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多焦点眼内(たしょうてんがんない)レンズ

眼科2009/08/07

 白内障手術の最近のトピックは、多焦点眼内レンズが先進医療として2008年に承認されたことです。
従来用いられてきた単焦点眼内レンズは若い頃に見ていたように全ての距離に焦点が合うのではなく、ある一点にピントが合うレンズでした。

 多焦点眼内レンズは眼鏡無しで遠くの景色が見えると共に、手元の文字にもピントが合う仕組みを有しています。
眼鏡無しで全ての距離が見える訳ではありませんが、遠くと近くが見えることで眼鏡に依存しなくなり、日常生活は非常に楽になります。
多焦点眼内レンズはその精密なデザインから高価であるため保険適応外です。
先進医療を行う施設として認められた医療施設では多焦点眼内レンズ挿入術は自費負担となりますが、手術前後の診療は保険適応となります。


Text by 江口眼科病院 江口 秀一郎( 2009年8月18日 「みなみ風」掲載)

肺炎球菌ワクチンをご存知ですか?

内科2010/02/01

 肺炎は高齢者の大敵です。

 最近では抗生物質が効きにくい肺炎も増加しているため、重症化する傾向があります。ですからかかる前の予防が大切です。

 適度な運動や入浴、十分な睡眠、バランスのとれた食事を摂ることで体力をつけましょう。

 歯みがきは口の中からの細菌の進入を防ぎます。特に寝る前の歯みがきはお勧めです。歯と歯の間や舌も軽くブラッシングしましょう。

 1日5回の歯みがきで肺炎のリスクを3分の1に減らすことができたという報告もあります。

 肺炎球菌ワクチンは、肺炎をはじめ肺炎球菌によって引き起こされる様々な病気を予防することのできるワクチンです。このワクチンの接種により、肺炎による死亡や合併症の発生を低下させることができます。

 またインフルエンザワクチンとと異なり、毎年接種する必要はなく、一度の接種で5年間以上有効です。特に65歳以上の高齢者や心臓や呼吸器に慢性疾患のある方、肝機能障害、腎不全、糖尿病のある方には、接種をお勧めします。


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子( 2010年2月1日 「みなみ風」掲載)

はやり目

眼科2020/01/20

 「はやり目」という目の病気を聞いたことがありますか? 流行性角結膜炎という非常に感染力の強いウイルス性結膜炎です。函館では昨年の秋から冬にかけて、この「はやり目」が大流行しました。主な症状は、目の充血、目やに、発熱や耳の前のリンパ節の腫れです。治療は、細菌の混合感染を防ぐ目的の抗菌薬点眼と、炎症を抑えるためにステロイド点眼を主に用います。

 結膜炎と言っても、症状が強い場合は目の表面が濁り視力が落ちる後遺症を残す場合もあります。この結膜炎は目やにを介して感染する病気です。はやり目の人が触った場所に触れ、その手で目を触ることで感染してしまいます。非常に感染力が強いため、手洗いや感染予防が何よりも大切です。

 風邪予防のためにも、はやり目をはやらせないためにも、手洗いをしっかりして寒い冬を乗り切りましょう。


Text by 江口眼科病院 加藤 真央( 2020年1月20日 「北海道新聞夕刊」掲載)

日本脳炎ワクチン B型肝炎ワクチン

小児科2016/06/27

 6月に入って函館近郊は暖かい日差しに包まれ、子どもたちにとって楽しい夏がもうすぐです。
楽しいことばかりであればいいのですが、水ぼうそうやおたふくかぜが久しぶりに流行していて、ワクチン接種をしていないお子さんを中心につらい時間があるのは、ちょっと切ないですね。

 2年ほど前から市民の皆様にいろいろとお願いしていた日本脳炎ワクチンがこの4月から公費接種として開始になりました。
3歳から20歳未満の全てのお子さんが対象です。
7歳半から9歳までのお子さんは予防接種法の規定により接種は9歳以降となっています。
20歳ぎりぎりの人は、公費接種が4回すべてできないということがありますが、残りを有償でも接種するようにしてください。
4回行うことで有効な免疫を獲得することができるからです。
すでに任意接種で接種したお子さんは残りの回数を公費で行います。
かかりつけの先生とよく相談して進めていきましょう。
特別な事情のあるお子さんは6カ月から接種も可能ですので、これもかかりつけの先生と相談してください。

