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カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

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睫毛(まつげ)ダニとは?

眼科2018/07/23

 最近テレビなどで取り上げられている睫毛ダニは、睫毛の根元にすみつきます。
睫毛ダニは、ひとたび目の周りが不衛生になると、皮脂や化粧品を食べて活発に繁殖しだします。

《症状》睫毛の生え際がかゆい・ふけのように白くなっている・ゴロゴロする・充血する・まぶたが腫れる・目やにが大量に出る・目が乾く・睫毛が抜けやすくなった、などの症状がある方は、睫毛ダニがいるのかもしれません。

《原因》寝たきりで洗顔ができていない・メイク落としが不十分・洗顔しないで寝る・「アイライン」「マスカラ」「つけまつげ」「エクステ」で睫毛の内側の皮脂腺が詰まっている、などの原因が考えられます。

《診断》肉眼では分からないので自分で見つけるのは困難ですが、眼科では、睫毛を数本抜いて顕微鏡で診察すると見つけることができます。
特に濃いアイメイクやエクステなどをしていて目が乾く症状が強く出ている方は要注意です。
日本人の5人に1人はすみついており、20代の方では2人に1人がすみついているとも言われています。
心配な方は、眼科で調べてもらいましょう。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2018年7月23日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

子供の目の病気を見つけてあげましょう

眼科2008/08/13

 生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01ぐらいで、1年後には0.1前後に、その後4~5歳で1.0となり視力の発達が完成します。この視力の発育時期のあとで病気を発見し治療しても、視力は1.0にならないことが多いのです。これを<弱視(じゃくし)>と言います。この段階で目の異常を発見してあげることが重要です。

◆目の大きさが左右で違う、瞳の中が白く光って見える。

◆両目が寄って見えたり、逆に片目が外側に向いている。

◆ものを見るときに片目を細めてみる。本やテレビを極端に近づいてみる。

◆顔を傾けて見たり、片方の目を隠すと極端に嫌がる。

これらは白内障や緑内障などの目の病気、視力異常・斜視(しゃし)などを発見するために、子供の日常生活の癖から読みとってあげる方法です。


Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶(  「」掲載)

口腔清掃不良の意外な落とし穴

歯科2017/01/10

 歯に付いている白いもの、つまりプラーク(歯垢)。
これは主に口腔内細菌と食べ物の残りかすからできています。
この中にはミュータンス菌(Streptococcus mutans)と呼ばれる虫歯を引き起こす細菌が含まれています。
ミュータンス菌は非水溶性グルカン(歯面にくっつく接着剤のようなもの)を産生し、歯面に強く付着する能力を持ち、虫歯を発生させます。
その他にコラーゲン結合タンパクも保有し、血流に乗って心臓まで到達した後に心臓軟組織に付着して、感染性心内膜炎を起こす起炎菌としても知られています。
最近の研究報告では、ミュータンス菌がこのコラーゲン結合タンパクを保有することで、お口から入ったミュータンス菌が脳血管の傷ついたところにくっつき、局所的な炎症を起こし、また出血を止める役割である血小板の凝集阻害を起こして、脳出血を起こすのではないかと考えられています。

 歯周病菌細菌が動脈硬化や糖尿病などと関連があるのは以前お伝えしてきましたが、歯周病に罹患していなくとも、口腔清掃を怠るとこういった虫歯菌は増えていくことになります。
このような細菌が重大疾病に関連があるのは驚くべきことです。

 私たちは毎日ブラッシングを行い、また歯間ブラシやフロスなどの補助清掃器具を細かく上手に歯面に当て、お口の健康を保っています。
また、歯間ブラシやフロスなどの補助清掃器具を細かく上手に歯面に当て、お口の健康を保っています。
また、萌出したての乳歯や永久歯をもつ子どもにはフッ化物を用いることが有効となります。
しかし、歯科医院へ来院し、口腔清掃やフッ化物塗布などをしなくとも虫歯に罹患せず、いわゆる「歯医者いらず」の方もいらっしゃいます。
虫歯の罹患しやすさは歯質の強さや食習慣など個人差があります。

 このような虫歯になりにくい方でも、ご自身で清掃できなかった部分を歯科医院でキレイにしてもらうことは、健康の維持に有益であると思われます。


Text by 北斗歯科クリニック土永 浩史( 2016年9月16日発行号 「青いぽすと」掲載)

よくある良性皮膚腫瘍 ~石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)と眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)

