成人の8人に1人が慢性腎臓病!? 身近に潜むサイレントキラー(沈黙の殺し屋)
ある日の泌尿器科外来
「どこも痛くないし具合が悪いわけでもないのに私の腎臓が悪いって本当ですか?」
夜間、トイレに起きるようになってきたため泌尿器科へ受診された患者さんです。
超音波検査で腎臓を見ると少し小さい。
念のため検査をしてみると腎臓機能低下が判明しました。
腎臓機能が徐々に低下してくる慢性腎臓病。
多くの場合は本人が自覚するような症状がありません。
それゆえ病気が分かった時にはすでに末期腎不全ということもあり慢性腎臓病はサイレントキラー(沈黙の殺し屋)とも呼ばれます。
そんな病気が実は身近に多く潜んでいることが分かっています。
日本では成人の8人に1人が慢性腎臓病と報告されています。
さらに高血圧症や糖尿病、脂質異常症などメタボリック症候群の人では、その頻度は更に上昇すると言われます。
「私の腎臓、治るのですか?」
慢性腎臓病は、いったん腎機能低下が進むと元に戻すことができません。
しかし発見が早ければ病気の進行を抑えることが可能で末期腎不全の危険を回避することができます。
「私、どうして腎臓病になったのかしら?」
慢性腎臓病はメタボリック症候群以外にもリウマチなどの膠原(こうげん)病、排尿障害、喫煙習慣、あるいは遺伝が関係している場合もあり原因は多種多様です。
それゆえ多くの人が腎臓病になる可能性があるのです。
慢性腎臓病は早期発見がとても大切です。
定期的な検査が重要なのです。
自覚症状のない早い段階でも健康診断などで採血や採尿検査、血圧検査をすることで診断することができます。
また次のような症状には注意が必要です。
夜トイレに起きるようになった、手の指や足がむくんで指輪や靴がきつく感じるようになった、以前にくらべて疲れやすく体がだるい、時々立ちくらみがある。
慢性腎臓病も腎機能低下が進んでくると自覚症状が出てくることがあります。
このような症状に気が付いたら医療機関にご相談下さい。
成人の8人に1人が慢性腎臓病なのです。
妊娠中毒症 2
前回は浮腫(むくみ)のお話をしました。
今回は高血圧と蛋白尿、その予防法についてのお話です。
妊娠中は胎盤から黄体ホルモンと卵胞ホルモンが大量に作られ、分泌されます。
この二つのホルモンは腎臓や肝臓を介して血管のれん縮(血管の内腔を縮めて細くする)を起こす物質を刺激し、血圧を高める作用があります。
一方、血管壁にはこの血管のれん縮に対抗して血管をやわらかくして、血管壁を弛緩させ、血管の内腔を広くして、血液の流れを速く良くする物質を出す働きがあります。
そのどちらの働きが優位かにより高血圧になったりならなかったりします。
妊娠中毒症で高血圧になる方は、後者の物質の分泌が少ないのです。
血管がれん縮して細くなっていると、子宮内の胎児への血流も少なくなって胎児の発育も悪くなります。
妊婦検診ではおしっこの検査をして、蛋白が出ているか調べます。
これも妊娠中毒症のチェックです。
1mlあたり30mgまでは正常です。
200mg以上になれば入院が必要になります。
妊娠中毒症は妊娠によって大きくなった子宮により起きる病態なので、その発症を100%防止することはできませんが、発症の確率を減らすことはできます。
体重の増えすぎに注意しましょう。
8kg前後の増加に、65kg以上の方は、体重をそれ以上にしないよう努力。
そして、適度な運動をしましょう。
散歩や水泳等20分以上、毎日続けること。
急激に体を動かすものは避ける。
安静の時間を作ること。
安産のため、元気な赤ちゃんを産むためには、妊婦さんの努力も必要です。
小学校入学前にもMR(麻しん・風疹混合)ワクチンを打ちましょう
今年は、予防接種のやり方に大きな変化がありました。それは、小学校入学前の一年間(年長さんの時)に、MR(麻しん・風疹混合)ワクチンをするようになったことです。今年の四月にこれまで一歳から七歳半までが対象だった麻しんと風疹のワクチンが、一歳から二歳までのMRワクチンに変更になりました。
この時に、年長さんの時にもう一回MRワクチンを打つことが定められたのですが、四月の時点では一歳から二歳の間にMRワクチンを打った人だけが対象と、打つ子供の制限がありました。全国の小児科医はこの変更に猛反対をし、六月に急きょ、これまで麻しんワクチンや風疹ワクチンを単独で受けたお子さんにも対象を広げることが決まりました。
最近、麻しんや風疹の流行はほとんどなくなりました。しかし、流行がほとんどなくなったために、ワクチンを一回打ったら一生大丈夫ではなくなりました。ワクチンを受けた子供が何年か経って抵抗力が落ち、麻しんの流行にさらされる危険性が増しています。このため、もう一回ワクチンを打って抵抗力をつけなければなりません。
麻しんは今でもインフルエンザ以上に子供の命を奪う恐ろしい感染症です。
また、風疹の流行があると、生まれてくる赤ちゃんに心臓や目、耳の病気をもたらすことが知られています。
これらの流行をなくするためには、ひとりひとりが自分を守るためと、まだ見ぬ命を守るためにワクチンをしていかなければなりません。
