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カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

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本当に『体にいい』運動とは?

メタボリック症候群や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病やその予備軍と診断されている方は運動を行うことで治療の効果を高めることができます。代謝の改善、筋力回復を目指して運動を行うときには食後に、強すぎない(息切れがしない)運動を、1回15分以上行い、1日1時間程度までに抑えておくのがコツです。
運動の種類はウオーキングやサイクリングがよいでしょう。
これまでまったく運動をしていなかった方は週1回でも効果がありますが、できる方は週4回以上行うとよい、とされています。
代謝改善の効果は2か月続けると現れてくるので粘り強く続けることが必要ですが、まずははじめてみることが大切です。ただし体の状態を顧みずにいきなり運動するのは危険です。
健診などの機会に心電図や血液検査であらかじめチェックを受けておきましょう。


Text by あんざいクリニック 安斎 治一( 2010年8月23日 「みなみ風」掲載)

腎臓の働き

泌尿器科2014/10/06

 前回は腎臓の働きを長持ちさせるには? という話題でしたが、今回は腎臓の働きそのものについて重要なことを説明します。

 腎臓には心臓が送り出す血液の20%という大量の血液が流れ込み、からだに必要な物質を捨てず、不要な水分および老廃物を捨てるという、ろ過をします。
そのため、腎臓機能が悪くなると水分がたまってむくみがでたり、老廃物がたまって吐き気や疲れやすさ、全身倦怠(けんたい)感などの症状がでます。
また、腎臓は赤血球を作るために必要なエリスロポエチンというホルモンや、骨を守るために必要なビタミンDを作ります。
そのため、腎機能が悪くなると、貧血が進んだり、骨がもろくなったりという症状がでます。

 単におしっこをつくるというだけでなく、多くの大事な働きがある腎臓ですが、機能が悪くなっても初期には、ほとんど症状がでないものです。
健康診断など定期検診が重要ですから、忘れずにお願いいたします。


Text by 医療法人社団やまだクリニック 山田 裕一( 2014年10月6日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

一家に一台血圧計~自宅で血圧を測りましょう

内科2019/05/27

 春の健康診断も終わり、血圧に注意とされているあなた!2019年4月に高血圧治療のガイドラインの改訂がありました。より血圧を下げ、健康で長生きをしましょうという趣旨です。そもそも血圧の正常値って?

 病院の診察室では、上の血圧(収縮期血圧)が120未満かつ下の血圧(拡張期血圧)が80未満です。自宅では、115/75未満です。結構厳しい数字ですよね。特に病院や検診施設での血圧測定は、緊張しますので高くなる方も多いです。でも本当にそうでしょうか?

 病院で高く自宅で正常な方を白衣高血圧と呼びますが、この方々も血圧測定を続けていくと徐々に本当の高血圧症になりやすいと分かってきました。己を知ることが大事です。血圧は、測ってみなければ高いか低いか分かりません。自覚症状が出ている時はかなり高くなっている時で、それこそ倒れる寸前かもしれません。

 自宅の血圧測定の意味は? なんと家庭での血圧測定値の方が、病院での血圧より、その後の脳梗塞や心筋梗塞等の合併症への関連が高いのです。ただし、血圧は変動しますので条件を決めて測定することが必要です。特に血圧計を買ったばかりの1週間は、器械の測定に慣れていませんので高くなる方が多いです。また、測定値も2回連続して測定した時には、1度目が高く2度目に少し下がります。

基本は
①家庭での測定は、1日2回。朝は起床後1時間以内、排尿後、朝ごはんの前。そして寝る前です。但し、飲酒後と入浴後は、血管が拡張するので血圧は下がります。そのため、寝る前といっても、入浴前かつ、夕食に晩酌をされる方は夕食前の測定になります。
②測定は、2回測定し、その平均値をその機会の血圧とします。
③高血圧かどうかの判定は、朝の血圧と夜の血圧を7日間測定しその平均値を見て決めます。家庭では 「血圧が130超えたら…」黄色信号ですよ!

母の日・父の日・敬老の日、血圧計のプレゼントはいかがですか?