皮膚科2010/09/27

■石灰化上皮腫皮膚の下に石灰のような硬いものができる良性の皮下腫瘍です。
毛母腫ともいわれ毛根から発生してくる腫瘍です。
比較的若い人に多く、小児の眼の周囲、腕、頚などによく見られます。
通常は特に症状はなく、皮膚の下にコリコリとした硬いものが触れるだけです。
時に炎症を起こすこともあり、そうなると痛みが出てきます。
この腫瘍は良性で、ゆっくりと大きくなってきますが、自然に治ることはありません。
また、軟膏や内服薬で治ることもありません。
細菌が入って化膿すれば腫れてきます。
治療法は、手術による切除が普通です。
年齢と腫瘍の大きさによりますが、小学生低学年以下では全身麻酔が必要なこともあります。
それ以上でしたら局所麻酔でも可能です。■眼瞼黄色腫まぶたにできる黄色い皮膚腫瘍です。
上のまぶたの内側に出ることが多く、中年以降の年齢に多く見られます。
高脂血症、抗コレステロール血症の方に出やすいといわれています。
炎症を起こしたりすることもないので、痛みなどの症状は特にありませんが、徐々に腫瘍が大きくなってきます。
この腫瘍も良性ですが、薬での治療はできません。
治療は手術による切除です。
まぶたという場所ですのであまりに大きいものはそのまま縫合できなくなり、植皮などが必要になることもあります。
また、良性ですが、再発の多い腫瘍ではあります。


Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡( 2010年9月27日 「北海道新聞夕刊」掲載)

目の現代病『加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)』

眼科2009/08/21

こんな風に見えてませんか?
 加齢黄斑変性の症状は、視野の中央がよく見えない、歪む、暗く見えるなどです。
最初は片方の眼に起きて程度も軽いために、見過ごしていることも少なくありません。
しかし徐々に、病型によっては急速に視力が低下してしまいます。
通常、中心以外の視野は保たれ全く光を失ってしまうことはありませんが、見たいところが見えず読みたい文字が読めないというとても不便な状態になってしまいます。
欧米では中途失明原因のトップが加齢黄斑変性です。
日本でも高齢化や生活様式の変化などのためか、この病気が急増しています。
患者さんのほとんどは六十歳以上で喫煙者、男性に多いという特徴があります。

網膜のなかで一番重要なのは黄斑
 黄斑とは網膜の中央にある物を見るために一番重要な部分です。
ものの形、大きさ、色、立体性、距離などの光の情報の大半を識別しています。
どうすれば早期に発見できますか?
 格子状の表を使い片目で見る習慣をつけるのが一番簡単な方法です。
字が読みにくい、見る中心が暗くなる、細かい線が歪んで見えるという症状に注意しましょう。
加齢黄斑変性の種類は?加齢黄斑変性には二つのタイプがあり、視力の経過や治療手段が異なります。

1.萎縮(いしゅく)型
 黄斑の組織が加齢とともに萎縮してくるもので、加齢黄斑変性の多くはこのタイプです。症状の進行はゆっくりです。

2.滲出(しんしゅつ)型

 黄斑を中心に出血と滲出物がみられます。萎縮型よりも進行が早く、異常な血管の成長とそこからの出血や滲出物により症状が悪化していきます。

どのような治療法がありますか?
 病気の進行度や重症度、また病型によって治療法はいくつかあります。
 滲出型に対しては血管の異常な働きを抑える薬剤を注射する「薬物療法」、光に反応する薬剤を投与しレーザーを病変部に照射する「光線力学療法」などがあります。
詳しくは眼科医におたずねください。


Text by 藤原眼科 藤原 慎太郎( 2009年8月24日 「北海道新聞夕刊」掲載)