行政は広報に努めましたが、年長さんの接種率はまだまだ低いようです。
来年の就学前までに忘れずにワクチンを受けるようにしてください。たとえば北斗市や七飯町ではワクチンの接種券が郵送されています。函館市のお子さんは各医療機関に接種券がありますので、それを利用すればワクチンは無料です。
役場に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
あなたの大切なお子さんをぜひこのワクチンで守ってあげてください。
屈折矯正手術、最近の話題
皆さんの中には今より少しでも見えるようになりたいと考えている方が多いと思います。特に、現在メガネやコンタクトレンズを使用している方は、なおさらでしょう。
それを可能にしたのがレーザー屈折矯正手術、いわゆるレーシック(LASIK)です。レーシックについては以前にこのコーナーでも取り上げられたと思いますが、エキシマレーザーを用いて近視をはじめ遠視や乱視を矯正する手術の事です。実際、この手術を受けたほとんどの方が1.0前後の裸眼視力を得ており臨床的に満足できる方法といえます。ただ、まったく問題がないわけではありません。これは何故でしょうか?
実は、視力とは涙液層(涙の膜)・角膜・水晶体・網膜といった眼球全体が関与しているため、一般に言われている近視・遠視や乱視だけではなく、一人一人違った眼球全体からみた歪み(収差)・光の量を調節する瞳の大きさ(回折力)・物を見るための細胞の数(視細胞密度)のバランスが保たれている必要があります。これに対し、レーシックに限らずメガネやコンタクトレンズを含めた今までの屈折矯正は角膜表面のみで考えられており、また収差による影響によって、にじむ感じや夜間視機能の問題が起きるといわれています。したがって、この収差をも消すことができれば、より安定した視力が得られる訳です。
その方法がウェーブフロントです。この方法は、従来のレーシックに加えて波面センサーという個々の症例の収差を解析できる装置を用いて、より精密に個々にあった照射(カスタム照射)を行うものです。そうすることによって従来の術式では不可能であった
(1)不正乱視の治療
(2)にじむ感じや夜間の視力低下などの改善
(3)理論的には無収差に矯正できるため裸眼視力2.0以上のいわゆるスーパービジョンも可能になると考えられています。
メガネやコンタクトレンズで不満のある方は、一度眼科医にご相談してみてはいかがでしょうか?
メタボリックシンドロームについて
「メタボって何?」と、最近よく知人に聞かれます。
なるほど〜最近テレビや雑誌でよく耳にしますね。
世のお父さん方には、耳に痛い言葉だなぁという方もいらっしゃるかもしれません。
もう大体知ってるよ〜!という方も、もう一度ちょっとおさらいをしてみましょう。
メタボとは、正式にはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と言われます。
その名の通り、内臓に脂肪が蓄積してくると、糖尿病・高血圧・高脂血症などの状態を伴いやすく、放置すると動脈硬化が進行し、最終的には心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気になる危険性が高まるという病態です。
平成19年5月に厚生労働省から国民栄養調査の結果発表があり、40歳〜74歳までの男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームとその予備軍と判定されるという驚くべきデータが示されました。
これを受けて、昨年の6月から函館市でも特定検診(いわゆるメタボ検診)が施行されています。
メタボリックシンドロームの診断基準は、腹囲(臍周囲径)が男性で85㎝以上、女性で90㎝以上を必須項目として、
- 空腹時血糖110mg/dl以上
- 収縮期血圧130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上
- 中性脂肪150mg/dl以上、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)40mg/dl未満
以上の3項目のうち2項目以上が重なった場合に診断されます。
えっ!私、当てはまってるかもしれない…という心当たりのある方は、一度健診を受けられて、健康状態をチェックされることをお奨めします。
もしも、健診の結果でメタボ(もしくはメタボ予備軍)です!と診断されても、すぐに薬物療法が必要というわけではありません。
まずは、内臓脂肪を減らす食事・運動療法の指導を行います。
内臓脂肪はたまるのも早いですが、ダイエットや運動に反応が良く減りやすいので、内臓脂肪を減らし、少しでも腹囲を減らすことで、糖尿病・高血圧・高脂血症といった生活習慣病も一網打尽に改善することができますよ。
転ばぬ先の何とやら…ではないですが、病気になってから治すのではなくて、病気になる前に、まずは生活習慣の見直しと、勇気をもってメジャーで腹囲を測ってみることから始めてみましょう!