Text by はら内科クリニック 原 信彦( 2019年5月27日 「北海道新聞夕刊」掲載)

一年たっても妊娠しないときは積極的に検査を受けましょう

産科婦人科2008/08/22

 普通に性生活をもっている夫婦の場合、一年の間に八~九割は妊娠します。つまり、一年たっても妊娠しなければ「不妊症」である可能性が高いわけです。

 不妊症の場合、妊娠しにくい他は、特別気になる症状もなく、性生活に支障があることもほとんどないので、まさか自分たちが不妊症とは思いもよりません。自然に妊娠するだろうと一年、二年、待つ夫婦もいます。しかし、不妊症専門医から見ると、この一~二年は、とくに三十代で結婚した女性の場合、非常に貴重な時間です。なぜなら、赤ちゃんの基である「卵子」を作る卵巣の働きは、三十代半ばを境に低下するからです。

 さて、不妊症の検査は治療につながるのが大きな特徴です。代表的なのは「フーナーテスト」と「子宮卵管造影検査」です。

 フーナーテストは、性生活をもったあとで、子宮頚管や子宮腔に精子がどれぐらいいるかを調べます。精子が一定数いれば、男性側に問題はないとわかります。また、フーナーテストでは、医師が排卵日を予測して性生活をもつ日を指導します。つまり、的確な時期に性生活をもつ「タイミング法」という不妊治療でもあるわけです。

 子宮卵管造影検査は、造影剤を注入して子宮や卵管をX線で撮影する検査です。この検査は、卵管に軽い狭窄や詰まりがある場合の治療にもつながり、検査を受けたあとで妊娠することも多くあります。

 不妊症の治療は、検査で不妊の原因を特定することから始まります。なかには体外受精や顕微授精など、生殖補助医療の助けを借りないと妊娠が難しい場合もありますが、高度な治療が必要なケースはむしろ少数です。タイミング指導や人工授精など、いわゆる一般不妊治療で妊娠にいたることが多いのです。

 赤ちゃんが欲しい夫婦、とくに晩婚の夫婦ほど、待つことは美徳ではありません。一日も早く専門医の検査を受けることが重要です。


Text by 美馬産婦人科 美馬 博史(  「」掲載)

むくみ(浮腫)

内科2012/12/17

 「先生、毎年冬が近づくと靴が履けないくらいに両足がぱんぱんにむくむのですが…」と、心臓疾患で通院中のAさんは、困った顔をして聞いてきました。
どうやら、体重も2、3Kgは増えているとのことです。

 人の身体の水分量は体重の60%といわれています。
その配分は、細胞内に40%、血管内に5%、組織液に15%となります。
組織液とは、間質液とも呼ばれ、動脈の血管の壁を通り抜けて血管外の間質組織へ出た液体のことです。
血管の外側にある細胞に栄養や酸素を配ったり老廃物を流し去る役割があります。
増えた組織液は静脈の壁を通り血管へ戻り、また戻りきらない水分はリンパ管を通って排水されます。
体重50Kgの人であれば7・5Lもの組織液を保有していることになり、むくみ(浮腫)は、その組織液が何らかの原因で産生量が増加するか排水系に障害が起こる場合に出現します。

 浮腫を起こす原因疾患は、心臓疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、妊娠中毒、血管やリンパ管の炎症や閉塞、貧血、脚気などたくさんあります。
Aさんのように心臓疾患がある人が、暑い夏の間に脳梗塞や熱中症の予防目的で水分や塩分を多めに摂っていた場合、秋になり発汗量が減少しているにもかかわらず同様に水分や塩分を多めに摂り続けていると、腎臓からの排尿だけでは摂取した水分量を排水しきれなくなり、身体に水分を貯め込んでしまうために浮腫が起こります。
1日にたった100mlが身体に残ったとしても、1ケ月間続くと3Lの水が身体に残り浮腫として現れ、その時に体重は3Kgも増えていることになります。
このようなケースでは、利尿薬を内服することで改善する場合が多いのですが、まずは摂取水分量の見直しが大事です。

 浮腫の予防には、水分塩分を摂り過ぎない、長時間立ち続けるや座り続けることをしない、運動不足にならない、ふくらはぎの筋肉を動かし筋力を維持する、アルコールを摂り過ぎない、寝不足やストレスで自律神経バランスを崩さないなどが重要です。


