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血液疾患の症状

内科2015/07/21

 血液疾患の症状は多くの場合あいまいで、これといった特徴がみられません。
つまり、その症状だけでは体のどこの病気かほとんどわかりません。
しかし、1つの症状だけで間違いなく血液疾患とわかることはないにしても、特定の症状がいくつかみられる場合は血液疾患の可能性が疑われます。

 そういった一連の症状は、血球の減少と関係していることが最も多く、赤血球数の減少(貧血)、白血球数の減少(白血球減少症)、血小板数の減少(血小板減少症)などがあります。
たとえば、疲労感や脱力感、息切れがある場合は貧血の可能性があります。
また、発熱や感染がみられる場合は、白血球が少なくなっている可能性があります。
さらに、出血やあざが起きやすい場合は、血小板が少なくなっている可能性があります。
ときには、血球数の増加に伴って症状が発生する場合があります。
たとえば、赤血球数が増加したり(赤血球増加症)、白血球数が増加したりすることによって血液が濃くなる(血液粘度が増す)と、息切れ、頭痛、めまい、意識障害などの症状が現れることがあります。
また、多発性骨髄腫でみられるように、免疫に関係するタンパク質が増えることによっても血液が濃くなることがあります。

 その他に、血液凝固を正常に保つ物質(凝固因子)に異常が生じると、血液が固まりにくくなって生じる症状(あざや出血がひどくなったり、皮膚に小さな赤色ないし紫色の斑点として現れたりする)、あるいは異常な血のかたまりができて生じる症状(脚の一部が痛みや熱を持ったり、息切れや胸痛が突然生じたりする)が現れる場合があります。
これらの凝固因子が十分つくられない場合、つくられた凝固因子が異常な場合、これらの凝固因子をあまりにも早く使い果たしてしまった場合などには、このような障害が発生する可能性があります。

 気になるところがある方は、医療機関の受診をおすすめします。


Text by 飯田内科クリニックいしかわ 伊達 基( 2014年5月15日 「青いぽすと」掲載)

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