『定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス』をご存知ですか?
このサービスは、従来の決められた日時に利用者宅を訪問する「訪問介護」とは異なる新しいタイプのサービスです。
ご自宅に緊急コール端末を設置していただき、ご利用者・ご家族と相談したケアプランに基づいて、介護福祉士や看護師が1日に複数回訪問して必要なサービスを提供します。
また緊急コールをすることで24時間365日オペレーターへつながるため、いつでも安心してご利用頂けます。
①介護度が重い方
②家族の介護だけでは生活が困難な方
③サービスの回数を増やしたい方などがいらっしゃいましたら、まずはケアマネージャーへご相談してください。
サービスの詳細やご利用について優しく教えてくれますよ。
ω-3系多価不飽和脂肪酸(EPA・DHA)
脂肪(脂質)は日本では10年前までは3大栄養素なのに悪者扱いされていました。
しかし、最近の研究で若い小さな腹腔内脂肪は健康につかさどる重要な分子伝達物質を分泌する組織であることが分かってきました。
脂肪には必ず脂肪酸が含まれていて、その中でω-3系多価不飽和脂肪酸(EPA・DHA)は炎症を抑え、健康に問題を起こす脂質を抑える非常に重要な働きを持つ脂肪酸です。
ω-3(EPA・DHA)にはさまざまな疾患予防、健康維持に必要な働きがあり、毎日適切な量を摂取することが重要で食事から取ることが理想的ですが、サンマやサバなど魚の食べられない人はサプリメントを上手に使っていくことが大切です。
また、アルツハイマーの予防には高齢になってからでは遅いと言われており、できるだけ若い時期から摂取することをお勧めします。
腸内細菌のお話
ヒトの腸の中には、100兆個の細菌が生きています。重さでいうと1㎏あります。いろいろな菌がいるのですが、野原によって生えている草花が違うように、ヒトによって腸内の細菌は種類が違います。「どんな菌が多いか」で、くさむらの特徴が決まるため、腸内細菌叢(ソウ=くさむら)と呼びます。便の中には、多くの種類の菌がいますが、乳酸菌、大腸菌、ビフィズス菌は、腸にいる有名な菌です。
腸内細菌は、人間に寄生しているだけではなく、人体が作れない必須アミノ酸(タンパク質のもと)やビタミンを作って、栄養を与えてくれています。また、糖尿病・メタボリックシンドロームにおいても、腸内細菌が重要な役割を果たしていることがわかってきました。炎症やがんの発症に関係している菌もいます。狭心症の人では、バクテロイデス菌が減っているという報告があります。この菌は、肥満や認知症の人で減少しているとも言われています。
病気を良くするタイプの菌を植え付けたり、善玉菌が産生する良い物質を薬のように作ったりすることは、将来、可能になるかもしれません。それまで、今できる体に良いことは、善玉菌を増やすように努力することです。腸内細菌叢の2割が善玉菌、1割が悪玉菌、7割が日和見(ひよりみ)菌と言われています。日和見菌が悪玉になったりして、善悪のバランスが変化します。なるべく善玉菌が多くなるように増やしたいものです。
善玉菌を増やす食品は、食物繊維、植物性タンパク質、野菜果物、母乳などです。赤ちゃんが3歳になるまでの間に、母乳、兄弟の有無、住んでいる地域などの影響を受けながら、安定した腸内細菌叢のタイプが出来上がります。そうした中で、できるだけ、日和見菌を善玉に変身させたいので、納豆や根菜などを食べるとよいようです。反対に、悪玉菌を増やすのは、高脂肪食、動物性タンパク質、糖分、塩分、ストレスなどです。参考にしていただけると幸いです。
歯科疾患の基礎知識
虫歯(う蝕)
虫歯の原因は、歯の表面に付着したプラーク(細菌塊)、この細菌から出される 代謝産物(酸)です。単に「甘いものを摂るからできる」という認識では困ります。
甘いものイコール砂糖です。
砂糖摂取量についてみると日本は欧米諸国と比較してかなり少ない。
それとは逆に虫歯になる率は、日本がはるかに高い。それはなぜ?
歯槽膿漏(歯周炎)
歯学用語では、辺縁性歯周炎といいます。コマーシャルなどで歯周炎という言葉もかなり使われ、理解されているように思います。
歯周炎は中高年の病気とされていました。しかし、最近では子供にも見うけられるようになってきました。それはなぜ?
歯並びが悪い(歯列不正)
歯列不正は、審美的な問題だけでなく、歯の疾患(上述)の原因や顎の成長にも関わっています。さらに外観の悪さから心理的障害が引き起こされるケースもあります。
歯科疾患の要因と対策
虫歯が日本でなぜ多いのでしょう?