5分以上おしっこを我慢できますか?
おしっこの我慢は膀胱(ぼうこう)炎になるとか腎臓に悪いと言われた時代もありました。
しかし現在は、さまざまな医学的研究から、我慢をしても病気にはならないことが確認されています。
むしろ我慢をすることで膀胱の機能を高めることができます。
膀胱が健康であれば1時間でも2時間でも簡単におしっこを我慢することができます。
それができない方は膀胱など泌尿器の病気であることが考えられます。
決して「歳のせい」ではないのです。
普段、我慢をしていない方も5分以上おしっこの我慢ができるか試してみて下さい。
それが難しいようなら膀胱訓練を始めてみましょう。
膀胱訓練とは、トイレに行きたくなってもおしっこを我慢する訓練です。
我慢を続ける時間は特に決まっていませんが、数分程度の我慢から始めて無理のない範囲で時間を延ばしていきましょう。
毎日繰り返すことで徐々に我慢ができるようになり、トイレの回数が減少します。
ただし、膀胱炎や尿路感染症の方は膀胱訓練が禁止されています。
明らかな排尿痛や下腹部痛、肉眼的血尿を自覚される方は、膀胱訓練を開始する前に必ず泌尿器科へ相談してください。
病状が重い場合には、尿失禁が心配でほんのわずかな時間でもおしっこの我慢ができません。
このような場合には、我慢をせずトイレに向かい排尿の準備ができたところで我慢をしてみましょう。
繰り返しているうちに我慢することができるようになります。
膀胱訓練だけで改善しない時は、訓練と併せて薬を飲んだ方が良い場合があります。
また、中には排尿障害や膀胱癌など重大な病気が原因となっていることもあります。
膀胱訓練を続けても症状が改善しない時や、排尿困難や残尿感、痛みや出血など頻尿以外の症状がある場合には、泌尿器科の受診がすすめられます。
問診と超音波検査などの簡単な検査により診断、治療が可能です。
おしっこの我慢は、膀胱の働きにとってとても優れた健康習慣です。
おしっこの我慢ができなくてお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
ノバシェイプ〜皮下脂肪細胞を安全に破壊する超音波医療機器〜
ダイエットで、自分の希望している部分がシェイプアップされず、ほかの部分が痩せてしまった方、トレーニングをして筋肉ばかりついてしまってシェイプアップにならなかった方、いろいろなダイエットをしたが少しも効果がなくスタイルが改善しない方、そして、シェイプアップを諦めた方にはノバシェイプをおすすめします。
ノバシェイプは希望した部分の皮下脂肪細胞を超音波で安全に破壊して、シェイプアップさせる最新の医療機器です。
今までの脂肪吸引、メソセラピーなどのシェイプアップのための治療との違いはメスを使用せず、傷跡なく、痛み無く施術が行え、施術後の腫れやむくみもなく日常生活に支障がなく、リスクが少ないことです。
そして、より効率的に破壊された脂肪細胞から溶け出した脂肪を代謝・消費するために、医学的に食事・飲酒、運動指導をさせて頂きます。
ノバシェイプの治療の流れは、初診時に皮下脂肪のやわらかさ、筋肉の状態、たるみの方向性を診察し、治療の可否、治療プランと経過説明をさせていただきます。
治療前に血液検査を行い、ご本人の糖・脂肪代謝状態をチェックさせて頂いてから治療を行います。
施術は二の腕、お腹、ウエスト、ヒップ、太腿、ふくらはぎなど頭部以外は可能で、1回の施術時間は両側で40〜50分、その後、マッサージ、筋肉刺激装置EMS(筋肉で脂肪を取り込め易くする機器)を15分行い終了します。
注射はなく、痛みもありません。治療回数は1部位1回が原則ですが、皮下脂肪の量や施術の範囲によって異なります。
治療をお受けになる場合は、十分に治療計画をお聞きになり、ご納得した上でお決めください。
また、当院では無料カウンセリングを行っています。
スタイルの悩み、そして、たるみ、しわ、しみ、肌の老化に関して、また、ワキガ、多汗症など当人にしか分からない悩みごとがある方は、お気軽にご予約ください。
『噛(か)む』ことと『食育(しょくいく)』
人間が持っている歯の形は、前歯は切るに適した肉食のための形、奥歯は、すり潰すための臼(うす)の形をしているため草食に適しております。石塚左玄が著書「食物修養論」で、人間は穀物食動物だと述べていますように、肉食獣に比べると切るための筋肉も弱く、また、草食動物の牛などに比べると、食道から直腸までの消化管の長さが、短く草食動物と言う事もできません。最近良く『食育』という言葉を耳にしますが、村井弦斎は小説「食道楽」下巻に「小児には徳育よりも知育よりも体育よりも食育が先き」とすでに書いております。
