スタイル
最近、部分痩せで話題となっているメソセラピーについてお話します。
メソセラピーは自分が痩せたい部分に1.5〜2cm間隔で少量の皮下注射を2週間に1回、5回程度行っていく方法で、今まで行われていた脂肪吸引と比較して安全で、日常生活に支障がない方法です。
効果が出現するまでに2ヶ月程度必要ですが、脂肪吸引のような数ヶ月間の患部圧迫など、施行後、毎日の大変な管理はありません。
メソセラピー(部分痩せ)を行うと、脂肪の減少・脂肪細胞の周りの微細血管・リンパ管の循環を改善し、脂肪が溜まらない環境になります。
よくある問い合わせの中に、メソセラピーを行ったらたくさん食べても太りませんか?という質問があります。
メソセラピーでは部分的な循環は改善し、部分的には良好な環境になりますが、年齢とともに、体の中は食べたものが円滑に消費されない状態になりつつあるので、不適切な食事は肥満を誘発します。
食べても、太らないダイエットはないのか?こんにゃくなど栄養価のないものを摂ること、これは筋肉を細くして、一時的には痩せたように思うかもしれませんが、エネルギーを消費する筋肉までなくなるので、リバウンドとして食べたものが消費できずに脂肪に変わり、必ず太ってきます。
そして、筋肉が細り脂肪が増えて輪郭がぼやけて、メリハリのないスタイルになります。
若い頃のスタイルを維持したい、若い頃のイメージ(記憶)から抜け出せない、納得できない方は、メソセラピーなど部分的なスタイルの修正をしながら、極端なダイエットをせず、適切な運動、食事を摂ること、そしてサプリメントを適切に摂ることをお勧めします。
最後に、スタイルを維持するには運動は欠かせません。
一日に30〜45分、できれば週に3〜4回、そして、有酸素運動(歩行・軽いランニング)と無酸素運動(ウェイトトレーニング)の割合は、有酸素運動は一日30分、筋肉量を高めるためには、有酸素運動を行った後に無酸素運動をすることが効果的ですが、トータルで45分以上することはマイナス効果になります。
当院では、メソセラピーを行うと同時に老化予防としての肥満対策、ダイエット(食事の摂り方)、適切なサプリメントの摂り方も指導します。
家族みんなでインフルエンザワクチンを!
初雪も降り徐々に師走が近づいてきています。インフルエンザワクチン接種は、お済みですか?
インフルエンザは、毎年冬季に流行を繰り返し、人口の5~20%がかかるといわれています。
日本でインフルエンザに関連した死亡は、毎年数千から数万人の報告があるそうです。
1960年代から30年間にわたり学童集団予防接種が行われていたため、1980年代まではインフルエンザ関連死亡数は低く抑えられていたのですが、集団接種中止以降、死亡数が増加しているそうです。
インフルエンザは、毎年流行するウイルスが変化します。
そのためワクチンは毎年WHO(世界保健機関)の会議で流行するウイルス株を予測し、それをもとに日本での流行状況を加味して独自に作られます。
ワクチンの発病予防効果は、健康成人では70~90%といわれていますが、これはあくまでも流行したウイルスとワクチンの予測が一致した場合であって、インフルエンザウイルスは流行中に突然変異を起こすことがありますので50%程度に予防効果が下がることもあるのです。
ちなみに、乳幼児の予防効果は20~50十%、学童は成人とほぼ同様です。
インフルエンザのワクチンは乳幼児や高齢者などのハイリスクの人だけにワクチンを打つより、その方に接する可能性のある家族全員にワクチンを接種した方が効率的に予防できます。
イギリスでの報告は、老人施設内の入居者全員にワクチン接種した場合と、逆に老人施設に出入りする職員だけにワクチン接種をした場合、同等の効果があったそうです。
これからもわかるように、インフルエンザは自然になるのではなく、周りの人からもらうものなので、その周りの人も一緒にワクチンを受けた方が良いようです。
今年からは、家族みんなでワクチンを受けられてはいかがですか?