「医はコミュニケーション」を基本に道南圏の基幹病院としての役割を担う

病院紹介2010/03/18

1860年(万延元年)に道内初の官立病院として発足し2010年で今年150周年を迎えた。81年に救命救急センターとして認定されたのをはじめ、地域センター病院、地域災害拠点病院などのほか、2006年には病院機能評価「Ver・5」を取得し、07年には道南地域では初めて地域がん診療連携拠点病院に指定。古くから「函病(かんびょう)さん」の名で親しまれ、道南圏における基幹病院として中心的役割を果たしている。00年に新築移転したのを機に屋上にヘリポートを設置し、専従の救急医を配属するなど、救命救急センターを充実。年間の救急患者数は約2万件、救急車搬入は約4500台を数え、365日24時間体制で対応。総病床数は734床(一般598・感染症6・結核30・精神100)、ICU8床、HCU22床、人工腎臓センター30床を有しており、高度医療に対応できるさまざまな最先端機器を整えている。最新のMRIやCTをはじめ、RI(核医学検査)、マンモグラフィ、悪性腫瘍に対して定位放射線照射ができるリニアック(高エネルギー放射線治療装置)、昨年には最高水準の放射線治療ができるIMRT(強度変調放射線治療)を導入。また、子宮頸がん治療などに効果を発揮するRALS(高線量率膣内照射装置)を新たに導入する予定。がん拠点病院及び救命救急センターであるため、その専門医療は多岐にわたります。がん治療では各種悪性腫瘍に対し各科による専門診断・治療を行っているが、道南圏において悪性リンパ腫や白血病、骨髄腫などの血液疾患に対応できるのは同病院しかないため患者が集中している状況である。産婦人科では悪性腫瘍(子宮がん・卵巣がんなど)および内視鏡(腹腔鏡)下手術を昨年から開始し患者数が増加。循環器内科では09年の心カテーテル総数は800例で、うちPCI(経皮的冠動脈形成術)は306例と、道内有数の実績がある。また、心臓血管外科は急増する大動脈瘤に対して全国に先駆けて大動脈瘤センターを開設し、09年の腹部・胸部大動脈瘤の手術は122例、うちステントグラフト挿入術は86例あった。呼吸器外科では肺がんなどに対し低侵襲手術であるVATSを積極的に取り入れている。また消化器疾患に対しては、07年1月より外科と連携して消化器病センター化し、外科疾患の場合に患者にとって消化器内科からの移行を便利にした。消化器病センターは、同病院最大の入院患者数を誇る重要な診療科となり、消化器内視鏡などの検査件数および内視鏡治療件数などは合わせて年間8000〜1万例に及ぶ。1階には問診コーナーなど専用ブースを設け、待ち時間の短縮やスピーディーな診療を図っている。また、医療情報を入手しやすいよう患者情報室「フォンテ」を開設し好評を得ている。道南医療地域連携ネットワーク(道南メディカ)を立ち上げ、各医療機関と医療情報を共有することで重複した薬の処方や検査を避けるなど患者負担の軽減につなげている。「医はコミュニケーションであるをキーワードに、相談支援センターの充実など、今後も地域住民に役立つ病院を目指していく所存です」と、吉川修身院長は話されていました。


Text by 市立函館病院( 2010年3月 「ホームドクター」掲載)

タコとウオノメについて

皮膚科2013/05/31

 歩くたびに足の裏に痛みを感じることはありませんか? 今回はタコとウオノメのお話です。

 タコもウオノメも皮膚が硬くなってしまう状態です。
医学用語ではタコは胼胝腫(べんちしゅ)、ウオノメは鶏眼(けいがん)といいます。わたしたちの皮膚は繰り返し圧力がかかると厚くなっていきます。
これは刺激から皮膚やその下の組織を守るための正常な反応です。
たとえばいつもペンや鉛筆を持っていると利き手の中指などが厚く硬くなります。
この状態がタコで通常痛みは伴いません。
ところが、足の裏の皮膚が硬くなってしまうと、歩くたびに押されるため、次第に奥に入り込んでしまうため、痛みが出てくるのです。
表面から見ると芯の部分が丸く見えるためウオノメ(魚の目)という名前がついています。

 一度ウオノメが出来ると、歩行の度に押されて奥に入ってしまい、次第に強い圧力がかかるようになるため、自然にはなかなか良くなりません。
さらに痛みのある側の足をかばって歩くうちに腰まで痛くなってしまうこともあります。

 ウオノメの治療は硬く入り込んでしまった皮膚を専用のハサミで取り除いていく方法です。
一見痛そうですが、通常、ウオノメ自体には神経は来ていないため、治療時の痛みはありません。
ウオノメを柔らかくする絆創膏も市販されていますが、奥の方にはまり込んだ芯は取れにくいですし、ご自分でハサミやナイフなどで削っている方もいらっしゃるようですが、足の裏側というのは意外と手が届きにくく、かえって刃物で怪我をしてしまう恐れもあります。
またウオノメやタコと思っていても実はウイルス性のイボである場合もあり、これは治療法も異なりますので、医療機関で一度御相談されることをおすすめします。


Text by みなとまち皮膚科菊地医院 菊地 誠一( 2013年6月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

高齢で発症するてんかん

心療内科2015/10/26

 脳内の神経細胞の集まりが過剰な興奮を起こすことによって発作が起きる病気のことを「てんかん」と言います。
症状としては、ボーっとしたり、意識が無くなったり、筋肉が瞬間的にビクンビクンとなったり、けいれん(体が急に硬くなったり、ガクンガクンと震えたりします)が起きたりするのが主なものです。