Text by 関口内科 関口 洋平( 2012年12月17日 「北海道新聞夕刊」掲載)

虫歯のメカニズムについて

歯科2015/12/14

 歯を磨いているのにまた虫歯が出来てしまったと思っている方もいると思います。
虫歯の主な原因としては、細菌、糖質、歯の質の三つの要素があります。
これら三つの要素が重なると時間の経過とともに虫歯が発生します。
食べ物に含まれている糖質を摂取すると虫歯の原因菌であるミュータンス菌により酸が作られ、この酸が歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし虫歯の活動が始まります。
しかし食後しばらくすると唾液の力などにより酸性から中性に戻りはじめ虫歯の出来やすい環境から出来にくい環境へ戻りはじめます。
しかし食べ物を口にする回数が多いと酸性状態が長くなり虫歯になるリスクが高くなります。
歯の質には個人差がありますが歯の質を向上させるため、カルシウムやリンなどの栄養素を取り入れてバランスの良い食事をしてみてください。


Text by 吉田歯科口腔外科 勝又 譲( 2015年12月14日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

脂肪種(しぼうしゅ)

皮膚科2012/03/26

 「脂肪のかたまり」とよく言われますが、通常「脂肪のかたまり」というと粉瘤を指していることが多いようです。
脂肪腫は粉瘤よりは頻度は少ないのですが、比較的よく見られる良性皮膚腫瘍です。
脂肪腫は本当の脂肪組織が腫瘍として大きくなってくるものです。

 脂肪腫は皮膚の下にやわらかい「かたまり」として触れますが、境目ははっきりしないことも多いようです。
顔だと額にできることもあります。
普通は痛みもなく、粉瘤とは違って化膿したりすることもありません。
何年もかかってゆっくりと大きくなってきますし、皮膚の色も普通ですので、触らないと気づきません。
特に背中は自分では見えないので気づきにくく、かなり大きくなってから気づく事が多いようです。
首や肩にできたものでは、まれに肩こりや重い感じがすることはあるようです。
通常は一個だけですが、時にたくさん出てくることもあります。
たくさん出てくるものでは、血管が含まれていて、押すと痛いこともあります。
脂肪腫は本来、良性腫瘍ですが、ごくまれに悪性の脂肪肉腫というもののこともあります。

 5cm以上の大きなものや、急に大きくなってきたものは悪性の可能性があると言われています。
その場合には手術で切除して検査した方が良いと思います。
脂肪腫自体は症状がなく、目立たなければ手術しないで様子を見ていても良いのですが、自然になくなることはなく、徐々に大きくなってきます。
治療法は手術による切除です。
皮膚を切開して切除しますが、脂肪腫は皮膚のすぐ下ではなく筋肉の中に入り込んでいたりすることもあります。
そして、切除したものは必ず病理検査をします。


Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡( 2012年3月26日 「北海道新聞夕刊」掲載)

ノバシェイプ 〜完全に痛みなく脂肪細胞を破壊する、最新のシェイプアップ医療機器〜

形成外科2010/03/19

 従来の施術で多く用いられてきた脂肪吸引は、麻酔をしメスで切らなければなりません。
ということは、多少のリスクを背負わなければなりませんでした。
また、個々のダイエットをする場合にはいろいろな方法があり過ぎ、どれが自分に合うのかわからない、続けられないのが本音ではないでしょうか。
それらの問題を解決したのが『ノバシェイプ』です。

 ノバシェイプは非侵襲性(痛みなく、メス・麻酔を使わない)の脂肪減量とボディーシェイピングの実現を目指して何年にもわたり研究を重ねた結果生まれた最新装置です。
今までのシェイプアップの機器との違いは、脂肪細胞を破壊することにあります。
そして、シェイプアップを実現させます。
ノバシェイプソフトウェアにより超音波を継続してスイープし、脂肪組織部位の密度、深度、形状に適した特異的周波数を出力させます。
頭部以外のほとんどの部位で治療が可能となり、僅か1回の治療で効果が得られます。治療後(脂肪細胞の破壊後)放出された脂肪は身体の血管、リンパ経路を経て代謝されます。