また、歯周炎が子供に見られるようになったのはなぜでしょう。
それは現代人の生活様式にあります。
現代人は、日常生活において時間や労力を惜しみ利便性を求めるようになっています。「食」でみると、ファーストフードにより偏食、栄養過多および不規則な時間での摂取などが生じているように思います。
その弊害として、幼少期から成人病の発症、歯科では虫歯、歯周炎、歯列不正や顎の発育への悪影響があげられます。
歯周炎は「静かなる歯の病」といわれるように自覚症状がなく、歯科医院に行こうと思う頃には既に手遅れとなる例が多くみられます。
歯には自然治癒力がありません。
そのため、「何かあるから診てもらう」ではなく、「何もないけど診てもらう」ように早期発見、予防・処置が大切です。
是非一度かかりつけの歯科医院に受診されることをお勧め致します。
唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)と歯科のかかわり
唇顎口蓋裂は、胎生期に癒合するはずであった上あごの真ん中部分が離れたままで生まれてくる疾患で、最近では手術や矯正歯科治療の進歩により、治ってしまえば誰も気づかないこともあります。
私が札幌医科大学の口腔外科に勤務していたころは、この疾患を持つ子どもたちが北海道各地から集まっておりました。
しかし、現在ではほとんどが北海道各地方都市の総合病院にいる形成外科医から治療を受けられます。
その中でも、この疾患についてトレーニングを積んだ医師のみにより手術されております。
最近では、出生直後のホッツ床(口蓋裂があるため哺乳が困難な場合に口と鼻を遮断し哺乳を助ける柔らかい樹脂で作った入れ歯のような上顎にはめるプレート)の使用から始まり、歯列矯正治療を終えるケースで考えると、歯科医とは17年間ほどの長い期間付き合うことになるため「こころ」の管理をふくめて、長期の取り組みが必要となります。
この疾患の発生原因は不明で、おおよそ5、6千人に1人の割合で生まれます。
函館の人口は約28万人ですので統計上500名程の患者がいると考えられるということになります。
一昨年、日本口蓋裂学会に当院の統計について報告させていただきましたが、それによると23年間に受診した唇顎口蓋患者さんは、225名でした。
人生80年とすると、23年間の受診者数から算出すると統計上考えられる500名を上回るので函館地区のほとんどの方が当院を受診していることになります。
この疾患へは、言語治療士やその他の医療従事者によるチームアプローチによる取り組み治療がされております。
この疾患の影響により、上あごの発達が悪くなりやすく、反対咬合や乱杭(ラングイ)歯が生じ、矯正歯科を含めた歯科治療が必須のものとなります。
矯正歯科の保険導入については、コロンビアトップ議員の国会質問がきっかけとなり、1982年にようやく保険導入が開始され、まだ30年しかたっておりません。
函館でも良い医療を提供するため、歯科医は頑張っております。
目薬でも改善しない目の不快感は?
目の乾き、かすみ、涙目、ゴロゴロする、しょぼしょぼする、などの不快感は、60歳以上になるとほとんどの方が感じているようです。実は、これは涙と深い関係があります。
健康な目は、下まぶたにたまった涙が、まばたきによって持ち上げられ、眼球の表面を覆います。歳を取ると、涙の量が少なくなったり、涙の質が悪くなったりするために、充分に眼球表面を潤すことができなくなるのが「ドライアイ」です。目の乾きがあると、こすれる原因になり、先に述べたような不快感が出るので、眼球表面を保護、または抗炎症の点眼をつけなくてはなりません。「ドライアイ」は、目をつぶっていると症状が軽く感じるのがポイントです。
それに比べて、目をつぶってもずっと不快感がとれない病気に「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」というものがあります。
人は一日に1~2万回もまばたきをしているので、歳を取るにつれ、結膜(白目の表面の薄い膜)のたるみができてしまうのです。この結膜のたるみができてしまうと、このたるみが邪魔して、下まぶたに涙がたまることができなくなり、涙があふれたり、涙が正常に眼球表面を覆えなくなり、乾き目になったりします。
この「結膜弛緩症」は、軽い症状の場合は、ドライアイと同じような点眼治療でも効果がありますが、不快感が続いている場合には、たるんだ結膜を縮める手術が効果的です。表面麻酔をして痛みを感じなくしてから、たるんだ結膜の部分に熱を加えて縮ませることができます。これは、切開して縫い縮める方法よりも術後の痛みも少なく、外来で10分前後で終了する手術方法です。
下まぶたのすぐ内側に透明な膜のような物がたるんで見える方・目の不快感が取れない方は、結膜弛緩症かもしれませんので、一度眼科を受診してみて下さい。
肺がんで死なないために
肺がんは日本のがん死亡のトップです。
肺がん死を予防するためには、たばこを吸わないことが最も効果的です。
肺がん死の危険性は、吸わない人と比べると男性で約4・8倍、女性で約3・9倍です。
函館市の平成28年の喫煙率は、男性27・6%、女性12・8%ですが女性はすべての年代で全国より高くなっています。
たばこの煙には、たばこ自体に含まれる物質と、それらが不完全燃焼して生じる化合物があります。
その種類は合わせて約5300種類とも言われます。
その中には、ニトロソアミン類、ヒ素、カドミウム、多環芳香族炭化水素など発がん物質が約70種類含まれています。
タバコの火の先から立ち上る副流煙には、主流煙に比べてニコチンが2・8倍、タールが3・4倍、一酸化炭素が4・7倍も含まれています。
受動喫煙も肺がんの原因となることが明らかとなっています。
他人が吸っているたばこの煙もできるだけ避ける必要があります。
夫が喫煙する場合、妻の肺がんリスクが約2倍高まります。
三次喫煙(サードハンドスモーク)の危険性も指摘されています。
喫煙室のカーテンやソファなどがたばこ臭かったり、たばこを吸う人の髪の毛や服がたばこ臭いと感じることがあります。
この臭いは、付着したたばこの煙の成分であり、有害物質が含まれています。
これを吸い込んでしまうのが三次喫煙であり、受動喫煙と同じく周囲の人に悪影響を及ぼします。
肺がんは、肝胆膵がん、食道がんと並び死亡率の高いがんです。
肺がんになっても死なないためには検診での早期発見が重要です。
検診は毎年の胸部X線検査があり、ハイリスク群(「1日のタバコ本数」×「喫煙年数」が600以上)では痰(たん)の検査も行います。
近年は通常のCT検査の10分の1の被ばく量で済む「低線量CT肺がん検診」が行われて肺がん死の低下が期待されます。
みんなで肺がん検診を受けましょう。
つらいですね! ドライアイ!