アンチェイジングのための中高年の肥満とダイエット
中高年の加齢に伴う代謝の特徴は腹筋量が減少して基礎代謝が低下すること。
(汗をかかなくなる)内臓脂肪が蓄積されること。(お腹が出てくる)インスリンに対する反応が悪くなることです。(糖尿病になり易くなる)
一般に生活習慣病やメタボリックシンドロームという病態としていわれ、この病態の中で肥満対策は大事な予防方法です。
では、肥満対策として、ただダイエットを行うとよいのでしょうか。
もし、運動を行わないでダイエットを行った場合、大きい確率でリバウンドが起こります。
ダイエットを行う場合には適切な運動を行う必要があります。
私たちの体の中の遺伝子の中に『倹約遺伝子』という遺伝子があり、人工的にダイエットなど飢餓状態をつくると摂取したカロリーを素早く脂肪に変換するようになります。
このような流れを予防するためには筋肉を維持して筋肉で燃焼させる必要があるので、ダイエットをしているとき、またダイエットをやめた後も運動する習慣を作り、筋肉量を減らさないようにする必要があります。
現在、よく行われているジョギングやウォーキングを中心にした低強度の有酸素運動は生活習慣病には有効であることは間違いないことですが、このような運動をするためには丈夫な骨と筋肉が必要です。
筋肉トレーニングやウエイトトレーニングは何となく硬派なイメージがありますが、レジストトレーニングは軽いダンベルやゴムのチューブなど身近な負荷素材で筋肉に負荷をかけるトレーニングです。
5〜10分程度の軽いストレッチの後、20分程度の筋力トレーニングを行い、20〜30分のウォーキングを週に3〜4回体調に合わせて徐々に行うことを勧めます。
運動を行わないダイエットはかえって、乾いたスポンジに水を含ませるように、体重の増加を引き起こします。
適切な運動を行いながらダイエットを行いましょう。
私たちは『貯金』はなかなかできませんが『貯筋』はできます。
目の現代病『加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)』
こんな風に見えてませんか?
加齢黄斑変性の症状は、視野の中央がよく見えない、歪む、暗く見えるなどです。
最初は片方の眼に起きて程度も軽いために、見過ごしていることも少なくありません。
しかし徐々に、病型によっては急速に視力が低下してしまいます。
通常、中心以外の視野は保たれ全く光を失ってしまうことはありませんが、見たいところが見えず読みたい文字が読めないというとても不便な状態になってしまいます。
欧米では中途失明原因のトップが加齢黄斑変性です。
日本でも高齢化や生活様式の変化などのためか、この病気が急増しています。
患者さんのほとんどは六十歳以上で喫煙者、男性に多いという特徴があります。
網膜のなかで一番重要なのは黄斑
黄斑とは網膜の中央にある物を見るために一番重要な部分です。
ものの形、大きさ、色、立体性、距離などの光の情報の大半を識別しています。
どうすれば早期に発見できますか?
格子状の表を使い片目で見る習慣をつけるのが一番簡単な方法です。
字が読みにくい、見る中心が暗くなる、細かい線が歪んで見えるという症状に注意しましょう。
加齢黄斑変性の種類は?加齢黄斑変性には二つのタイプがあり、視力の経過や治療手段が異なります。
1.萎縮(いしゅく)型
黄斑の組織が加齢とともに萎縮してくるもので、加齢黄斑変性の多くはこのタイプです。症状の進行はゆっくりです。
2.滲出(しんしゅつ)型
黄斑を中心に出血と滲出物がみられます。萎縮型よりも進行が早く、異常な血管の成長とそこからの出血や滲出物により症状が悪化していきます。
どのような治療法がありますか?
病気の進行度や重症度、また病型によって治療法はいくつかあります。
滲出型に対しては血管の異常な働きを抑える薬剤を注射する「薬物療法」、光に反応する薬剤を投与しレーザーを病変部に照射する「光線力学療法」などがあります。
詳しくは眼科医におたずねください。
黒あざ・赤あざ色素疾患治療とレーザー治療・光治療
レーザーは単一波長の高いエネルギー密度を持った光の束です。
この光の束を波長、照射時間、照射間隔、強さなど精密に疾患に対応するように加工したものがレーザー医療機器です。
現在たくさんのレーザーと光束を応用した医療機器はありますが、皮膚領域で用いられているレーザー医療機器は、炭酸ガスレーザー、ルピーレーザー、Nd-YAGレーザー、色素レーザー、ダイオードーレーザー、アレキサンドライトレーザーなど波長の異なるレーザーがあります。
どの機器を使用するかは、その皮膚疾患の色、厚さ、深さ(どの層に存在するか)によって異なります。
現在は1万分の1秒(ns=10 )という非常に短い時間に高いエネルギー密度のレーザーを照射するQスイッチレーザーが開発され、多用されています。
