セラミックについて
芸能人やモデルのようにさわやかで清潔感と印象を良くする白い歯にあこがれる人は多いと思います。
今回はセラミック治療についてお話します。
セラミック治療のセラミック(陶材)とは詰め物やかぶせものに使われる歯科材料の名前です。
セラミックには金属が含まれていないので、光の透過性が天然の歯とほとんど変わらず人工の歯という違和感がありません。
セラミック治療には色々な種類があります。
- 歯を全体的に削りその上にセラミックをかぶせることで、歯並びや、かみ合わせと見た目を美しく変える方法
- 歯の一部にセラミックを詰める方法で虫歯治療後などの金属の詰め物が気になる方や、虫歯治療をした部分を詰める場合に用いる方法
- 歯の表面を一層削ってセラミックをはりつけて白くする方法
などです。
また金属アレルギーの方にも向いています。
アトピーや皮膚アレルギーには歯科で使用する金属が影響している可能性もあると考えられます。
その対策としてすでに入っている金属をはずしてセラミックに変える方法があります。
このことからセラミック治療は見た目をきれいにするだけでなく「お口の中を健康にする」ことも目的としています。
保険の治療では奥歯は銀歯、前歯は銀歯にプラスチックを張り合わせた冠になっています。
プラスチックは入れたとき最初は白いですが、プラスチックのため細菌が繁殖したり、お茶・コーヒーなどの色素でだんだんと色が黄ばんできたり、割れてしまうことがあります。
セラミック治療は保険外治療のため保険治療のプラスチックより数倍料金がかかるので、料金をとるか美しさをとるか悩みどころであると思います。
一度歯科医院にて相談を受けてみてから選択することをお勧めします。
遠近コンタクトレンズと老眼
僕が眼科クリニックを開業したのがまだ30歳代頃になりますが、そのころから遠近両用コンタクトレンズ(以下CL)はこれから使う方が増えてくるだろうと考えていました。
ですが、いかんせん、その当時は自分はまだ老眼ではなかったものですから、テストレンズをつけてみてもよく見えているのかどうか実感がありませんでした。
ところが、50歳にもなってくると自分でも急に老眼になってきました。
そこで自分でもCLの老眼対策をしなくてはならないこととなり、もう一度遠近両用CLを試してみました。
するとどうでしょう。
今度は遠くはもちろん近くも見やすくなっているではありませんか。
改めて遠近CLを見直してみました。
遠近両用CLの仕組みはどうなっているのでしょうか?
遠近両用CLはあの小さいコンタクレンズの中に、遠くが見える度数と近くが見える度数を並べています。
そこで、遠くにピントのあう光と近くにピントのあう光の常時二つの光が目に入ってくるのですが、遠くを見ようと思った時・近くを見ようと思った時、それぞれに目的の光情報を頭の中でピックアップして、いらない光情報を半分カットしています。
それ故逆にピントの合っていない光情報も、常に目の中に入っているためちょっとずつにじんだ感じを感じられてしまいます。
ですからレンズの大きな普通の眼鏡に比べて全てがすっきりというわけにも行かないのが実情です。
それでも、普通のCLから遠近両用CLに替えたときに近くの文字が見やすくなるのには、初めてCLを付けた時以上に感動しました。
最近はゴルフをするのにスコアカードが見えない、老眼鏡をかけるのはファッション的にかっこわるいので遠近両用CLを希望しますというような、50歳になってCLを初めて使う方も増えています。
医療・介護・福祉の包括的サービスの展開
2025年問題という言葉をご存知でしょうか?
団塊の世代が25年には75歳となり超高齢化社会が到来するといわれています。
国では様々な施策を検討していますが、重要となるのが「医療・介護・福祉が連携した包括的サービスの提供」です。
高齢者の方が住み慣れた地域で安心した生活を送るためには、病院や診療所が病気の治療や病状急変時に外来診療や入院治療、訪問診療を担当し、介護保険サービスが日々の生活を送る上での支援を担当していくというものです。
24時間365日の介護保険サービスを提供するため、ケアプランセンターを始めとした訪問看護ステーション・ヘルパーステーション・定期巡回ステーション・デイサービスセンター等の事業所が連携して切れ目のないサービス提供体制を構築し、利用者の個性やニーズに応じていくことが求められています。
市販薬や専用化粧品でもなかなかニキビが治りません。 病院を受診したほうがいいですか?