 10月になるとB型肝炎ウイルスに対するワクチンも今年の4月以降に生まれたお子さんを対象に公費接種になります。
2カ月から1歳未満で3回の接種が必要です。
このワクチンは将来のB型肝炎ウイルスによる肝硬変や肝臓がんを予防するのが主たる目的です。
2カ月のヒブや肺炎球菌ワクチンと同時に始め、3カ月時に2回目、1回目の20~24週後を目安として3回目を行うというものです。
10月から始まりますので4月に生まれたお子さんは、タイトなスケジュールになっています。
10月になってすぐ始めないと、最後の1回が1歳を超え有料となる場合がありますので、注意してください。

 ワクチンで予防できる病気はワクチンで予防するというのが、子どもにとって大切なことです。
あなたの大切なお子さんをワクチンで守ってあげてください。小児科医からのお願いです。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2016年6月27日 「北海道新聞夕刊」掲載)

Vビームによるレーザーフェイシャル なかなか治らない赤ら顔・ニキビの赤みや傷跡の赤みの治療

形成外科2012/12/31

 レーザーは単一波長の高いエネルギー密度を持った光の束です。
この光の束を波長、照射時間、照射間隔、強さなど精密に疾患に対応するように加工したものがレーザー医療機器です。
現在、たくさんのレーザーと光束を応用した医療機器はあります。
ただ、魔法の方法ではないので色を消しゴムのようにすぐに消すことはできません。
では、どのようなレーザーで、『なかなか治らない赤ら顔・ニキビの赤み・傷跡の赤みの治療』を行うのでしょうか。
現在、皮膚領域で用いられているこれらの症状を治療するレーザー医療機器は、Vビーム(色素レーザー)でこのオレンジ色の光は血管の中の血液の赤い色素(酸化ヘモグロビン)に大変よく反応する波長のレーザーです。
このレーザーは肌に当てると肌を通り抜けて血管を流れる血にあたり熱を持ち、その熱を利用して血管をふさいでいきます。
一回ではすべての血管をふさぐことはできませんので期間をあけて繰り返しレーザーをあてることで血管がだんだん目立たなくなります。

 一般にレーザーと言われているものと大きな違いは、医療用レーザー・光治療機器は強力なエネルギー密度を制御する非常に緻密構造の医療治療機器であるということです。

 老化は最初に血管から始まると言われています。
Vビームによるレーザーフェイシャルは『目の周囲の小しわ、手のしみ・しわ』にも効果があり、従来のしみしわの若返り医療機器とは違い、肌にレーザーを照射して血管の内壁の内皮細胞に働きかけサイトカインを産生させ周辺の細胞に刺激を与え組織の若返りを図るものです。
施術後すぐに化粧ができ、表面麻酔を行うので痛みも少なく、施術時間も顔の場合は5〜10分と短時間です。

 今までのレーザー、RFなどのしみしわの若返り医療機器は、メラニンやコラーゲンに『喝』でしたが、Vビームによるレーザーフェイシャルは、血管に『喝』ということです。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二( 2013年1月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

スクラブ洗顔にご注意

眼科2010/11/29

スクラブ洗顔というのをご存じでしょうか。
元々スクラブというのは研磨剤のことです。
洗顔石けんの中に入っている細かい粒が、古くなった角質(かくしつ)を落としてくれてさっぱりするということで女性に人気があります。
でもこの細かい粒がくせ者です。
顔を洗う時には目をつぶっているはずですが、その粒が目に入って上瞼(まぶた)の内側に引っ掛かってしまうとなかなかゴロゴロがとれません。
元々目に入ったゴミは上瞼に引っ掛かると自分では瞼をめくることも難しいためなかなかとれませんが、スクラブ洗顔の場合その粒の大きさも極小さい物なので、瞼をひっくり返せたとしても肉眼で見るのは難しいのです。
幸いその粒はツルツルした球形でゴロゴロする割には角膜に傷はつきませんので、検査用の顕微鏡で見ながらとってあげると痛みもすぐに治まり目薬もいらないことが多いようです。朝起きたら突然ゴミが入ったようにゴロゴロして治らない事があります。
目にゴミは入っていないのですが、角膜の表面の皮=上皮(じょうひ)が数ミリ程度丸く剥(は)がれかかっている事があります。
角膜に傷をつけると一度は直るのですが、そのときできるカサブタのように弱い皮が寝て起きる時に上瞼の裏側と引っ掛かって突然剥がれて痛くなるのです。
この状態は繰り返すことが多く、再発性角膜上皮剥離(さいはつせいかくまくじょうひはくり)と言います。
程度が軽い場合にはヒアルロン酸の点眼薬を処方しますが、重度の場合には剥がれてきている上皮をピンセットで完全に取り除いてから手術用のメスで軽く角膜表面にスジを入れてあげると、後で再生してきた上皮がそのスジの中に入り込んでがっちりくっつくようになるので再発しなくなります。
皮を取り除いたときには寝たままでもつけていられる治療用のコンタクトレンズを2日間くらい乗せてあげるとしっかりした上皮が作られ痛みが無くなります。


Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶( 2010年11月29日 「北海道新聞夕刊」掲載)

過敏性肺臓炎という病気をご存知ですか?