 ノバシェイプの共鳴効果によるダイナミックキャビテーションとは、急激な圧力の変化(超音波)によって微細な気泡が大量に発生する物理的現象で、このキャビテーションにより、気泡の形成と気泡の破壊による持続的な圧力が、脂肪組織を包む組織液にその高い機械的圧力が生じ、脂肪細胞膜を破壊します。

 最初の治療で明らかな効果が得られます。
お腹であれば、個人差はありますが、施術後7〜14日目より腹囲で2〜3cmの減少が認められ、脂肪吸引(最大でも腹囲5cm減少)にも劣らない効果が得られます。
より効果をお望みの方には、脂肪量に応じて1部位につき2回程度の施術が可能です。
また、1回の施術でより効果を出すためには、脂肪柔軟液の注入の併用も可能です。
また、脂肪細胞破壊後に生じた脂肪をより効率的に代謝させるコースも選択できます。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二( 2009年8月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

目から始めるアンチエイジング

眼科2008/10/29

 最近よく耳にするアンチエイジングとは、抗加齢医学のことです。
不調になってからではなく早めに予防していつまでも若々しく元気でいたいものです。
日本の失明原因トップ5の中でも緑内障・加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)・白内障は加齢によるものです。

 老視(=老眼)は、30代後半からはじまる人もいますが、長い間、視力検査をしていないために気づかず、眼痛・頭痛・疲れ目・肩こりなどで苦しんでから初めて受診する方が多いようです。
また、目のまわりの皮膚や筋肉のたるみによる眼瞼下垂(がんけんかすい)・涙の量と質のバランスがくずれて起きるドライアイや流涙症(なみだ目)も加齢によるものが多いのです。

 眼科分野では、欧米で治療効果が認められたサプリメントによる老化防止が最近注目されています。
疲れ目、白内障や加齢黄斑変性に効果のあるものなどがあり、今までの治療に加えて取り入れれば、目のアンチエイジングに役立つことでしょう。


Text by 藤岡眼科 藤岡聖子(  「」掲載)

次世代型矯正 インビザライン

矯正歯科2014/09/24

 歯列矯正というと、歯に付ける銀色のボタン(=ブラケット)やワイヤーなど目立つ装置を思い浮かべるかもしれません。
しかし、今ではワイヤーを使わずに歯列矯正を行う「マウスピース矯正」があります。
マウスピース矯正とは、取り外し可能なマウスピースを定期的に交換しながら歯を移動させる治療法です。

 しかし、マウスピース矯正といっても1種類だけではなく、数多くの種類があります。その中でも精度が高い診断、治療が可能な「インビザライン」という歯列矯正システムが世界中で注目を集めています。これは、3D画像化技術や3Dプリンター(光造形)技術を駆使して、歯の移動をシュミレーションし、治療ブラシを決定。そして、治療の最終段階のマウスピースまでデザイン、製造を行い、治療を進めます。「インビザライン」の特長として
①装置が透明で目立たない
②取り外しが可能で衛生的
③痛み・違和感が少ない
などが挙げられます。
また、他のマウスピース矯正と異なり、装置を製作するために何度も何度も歯型を取る必要がないのも利点といえます。

 アメリカで開発された「インビザライン」は、世界中で250万人以上の方々が治療を受けられております。
(2013年12月現在)日本でも東京、大阪など大都市を中心に広まっており、インビザライン専門の矯正歯科医院があるくらいです。

 マウスピース矯正は表側に装置を付ける矯正治療法(唇側矯正)と比べて、治療期間がかかりすぎる、仕上がりが良くない、治せる症状が少ないなどといわれておりましたが、次世代型のマウスピース矯正といえる「インビザライン」は絶え間ない改良が日々なされており、今では期間、仕上がりに差がなくなってきており、重い症状の方にも対応できるようになってきております。
ただし、年齢や症状によってはマウスピースのみで対応しづらい場合もありますので、詳しくは、「インビザライン」に詳しい矯正歯科医にご相談下さい。


Text by ふるた矯正歯科 古田 樹己( 2014年7月15日 「青いぽすと」掲載)

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