また、レーザーではありませんが、フラッシュライト(IPL)は、いろいろな波長を持った光束を照射して、しみしわなど老化に伴う皮膚変化に対応する医療機器もあります。
一般にレーザーと言われているものと大きな違いは、医療用レーザー・光治療機器は強力なエネルギー密度を制御する非常に緻密構造の医療治療機器であるということです。
たとえば、黒い色素を持つ色素治療疾患のときは、炭酸ガスレーザー、各種Qスイッチレーザーがありますが、浅い所にある色素疾患と深い所にある色素疾患では機器が異なり、さらに、照射時間、強さ、間隔など細かく設定する必要があります。
また、血管腫のような赤い色素を持つ色素治療疾患のときは色素レーザーで治療しますが、治療方法も同様に細かく設定します。
同じ皮膚疾患でも年齢、存在部位、深さによってレーザーの強さ、照射時間、治療間隔が異なりますし、施術中の痛み、施術後の肌の状態、経過が異なります。
消しゴムで簡単に消えてしまうようなレーザー治療はありません。
十分に専門医と御相談の上治療を行って下さい。
大人の鼠径(そけい)ヘルニア治療の最近
鼠径ヘルニアの「鼠径」とは太ももの付け根の部分のことをいい、「ヘルニア」とは体内の臓器などが正しい位置からはみ出した状態をいいます。
つまり鼠径ヘルニアとは、本来はお腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、多くの場合鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てきてしまい、症状として鼠径部近くに違和感や鈍い痛みを感じたり、そこが軟らかく盛り上がり、横になって力を抜くと平らになり、重い物を運ぶと膨らみが目立つようになるなど一般に「脱腸」と呼ばれている病気のことです。
鼠径ヘルニアは手術以外治療方法がありません。手術方法としてポリプロピレン製の人工膜で筋膜の穴をふさぐメッシュ法が痛みも少なく短期入院で済むため普及してきており、再発率も約1%で、生活の質を考慮すれば積極的に治療した方が良い病気です。
鼠径ヘルニアはお薬では治すことはできません。下腹部に隆起を認め不快な症状がある場合は、専門医にご相談ください。
百日咳にご注意を
今年に入って関東地域を中心に百日咳(ぜき)の報告が相次いでいます。
全国ではこれまでに9500件以上の報告があり、道南地域でみると市立函館保健所管内で14件、渡島保健所管内で3件、江差保健所管内で4件の報告があります。
百日咳とはどんな病気なのでしょうか?
皆さん過去の病気と思っていませんか?
百日咳は10日ほどの潜伏期の後、普通の風邪のような症状から始まり、次第に激しい短い咳を立て続けにするようになります。
咳の後は大きく息を吸いその時に笛のような音を出すという咳発作が起こります。
咳をするときに息を詰めるようにするため顔が赤くなる、出血斑が出る、目の結膜にも出血するなどの症状を伴うことが多いといわれています。
激しい咳は2ないし3週間続きます。
その後は次第に少なくなりますが、時折発作性の咳が出るなどの症状が続き、最終的に3カ月ほどでようやく咳が収まります。
このため百日咳と言われるようになりました。
1歳未満で発症すると特徴的な咳はなく呼吸を止める無呼吸発作やチアノーゼで気付かれることが多いようです。
まれに低酸素性の脳症を起こすことがあり、注意が必要です。
成人の場合は特徴的な咳があまり明らかではなく、採血や病原体の検査を行い診断されることが多いようです。
子どもの場合、乳児期から4種混合ワクチンをしているために、5歳未満の流行はあまり多くはありません。
年齢的に多いのは20代から50代の成人で、ワクチンをしていても抗体の低下に伴い発症している例が多いといわれています。
11月の報告例では市立函館保健所管内で10代の男女各1人、30代の男性となっています。
治療は適切な時期に抗生剤を飲むことです。
抗生剤を飲むことで、菌の排出が止まります。
予防はワクチンをしっかりすることです。
特に4回目の4種混合を忘れていることが多いので、今一度母子手帳をお確かめください。
7歳半までであれば無料で接種可能です。
リウマチに対する誤解
リウマチは正式には関節リウマチと言い、手足の関節が腫れて痛み、進行すると関節に障害を残し、時には肺や腎臓などもむしばみます。異常をきたした免疫システムが、誤って自分自身の組織を攻撃してしまうために起きると考えられています。
世間ではリウマチに関して、間違った認識もあるようです。例えば、高齢者の病気、女性の病気、遺伝する、治療法がない、など・・・。
実際には、リウマチの発症時期は30~40歳代にピークがあり、20歳代の患者も珍しくありません。逆に、70歳以降での発病はむしろまれです。男性の患者は女性の3分の1くらいいます。親子でリウマチになることもありますが、糖尿病や高血圧にくらべればはるかに低い確率です。