ニキビは立派な皮膚病です。種類によって薬も使い分けが必要。
きれいな肌を保つためにも専門医で正しい治療を受けましょう ニキビには、毛穴の出口の角質が厚くなって毛穴が塞がれ、皮脂が詰まってできる白ニキビや、毛穴の中身が増えて毛穴が開いた黒ニキビ、もともと毛穴にいるニキビ菌が皮脂を栄養源として増殖し、炎症が起きて赤く痛みを伴う赤ニキビがあります。
これらのニキビは体の中の白血球とニキビ菌が闘うようになると、皮膚の下に膿を持つようになり、毛穴の壁自体が壊れて毛穴の周囲にも炎症が及び大きく腫れるようになります。
これを嚢腫(のうしゅ)、硬結といいます。その後、炎症が治まるとニキビの膿は皮膚の外に排出されたり、中で吸収されていきますが、炎症の程度、体質によっては瘢痕(はんこん)、クレーターなどのニキビ痕が残ってしまいます。
ですからニキビの治療は、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビの段階で治してしまうことが大切です。 またニキビには、乳幼児と思春期、大人ニキビがあります。乳幼児では出生以後27日以内に発症する新生児ニキビと生後28日以降に発症する乳児ニキビがあります。
乳児ニキビはまれですが、症状が強くなることが多く、長期間持続すると瘢痕として残ったり、思春期ニキビが発症する確率が高く、3歳を過ぎても軽快しなければ内分泌異常の可能性もあるため検査をお勧めします。
思春期ニキビは平均的に13歳前後で発症し、90%以上の人が経験するといわれています。
ニキビの原因は、主に男性ホルモンの量や男性ホルモンに対する感受性の亢進の影響が大きいと考えられますが、ストレスが皮脂を増加させるというデータもあり、大人ニキビはストレスや疲労、不規則な生活習慣による体内バランスの乱れが原因と考えられています。
現在はフルタイムで働く女性が多くなってきたためか、20代、30代だけでなく、40代のニキビが増えていることも、そういったことが背景にあると思われます。 治療は、新生児ニキビでは基本的に石鹸で優しく洗うこと、思春期や大人でも生活指導が中心ですが、それ以外にはニキビに適した抗生剤の内服や外用、漢方薬を使った治療なども行います。
このほか保険外診療ですが、当院ではケミカルピーリングや高濃度ビタミンCのイオン導入、フォトフェイシャルでの治療も行っており、よい治療効果が得られています。 よくニキビ予防や適切なケアについて聞かれますが、一番大事なことは、正しい方法で1日2回洗顔をすることです。
1日に何回も洗顔する人がいますが、ニキビ菌は皮膚の常在菌で皮膚表面のバランスを正常に保つ善玉菌なので、1日2回の洗浄で十分です。 現在、ニキビ用化粧品が多くみられますが、ニキビにはいろいろな種類や、状態によっても薬を使い分ける必要があり、すべてのニキビに効果があるものはありません。
ニキビは立派な皮膚病です。
将来もきれいな肌でいたいのであれば、皮膚科専門医をぜひ受診してほしいです。
「よく噛める」から「快適な生活」につなげる痛くないインプラント治療を提供
JR桔梗駅から駅前通を上がり徒歩約10分に位置する「なしき歯科医院」。
開院以来、「お口の健康を通して、患者様の人生がより豊かなものになること」を目指して、スタッフ一同明るい笑顔で接し、きちんとした説明を納得いくまで行い、最適な治療法の提案に努めている。
患者は市内のみならず、道南地区全域から訪れ、信頼も厚い。 一般歯科をはじめ審美歯科、予防歯科、小児歯科に対応しているが、近年、特に力を入れているのが、自由診療であるインプラント治療だ。
梨木賢二院長は北海道大学歯学部卒業後、北大歯学部第1補綴科に入局し、主に入れ歯治療の研鑽に努めてきた。
開院後も総入れ歯や部分入れ歯などで多くの治療に接してきたが、「入れ歯の治療には限界がある」と感じはじめたという。
「当院が提案するインプラント治療は、噛めるから始まって皆様の快適な日々の生活につながることにあります。
入れ歯は歯茎との間に空気が入ると外れてしまったり、自分の歯のようには噛むことができません。
また金属のバネがかかっている歯は歯槽膿漏や虫歯の危険が高まり、周囲の骨まで痩せてしまうこともあります。
多くの患者さんの望みは、よく噛めることと人前で大きなお口を開けて笑える自信を取り戻すことです。
インプラントはそのために有効な治療法のひとつと考えています」と梨木院長。