食育基本法が平成十七年六月十日に成立しましたが、その内容はー
一、食の大切さを知る。
二、食の現状を知る(自給率の向上)。
三、生産者と消費者の信頼関係から地域の発展を目指すーなどです。
また、米国人、フレッチャーが提唱しているフレッチャーイズムのなかで、空腹を感じたときだけ食べ、十分に噛み砕き、すり潰し、唾液と混ぜることが、健康に大切であると述べています。石塚左玄、村井弦斎、フレッチャーに共通していることは、玄米など自然の食品を加工せず、丸ごと食べること、よくすり潰してから飲み込むことの重要性を唱えていることです。
最近、開咬(かいこう)と呼ばれる、前歯がかみ合わない子が多くなっていると言われますが、歯並びが悪く噛む力が弱いと、口周囲の筋肉の発達が弱くなり、唇を閉じられない開咬状態になってしまいます。口が半開きになってしまい、口で呼吸し、鼻呼吸ができづらくなりアデノイドや鼻炎になりやすくなります。当然ですが、痛い虫歯があるとよく噛むことは無理ですし、よく噛める状態を作ることが、攻撃的・排他的な行動を抑制し、イライラが減ったり、キレにくくなり、ひいては、感謝の気持ちを引き起こします。
顎(あご)・歯・頬(ほお)・唇・舌の正しいバランスが、食事をおいしいと感じさせ、満足感、心の豊かさを引き起こし、充実した生活を送れるようになるでしょう。『食育』の入り口は、「歯、口、噛むこと」から始まります。
メタボリックシンドロームと目
最近メタボリックシンドロームという言葉をよく聞くようになりました。太っている人のことを「メタボだね」と略する言い方が定着していますが、では、メタボって何でしょうか?
肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満―特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満といいます)―が原因であることがわかってきました。
このように、内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を『メタボリックシンドローム』といい、何でも横文字にするのは日本人の悪い癖ですが、簡単に訳すとメタボリック【新陳代謝】、シンドローム【症候群(=病気の集まり)】という意味です。
これらの病体は目にも色々な病気を引き起こします。特に眼底に出血を来して、目がかすんで視力が低下してしまうことが多いのです。
例えば、高血圧では眼底に出血や白斑(はくはん=白いしみ)、視神経の浮腫(ふしゅ=腫れ)を起こす高血圧網膜症(こうけつあつもうまくしょう)を来します。
高脂血症は眼底の動脈硬化を来すため、隣りを走っている静脈を圧迫して血がしみ出してしまう病気、網膜静脈閉塞症(もうまくじょうみゃくへいそくしょう)を起こすこともあります。
この病気になると、ある日突然視力が低下して、目の前の半分くらいが暗くぼやけるようになってしまいます。
一番怖いのは糖尿病でしょう。
糖尿病でもやはり出血や白斑を来しますが、目の中間部に出血する硝子体出血(しょうしたいしゅっけつ)を起こして突然見えなくなったり、網膜の上にクモの巣のような膜が張ってくると網膜剥離(もうまくはくり)を起こしたりして放っておくと失明することもある状態にまでなることがあります。
内科の先生の所に行く前に、目がかすむと最初に眼科にお見えになる例も多々あります。
そういう場合、すぐに内科と連携を取って治療しなければなりません。
痔と直腸がん
いわゆる痔という言葉にはイボ痔、切れ痔などさまざまな病態が含まれています。ここでは各病態の説明は割愛しますが、ある程度の年齢以上の人間であれば、程度の差はあるものの痔疾があると考えてもらって良く、決して恥ずかしいと思う必要はありません。しかも生活習慣の改善や適切な薬物治療により、手術をしないで症状が治まる方がほとんどです。怖いのは痔と自己判断して症状があっても、肛(こう)門科を受診されない方です。
進行直腸がんの約60%の患者さんは、痔と思って放置されていて、症状が重くなってからやっと肛門科を受診される方です。専門医であれば外来における簡単な診察で、70~80%の直腸がんは診断でき、内視鏡検査をすれば、ほぼ100%診断可能です。ご家庭で痔かな?と悩まれるなら、ぜひ専門医にご相談されることをお勧めしま す。