最近は良い薬が次々と開発され、早期に診断すれば進行を抑えることも可能になってきました。
生涯にわたって快適に機能する美しい歯を提供。充実したインプラント治療、審美歯科や予防も好評。
国道228号線からすぐそばの久根別団地の隣接地に位置する田島歯科医院。
「患者さんの歯、口腔が生涯にわたって快適に機能し、外観(見た目)も良い状態に保たれるよう治療、予防に最善の努力を払う」ことをモットーに、開院して約16年を迎え、子どもからお年寄りまで家族ぐるみで通える歯科医院として親しまれている。
口腔外科を専門とする田島雄大院長と、補綴を専門とする田島大造副院長の歯科医師2人体制で診療にあたり、特に入れ歯やブリッジ、インプラント、審美歯科、予防歯科に力を入れている。 インプラントは函館地区でも数少ない、最先端の治療法「ノーベルガイドシステム」を導入。地元の総合病院で撮影したCT画像を使い、コンピューターで3次元的にインプラント埋入のシミュレーション解析を行うことで、最も良い位置に正確にインプラントを埋めることが可能となっている。
手術時間が短く、術後の腫れや痛みも少なく、患者負担の軽減が図られる。
また、すべての歯を失った人では従来8~14本必要だったインプラントが、下顎で4本、上顎でも基本的に4本埋め込むだけですべての歯を支えられる最新技術「オールオン4」も採用している。「もちろん入れ歯やブリッジなどすべての治療法について説明し、治療方法は患者さん自身に選択していただいています。あくまでも生涯にわたって快適に機能する精度の高い治療の提供を第一に、入れ歯でも噛めないという人にはインプラントという選択肢をそろえることで、より満足していただけるよう心がけています」(田島院長) 審美歯科もより精度の高い、美しい歯の提供を基本に、患者のニーズに合わせてオールセラミックなど自費診療にも対応。
ビヨンド・システムによる短時間で安全かつ効果的に歯を白くするホワイトニングも好評だ。 予防歯科については、5人の歯科衛生士が中心となって積極的に取り組んでいる。
治療後の健康維持に対する意識は患者にも浸透し、定期的にブラッシングやクリーニングに訪れる患者は少なくない。
「虫歯にならないことが大切です。患者さん自身、小児では親御さんとも協力しながら予防に努めるよう心がけています」(田島院長)。 また矯正歯科については、矯正歯科専門医(月1回)と田島副院長が治療に当たっており、子どもから大人までの幅広い矯正治療に対応している。 院内には田島院長の義兄で、画家の安積徹(あさかとおる)氏の日本画が4点ほど飾られ、落ち着ける雰囲気づくりに一役買っている。
「季節ごとに絵を換えており、それを楽しみに来院される患者さんもいます」と田島院長。
患者が気持ちよく治療を終え、また通院したいと思える歯科医院を目指している。
人に迷惑をかけないということ
患者さん達との会話で「子供たちに迷惑をかけたくない」というセリフをよく聞きます。
年を取り、病気になると人の手を借りる場面が多くなります。
そんな時、「迷惑をかけて申し訳ない」と思うのでしょう。プライドの問題として、心情は理解できますが、その言葉をそのまま認めてはいけないと思います。
おそらく世界中、どこの国の子供でも「人に迷惑をかけないように」と教えられると思います。
しかし、この場合の「迷惑」とは、例えばバスや電車の座席に靴のまま上がるなとか、場所をわきまえずに大声を出すなとかといった、社会生活のルールを教える言葉だと思います。
子供やお年寄り、あるいは病気やけがで困っている人に手を貸す時、「迷惑した」と思う人はいないでしょう。
子育てをするとき、女性は仕事を諦めることもあるでしょうが、それで子供に迷惑をかけられたとは思わないでしょう。
誰でも、小さい時には年長者に世話をしてもらい、自分が大きくなったら年少者や病者、弱者に手を差し伸べるというのは、自然なサイクルではないでしょうか?
助けてもらって、感謝するのは当たり前ですが、申し訳ないと思う必要はないでしょう。 将来、平均寿命が90歳代まで延びるという話があります。
その時、高齢者における認知症の割合は60%にも及ぶといいます。
独り暮らしの方も増えるでしょう。
その状況では、1人の高齢者を4、5人で支えなければならないともいわれます。
こんな将来を考えた時、年老いて体が弱って助けを借りることが、「迷惑をかける」ことだとしたら、生きることが悲しくなってしまいます。
困った人には喜んで手を貸し、弱った時には助けられて感謝する、そういうことが自然にできる世の中であってほしいと思います。 実は、認知症で大きな問題になる妄想は「人助けはするが、助けられるのは苦手な(プライドが高すぎる)人」に生じやすいといわれています。
「情けは人のためならず」と言いますが、もう一度、考えてみませんか?