同医院では、インプラントの臨床応用で40年以上の歴史があり、世界1シェアを誇るノーベルバイオケア社のインプラントを採用し、より天然歯に近い安心かつ安全で、同時に短期間での治療を心がけている。
また、新たにCT画像解析ソフトノーベルガイドを導入し、コンピューター上で患者の骨や口腔内の状態に応じたインプラントの設計、埋入のシミュレーションを行うことで、より精度の高いインプラント治療を実践している。 09年には『この一冊でインプラントがわかる 5つの物語』という小冊子を自ら作製し好評を得るなど、インプラント治療のニーズも高まり、「笑ったときに金属のバネが見えなくて、まるで自分の歯のようだ」など、治療を受けた患者から喜びの声も寄せられているという。「口元に自信を持ち豊かで実りある快適な人生を送るためにも、気軽にご相談ください」と話す。
ピカピカ光が見えます
見えるはずもないのにピカピカ光が見えることがあります。それを光視症〈こうししょう〉と言い、光り方によって大きく二種類に分かれます。
原因も目自体と、脳内病変によるものに分かれます。
一つは花火や閃光が流れるように飛ぶように見える場合。
これはたいてい片目だけに見える光り方で、原因が目自体にある場合です。
黒いものが浮かんで見える飛蚊症〈ひぶんしょう〉も光が見えると同時にできる場合が多くあります。
飛蚊症の大きさが大きく形が丸い輪だったり大きな糸くずのように見える場合は視神経と目の中間部にできる硝子体の濁りが分離してできる後部硝子体剥離〈こうぶしょうしたいはくり〉、飛蚊症の大きさが小さく数が多い場合は網膜裂孔〈もうまくれっこう〉、加えて周辺部にピントの合わないところができているような時には網膜剥離〈もうまくはくり〉と言うような目の病気が考えられます。
もう一つはジラジラとした光の形が見える場合です。
小さい光りがだんだん大きく拡大していったり格子状の形が見える場合もあり、これは両目に見えることもある光り方です。
光はたいてい数分で消えてなくなってしまいます。
このような光り方は目自体と言うよりは脳神経的な原因で起こる可能性があり、片頭痛の前兆として見えることも多くあります。
立ち上がった瞬間に目がチカチカしたと言うこともよく聞きますが、一時的な血圧の変動によっても起こる可能性があります。
改めて真っ暗な部屋で目をつぶってみると、意外ですが目の前には明るい光の模様が見えるものです。
目を軽く押してみると光が強くなってしばらくして放してみると明るい光りの残像がしばらく残っているのに気がつきます。
朝起きたら光が見えていたがしばらくしたら消えたという方は寝ながら腕で目を押さえつけていたと言うこともあるようです。
ピロリ菌をやっつけろ!(慢性胃炎編)
朗報です!
ピロリ菌の除菌治療の対象が拡大して、慢性胃炎の方も健康保険で除菌治療が行えるようになりました。
今までは、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・早期胃癌の胃カメラ治療後・他の特殊な病気だけが、除菌治療を保険で行うことができました。
それ以外の方は、ピロリ菌がいても自費で除菌を行っていたのです。
ところが、ピロリ菌と慢性胃炎の発癌の問題が、より明らかになったため、厚生労働省も重い腰を上げて除菌治療を慢性胃炎にも適応拡大したのです。
胃癌とピロリ菌について述べますと、ピロリ菌陰性者からは、ほぼ胃癌は発生しません。
ピロリ菌陽性であるだけで1000人に1人、そして慢性胃萎縮性胃炎の所見があれば400人に1人の割合で胃癌が発見されます。
また、萎縮性胃炎が進行するとついにはピロリ菌も胃の中に住めなくなります。
この時期には、ピロリ菌がいないにもかかわらず80人に1人の割合で胃癌ができます。怖いですね!
そうなる前の除菌治療ということです。
除菌治療とは、抗生物質2種類と胃酸を抑えるお薬を1週間飲むだけです。
初回の治療=1次除菌は約70%の除菌率です。
もしうまくいかなければ、2回目の治療=2次除菌を行います。
2次除菌は約90%の除菌率です。
ともに主な副作用は下痢・軟便です。
1次除菌ではまれに味覚障害が起こりますが、除菌治療後元に戻ります。
2次除菌は、薬の作用でアルコールが分解でピロリ菌の除菌後しばらくして胃酸の逆流症状が強くなる方もいます。
除菌治療により発癌リスクは減りますが、癌にならないわけではありません。
ここを間違わないでください。
除菌後も胃癌検診は必要ですよ!