内科2014/09/24

 一般的な肺炎は細菌やウイルスなどの病原体が肺に感染することによって引き起こされる炎症ですが、過敏性肺臓炎はそれ自体病原性や毒性を持たないカビや、動物性蛋白質などの有機物・あるいは化学物質などを繰り返し吸い込んでいるうちに肺が過剰反応を示すようになり、アレルギー性の炎症が生じて引き起こされます。
過敏性肺臓炎の症状は発熱や咳・呼吸困難感・だるさなどです。喘鳴(呼吸のたびにぜいぜいする)を伴う方も多く、レントゲン写真上は淡い炎症像を認めます。
抗原の多くは患者さんの自宅や職場に潜んでいるため、その環境から離れると症状が軽快・消失し、再びその環境に戻ると悪化します。
このような状態が続くと肺に繊維化と呼ばれる不可逆的な変化が生じ、慢性的な咳や呼吸困難感で悩まされることになります。
日本でよくみられる過敏性肺臓炎には以下のものがあります。

①夏型過敏性肺炎:高温多湿になる夏季に発症しやすく、冬季にはみられません。湿気の多い古い家屋を好むトリコスポロンというカビが抗原です。
②農夫肺:北海道や岩手県などの酪農家にみられ、干し草のなかの好熱性放線菌というカビが抗原です。
③換気装置肺炎(空調肺、加湿器肺):清掃を怠ったエアコン(空調)や加湿器に生じたカビ類を吸い込むことによって発症します。
④鳥飼病:鳩やインコなどの鳥類を飼育している人、あるいはその周囲で暮らしている人に発症します。抗原は鳥類の排泄物にふくまれる蛋白質といわれています。
⑤職業性の過敏性肺炎:キノコ栽培業者がキノコの胞子を吸入して生じる過敏性肺炎やポリウレタンの原料であるイソシアネートを吸入して生じる過敏性肺炎などが知られています。

北海道では農夫肺・キノコ栽培者の肺炎が多いです。
治療法は抗原からの回避とステロイドホルモン剤です。
頻度の高い疾患ではありませんが熱や咳などの症状が繰り返される方は過敏性肺臓炎を起こしていることがあります。


Text by ききょう内科クリニック 蓮沼 晶子 院長( 2014年8月19日 「青いぽすと」掲載)

道南エリアで唯一の矯正歯科専門 「見えない矯正・目立たない矯正」が好評

矯正歯科2012/07/30

矯正歯科専門
 ふるた矯正歯科は、道南エリアで唯一の矯正歯科専門の歯科医院として2000年に開院。
矯正専門歯科医院での最新、かつキメの細かい矯正治療を希望する患者が、函館市や北斗市ばかりではなく道南全域から通院している。
『見えない矯正(裏側矯正)』や『目立たない矯正』に対応しており、目立つ矯正装置に抵抗があって矯正治療に踏み切れなかった数多くの患者が訪れている。

 常日頃から学会やセミナーに積極的に参加するなど、質の高い矯正歯科治療を提供するため日々研鑽を積んでいる。
また、「土日診療」や「治療費の分割支払い可能」など患者本位の診療・料金体系をとっているのも特徴の一つである。
「お子さんでも大人でも治療のタイミングを逃すと問題をこじらせてしまうことがあるので、歯並び・かみ合わせが気になるようでしたら、早めに信頼できる矯正歯科医にご相談することをお勧めします」と、古田樹己院長は話す。
 ふるた矯正歯科は、道南エリアで唯一の矯正歯科専門の歯科医院として2000年に開院。矯正専門歯科医院での最新、かつキメの細かい矯正治療を希望する患者が、函館市や北斗市ばかりではなく道南全域から通院している。
『見えない矯正(裏側矯正)』や『目立たない矯正』に対応しており、目立つ矯正装置に抵抗があって矯正治療に踏み切れなかった数多くの患者が訪れている。

