケ、サンマ、サバ、マグロ、きのこ類です。ビタミンKは、納豆、緑黄色野菜に多く含まれています。ビタミンDは、食事から摂取する以外に、日光に当たることで、体内でも産生されます。
食事以外でも、骨への刺激を与える運動も有効だという報告もあります。ゆっくりとかかとを上げた後、力を抜いてストンと落とす衝撃を与えると骨芽細胞を活性化することができるという説です。ですから日光を浴びながらのウオーキングも有効な方法です。
食事・運動療法も継続することで骨の健康を保つだけではなく、転倒を予防する体のバランス力を鍛え、生活習慣の予防にも繋がります。平均寿命と健康寿命の差を縮めることができれば、より幸せな生活を送ることができるのです。
今日からあなたも正しいレンズケアを
コンタクトレンズによる眼障害を防ぐための正しいレンズケアを、現在、最も普及している2週間交換タイプのレンズと、洗浄すすぎ、消毒、保存を一剤でできるMPS(マルチパーパスソリューション)をとりあげ、今一度再確認しましょう。
微生物はどこにいるのか?
レンズケアの最大の目的は、眼に微生物をいれないことにあります。
微生物はあなたの手や指、レンズや保存ケース、ケア用品、水道水にひそんでいます。
手指の洗浄
レンズを着脱する前に必ず手を洗います。
石鹸をよく泡立てて、手の平や甲だけでなく、指の間、指先、手首までしっかり洗いましょう。
その後、ペーパータオルや清潔なタオルでふきとって下さい。
こすり洗い
はずしたレンズには汚れや微生物が付着しています。
十分な量のMPSですすいだ後、レンズを約20回、やさしくこすり洗いして下さい。
MPSの消毒効果はこすり洗いなしでは不十分です。
すすぎ
こすり洗いしたレンズは、MPSですすいでからケースに保管します。
MPSをたっぷり使うことが重要です。
ケース管理
レンズを取りだしたケースは流水(水道水)ですすぎ、さらにケース内を指でこすり洗いした後、自然乾燥させます。
ケースは1.5ヶ月毎、理想的には1ヶ月毎に新しいものに替えるのが安全です。
装用前のすすぎ
ケースから取り出したレンズをそのまま装用してはいけません。
レンズ装用直前にMPSでしっかりすすいで下さい。
ケース内でレンズが汚染されていた場合、この装用直前のすすぎが重要になりますから、念入りにすすぐことが大事です。
また、レンズの汚れで最も多いのは化粧品です。
レンズの装用は化粧する前です!
MPSの管理
MPSは開封後徐々に消毒効果が低下していきます。
MPS内から微生物が検出された報告がありますから、MPSは開封後長くても1.5ヶ月以内に使い切るように。
つぎ足しでの使用は大変危険です。絶対にしてはいけません。
定期検査
トラブルを最小限に抑えるために、眼科での定期検査は必須です。
コンタクトレンズを安全に使用するためには正しいレンズケアと3ヵ月毎の定期検査を受けましょう。
風邪の季節になりました
風邪は、鼻やのど・気管支などの粘膜の炎症の総称です。
高齢者や、糖尿病・がんなどの病気を持っている人は細菌感染が原因となる確率が高くなるといわれていますが、一般的にはウイルス感染が原因です。
風邪の原因となるウイルスは何百種類もあり、インフルエンザなど一部を除いては、予防や治療をすることは出来ません。
細菌感染が原因の場合は抗生物質で効果がありますが、ほとんどの場合はウイルス感染が原因であるため、風邪の初期には抗生物質を飲んでも効果は期待できません。
現在、風邪薬として市販されていたり病院で処方したりする薬は、風邪そのものを治療するのではなく風邪の症状を和らげる薬で、本当の意味で風邪を治すのは自分自身です。
私達の体はウイルスが体の中に侵入すると、いろいろな手段を使って排除しようとします。
鼻や喉から侵入したウイルスを排除するために鼻水や、咳や痰(たん)が出たりします。
ウイルスを攻撃する白血球やリンパ球は温度が高い方が活発に活動するため、活動しやすいように体温を上昇させます。
逆に、インフルエンザも含め、風邪のウイルスは温度があまり高いところでは増えにくいということがわかっています。
熱が出るのは、体温を上昇させて効率よく免疫細胞を働かせ、ウイルスの増殖を抑えるという効果があるのです。
ですから、熱が出たからといってあわてて解熱剤を飲んで体温を下げると、逆にウイルスを増やしてしまい、風邪の治りを遅くしてしまう場合があります。
ウイルスとの戦いにエネルギーを消費するため、だるさが出たり、消化の働きがわるくなるため、食欲が落ちたりもします。
そんなときには無理をせず、水分補給だけにするか、消化のよいものを摂った方がよいでしょう。
風邪のひき始めは暖かくして、しっかり休養をとることが大事です。
薬はあくまでも症状を和らげることが目的ですから、薬を飲んでいるからと安心して無理をすると、逆効果になってしまいます。









