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大腸がんで死なないために

2019/04/22

 がんは決して人ごとではありません。今は2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代です。

 わが国で罹患(りかん)が多いがんは、男性で胃(16・4%)、前立腺(15・8%)、大腸(15・8%)、肺(14・8%)の順で、女性では乳房(22・1%)、大腸(16・0%)、胃(9・8%)、肺(9・7%)、子宮(6・6%)です。
男女合わせて多いがんの順位は①大腸②胃③肺でした。
北海道のがん患者数は全国4位で男女とも高水準にあります。

 また、わが国の大腸がん死者数は上昇を続け、今では年間5万人を超し、2・5倍の人口を有する米国の大腸がん死者数を上回ったことは衝撃です。
中でも函館市は大腸がん死亡が飛び抜けて高いのです。標準化死亡比は全国平均を100として、各地域のがん死の割合を示しますが、函館市の大腸がんの標準化死亡比は137・8です。函館市では大腸がんで死亡する人が全国平均より約40%位多いということになります。

 大腸がん死を防ぐには、便潜血検査による大腸がん検診を毎年受けること、大腸内視鏡で大腸ポリープをすべて切除することです。

  便潜血検査による大腸がん検診が大腸がん死を約60~80%減らし、大腸内視鏡で大腸ポリープをすべて切除することで大腸がん死を約50%減らすことが明らかとなっています。大腸がん患者のうち大腸がんで死ぬ割合は37%です。このことは大腸がんを早期に発見して治療すれば、完治できることを示しています。

 自覚症状がなくても40歳になれば、毎年大腸がん検診を受けることが重要で、便潜血陽性の場合には大腸内視鏡を必ず受けて、発見された大腸ポリープはすべて切除してもらってください。大腸内視鏡機器の改良と挿入技術の進歩で、ほとんど苦痛なく検査が受けれるようになりました。不安感が強い人や開腹術の既往がある人などには、鎮静薬で眠らせて検査することもできます。

 大腸がん死を防ぐことは自分でできることを知っていただきたいです。


Text by 国立病院機構 函館病院 加藤 元嗣( 2019年4月22日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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