患者本位
常日頃から学会やセミナーに積極的に参加するなど、質の高い矯正歯科治療を提供するため日々研鑽を積んでいる。
また、「土日診療」や「治療費の分割支払い可能」など患者本位の診療・料金体系をとっているのも特徴の一つである。
「お子さんでも大人でも治療のタイミングを逃すと問題をこじらせてしまうことがあるので、歯並び・かみ合わせが気になるようでしたら、早めに信頼できる矯正歯科医にご相談することをお勧めします」と、古田樹己院長は話す。


Text by ホームドクター( 2010年 「」掲載)

咳でおこまりではないですか?

内科2013/09/30

咳は長引くとつらい症状です。
友人とおしゃべりをしていてもしゃべろうとすると咳こんでしまうとか、授業中や演奏会の最中に咳が出て止まらず退席を余儀なくさせられるとか。
経験のある方もいらっしゃると思います。
咳をひき起こしている原因疾患を診断し、治療していくためには症状の持続期間が重要な手掛かりのひとつになります。
咳がではじめてから3週間以内のものを「急性の咳」、3~8週間ものを「遷延性の咳」、8週間以上を「慢性の咳」と定義されています。
「急性の咳」の多くは風邪などの急性の呼吸器感染症が原因です(ただしマイコプラズマ感染や百日咳感染ですと咳は長引きやすい傾向があります)。
持続時間が長くなればなるほど、原因に急性感染症が占める割合は少なくなってきて、8週間以上続く「慢性の嗽」では急性感染症以外の原因があると考えられています。
長引く咳の主な原因疾患はアトピー咳嗽・感染後咳嗽・咳喘息・気管支喘息・薬の副作用の咳・胃食道逆流症(逆流性食道炎)・喉頭アレルギー・間質性肺炎・心因性咳嗽・肺結核・副鼻腔炎・気管支拡張症・肺癌・肺気腫など多岐にわたります。
たとえばエアコンの風や冷たい飲食物・会話などで誘発され喉がイガイガする咳はアトピー咳嗽であることが多く、風邪の後に咳だけが残ってしまう時は感染後咳嗽を疑います。
また、ぜろぜろする感じを伴う場合は気管支喘息や副鼻腔気管支症候群・肺気腫などを第一に疑います。
体力の消耗が著しい場合は結核や癌・間質性肺炎なども疑われます。
一部の降圧薬・漢方薬・免疫抑制薬などの副作用でも咳が出ることがあります。
呼吸器内科医は患者さんの自覚症状・聴診所見・レントゲン所見・全身状態など詳細に観察し咳の原因を突き止めそれぞれの病態にみあった治療をおこなっていきます。
しつこい咳は専門家に相談しましょう。


Text by ききょう内科クリニック 蓮沼 晶子 院長( 2013年10月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

さまざまな皮膚トラブルの解消に努める 土・日、午後7時30分までの夜間診療を実施

病院紹介2010/03/18

市電「五稜郭公園前」から徒歩約5分に位置する「すどうスキンクリニック」は、2006年7月に開設。形成外科、美容外科、皮膚科、脱毛を中心に皮膚全般のトラブルに関する治療を行っている。
「お肌のトラブルやコンプレックスに対して、患者さんがいつまでも若々しく、自信回復につながるなど、さまざまな要望に応えられるよう取り組んでいますので気軽にご相談ください」と、須藤聡院長は話されていました。形成外科領域は外傷や皮膚の腫瘍(できもの)、先天性奇形など、その対象は頭の先から足の先まで及ぶ。粉瘤(ふんりゅう)や眼瞼下垂症、陥入爪(巻き爪)などのほか、二重まぶたの手術(重瞼術)やシミ、シワ、たるみ、腋臭症(わきが)、イボ、ホクロ、白癬症(水虫)、湿疹など、美容外科・皮膚疾患全般に対応している。細かいシワや毛穴、ニキビ跡、傷跡などに効果を発揮するフラクショナルレーザーをはじめ、脱毛、シミに対するレーザー治療、ラジオ波治療などを導入し、最大限の効果が得られる治療を実施している。また須藤院長は、寝たきりの高齢者に多い湿疹や褥瘡(じょくそう・床ずれ)などに対する訪問診療(往診)も積極的に行っている。手術日があるため診察は予約制で、土・日、夜間診療も行っている。


Text by すどうスキンクリニック( 2010年3月 「ホームドクター」掲載)

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