除菌したので胃癌検診を行わず、残念ながら進行胃癌になっている方もいますので除菌後も胃癌検診は怠らないようにしましょうね!
検査の間隔は除菌後の胃炎の改善状態にもよります。
除菌して安心しきっているあなた! 次の胃癌検診はいつですか?
ちゃんと主治医に確認してくださいね!
矯正治療の開始時期について
歯の矯正治療は、いつ始めたら良いのでしょうか?
病気は、早期発見、早期治療が基本です。矯正治療においても早期発見は重要です。しかし、早期治療はどうでしょうか?
人間の歯は、乳歯から永久歯に生え替わります。最初の永久歯が生えるのが6歳頃ですので、どんなに早くても7歳頃が矯正治療の開始時期となります。子供の場合、身長が大きくなる(成長)と同様に、この時期に顎(あご)の骨も成長しています。
受け口(反対咬合=はんたいこうごう)や出っ歯(上顎前突=じょうくぜんとつ)等の上下顎骨の大きさのバランスが悪い場合は、この時期を利用して上手くバランスを整えることが重要になります。凸凹した歯並び等、比較的軽症の場合は、永久歯がほぼ揃う10歳頃から治療を開始するのが良いと言われています。また、上下顎骨の大きさのバランスが悪い場合は、早期より長期にわたって治療することになります。
もちろん、治療により正常な成長の軌道に乗った場合は、いったん治療を中断し、定期的に成長を見守ることになります。どちらにしても、判断は専門的な知識が必要となります。
月経とは
婦人科を受診する方の、約3分の1が月経の異常(量が多い・少ない・長く続く・短い・遅れてこない・不定期)不正性器出血を訴えて来院します。 最近出血があれば、量、持続日数等に関係なく、全て月経なんだと思いこんでいる方が、数人続いて受診し、月経に関する知識不足とい
う事で今回は月経について書いてみたいと思います。 月経とは、一定の周期をもって反復する子宮体内内膜よりの出血と定義されています。 月経周期とは、月経出血開始日より、次回月経開始日前日までの日数をいい、25日~36日の周期で繰り返す方が大部分です。 月経持続日数は99%の方が3日~7日で止血します。 月経量は月経開始2日目に量が最多となり、その後減少止血します。 排卵があるか?という事は、周期・量等から判断する事は困難です。 月経の異常がある時は、ホルモンの働きに異常があるか、子宮筋腫・子宮内膜症はないか、又内科的な症状はないのか、精神的なトラブルはないのか等を調べることが必要です。 自分の女性ホルモンの働きは正常なのか?と心配している方は基礎体温を付けることが必要です。婦人体温計という特殊な体温計があり、これで毎朝目が覚めたら、体を動かす前に体温を計り、記録していくことで、卵巣ホルモンの状態、排卵の有無がわかります。 付け始めは忘れる事もあると思いますが、忘れたらその日は、空白のまま次の日より又始めれば大丈夫です。2・3ヶ月つけて、婦人科医に相談して下さい。
あなたの肺年齢は大丈夫ですか?
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは中年以後に発症し、タバコを吸う方に多くみられる疾患です。
初期症状は、カゼをひいているわけではないのに咳や痰が出る、カゼをひきやすく治りにくい、ちょっとした運動で息切れを起こしやすい、などです。
進行すると平地を歩いても呼吸が苦しくなります。
COPDは肺がんとともにタバコが最も悪さをする肺の病気で、息切れが起こる主な原因は気管支が狭くなるためです。一度狭くなった気管支は元に戻らず、禁煙しなければ徐々に進行していきます。
さらに、肺活量は加齢現象の一つとして徐々に低下していきます。
1秒間に吐き出すことのできる空気の量を1秒量といい、これは非喫煙者の場合でも一つ年をとるごとに30mL前後減りますが、喫煙者では70mL前後減ります。
20歳代で1秒量が同じでも、50歳になると喫煙者と非喫煙者では1000mL近く差が出る計算です。
COPDは放置していると日常生活を送ることも困難になることがあります。
あなたの肺年齢は大丈夫ですか?
前述のような症状がある方は、診察をおすすめします。