 ところで、「てんかん」というと以前は子供の病気と考えられてきました。
発症する年齢は若い方が多く、おおむね年齢を重ねるにつれて発症率は低下するものだと考えられていたわけです。
しかし、最近ではてんかんの発症率は高齢者の方が高いということが分かっています。
そして、症状の特徴の一つとして、あまり典型的でない場合が多く見られるということがあります。
つまり、比較的けいれんが少なく、意識のくもりや物忘れ、不注意が目立ったりするということです。
また、幻覚、妄想や抑うつなどの精神的な変調のために受診したりして、他の病気との見分けが難しいことがあります。

 原因としては、例えば脳血管障害が30~50%で一番多く、その次に多いのがアルツハイマー型認知症などの変性認知症、頭部外傷などであり、30%程度は原因不明といわれています。
ただし、身体的な問題によってけいれん発作が生じることがありますが、そのような場合には状態が良くなればその後は発作の治療は必要がなくなります。
身体的な問題とは、発熱や感染症、高血圧、低血糖や高血糖、血中ナトリウム、低カルシウムなどの電解質の異常などです。
また、さまざまな薬の影響で発作が起こることもあり得ます。
治療薬については、抗てんかん剤が使われますが、他の薬との併用になるべく影響のない薬を選ぶことになります。

 今後高齢者はますます増加しますので、てんかんの発症もそれにつれてさらに多くなることが予想されます。


Text by ゆのかわメンタルクリニック 久保田 修司( 2015年10月26日 「北海道新聞夕刊」掲載)

地域に親しまれる身近なかかりつけ医

病院紹介2014/12/16

 開設5年目を迎えた『飯田内科クリニックいしかわ』は、石川町の函館運転免許試験場向側に位置する「医療・介護」複合施設メディカルスクエア内に開設した有床(19床)診療所です。診療科目は内科、血液内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、リハビリテーション科があり、地域のかかりつけ医として、発熱や咳の症状から腹痛など内科疾患ほか、幅広い診療ニーズに対応するとともに、健康管理の相談や専門性が求められる相談などにも対応。会社で働く人の健康診断も行ってます。

 また、伊達院長は函館圏では数少ない血液内科専門の医師で、24時間体制の在宅療養支援診療所及び入院病棟の機能性を生かし、総合病院との密接な地域連携も図りつつ、患者本位の「医療と介護」の提供に努めているとのこと。

 院内は広くゆったりと開放的なくつろぎの空間となっており、診察室は完全個室化され、プライバシーへの配慮も行き届いています。さらに、最新のCT診断装置を完備するなど最先端医療機器の導入にも積極的で、迅速かつ精密な診断と治療を心がけているとのこと。

 診療時間は仕事帰りでも受診しやすいように、週3日(月・木・金曜日)は夜6時までとなっており、土曜日は昼12時までとなっています。さらに、通院の難しい人に対する往診の要望にも応えています。「これからも地域に親しまれるクリニックとして、皆様のお役に立てれば」と伊達院長。また、医療機関に併設する介護施設「デイケアいしかわ」「ショートステイいしかわ」は、緊急時の安心感も大きな特徴です。
 本稿は本紙記者が『医療法人社団善智寿会飯田内科クリニックいしかわ』に取材し執筆しました。


Text by 飯田内科クリニックいしかわ 伊達 基( 2014年12月16日 「青いぽすと 2014.12.16 発行  No.554」掲載)

MR(麻疹・風疹[はしか・ふうしん])ワクチン

小児科2008/08/13

 来年の4月から、MRワクチンの2回接種が始まります。1回目は生後12~24ヵ月に。2回目は小学校に上がる前の1年間(年長さんに)に行うことになります。

 この変更には、1回目にMRワクチン接種をしていないお子さんは2回目は打てないという取り決めと、麻疹あるいは風疹のワクチンを打ってしまっているお子さんに対しては、来年の4月以降にそれらの単独接種ができなくなり、MRワクチンの追加接種も、公費ではできないという取り決めが追加されました。

 現在1歳を越えて、麻疹あるいは風疹の両方あるいは片方を打っていないお子さんは、早急にワクチンを受けてください。

 1歳の誕生日が来年の4月以前で近いお子さんは、主治医の先生とよく相談して、単独でするかMRワクチンでするかのどちらかを選択してください。

 詳しくは、各市町の予防接種担当係にお聞きください。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝(  「」掲載)

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