◎ドライアイとは
涙の量が減り、涙の質が変化して、目が乾いた結果、さまざまな症状が起きる病気のことです。
日本のビジネスマンやOLの4分の3が潜在的ドライアイ患者で1600万人以上と考えられています。
①本当のドライアイとは
「目の乾き」を俗にドライアイと言いますが、診断名としての「ドライアイ」は、医師がいろいろな検査をしてから診断するものです。
逆に実際ドライアイの人でも「目の乾き」の自覚症状が全くない人もいるのです。
②ドライアイ簡単チェック
10秒間まばたきをせずに目を開けていられますか?
開けていられなくて、「目の乾き」「目の疲れ」「かすみ」の症状があれば、ドライアイを疑います。
③眼精疲労と共通の症状
「かすみ」「まぶしさ」「充血」など眼精疲労と症状がたいへん似ています。
④ドライアイ特有の症状
「ゴロゴロする」「目の乾き」は眼精疲労にはなく、ドライアイの症状です。
⑤ドライアイの原因
いろいろありますが…バッチリのアイラインが涙の成分の油の分泌腺をふさいでしまい、蒸発しやすい涙になってしまうことも大きな原因と言われています。
またソフトコンタクトレンズは、自分の涙を吸ってしまうので、「シリコンハイドロゲル」等の水分の蒸発を抑える素材のレンズがおすすめです。
その他、まばたきに影響する眼瞼痙攣(がんけんけいれん)や結膜弛緩(しかん)症・加齢・ストレス・内服薬の副作用も原因になることがあります。
⑥こんなあなたも要注意
コンピューター作業が多い人(4時間以上)・車の運転が長い人・ゲームや携帯を長くする人・冷暖房の効き過ぎた部屋にいる人などもドライアイになりやすいのです。
⑦まとめ
ドライアイは、その人の状態に合った点眼薬を使わないと症状が悪化する場合がありますから、必ず眼科医の処方した点眼薬で治療しましょう!!
加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)に対する新しい治療
眼科では最近、加齢黄斑変性に対する新しい治療が始まっています。
加齢黄斑変性とは加齢が原因で眼のフイルムの働きをする網膜に変性が起こることで、「歪んで見える」「中心が暗い」などの症状を引き起こします。これまで光線力学的療法というレーザー治療が行われてきましたが、今年の3月より日本でも加齢黄斑変性治療薬であるラニビズマブの硝子体注射による治療が始まりました。
ラニビズマブは大多数の患者さんで視力の維持だけでなく視力の回復が証明された初めての薬剤で大いに期待されています。治療は通院にて月1回ラニビズマブを白眼の部分から眼の中心の硝子体という場所に注射し、これを3カ月間繰り返します。その後は、検査結果や症状をみながら必要に応じて注射することになります。
気になる症状がありましたら眼科医へ相談してみて下さい。
クラミジア感染症
つい先日、性感染症の1998年、1999年の全国調査の結果が届きました。
クラミジア感染症。淋病が98年より99年が増加しています。北海道は男女共にクラミジア感染症が全国平均より50%多く、淋病も40%多くなっています。
10代、20代の感染症が全国平均より多くなっていました。 それで今回クラミジア感染症について述べたいと思います。 クラミジアは昔からトラコーマ、オーム病の病原体として知られていましたが、最近性感染症の代表的なものとなっています。 男性では非淋菌性尿道炎の35%~60%がクラミジアによるものと考えられ、排尿不快感、膿性分泌物を訴えますが、症状は軽く、自然に
軽快する事も多く、女性ではおりものが増えることが最初の症状ですが、無症状の事が多く、それが感染の増加の原因となっています。 女性では子宮頚管に病巣を作り、次第に子宮内、卵管と上行して卵管炎を起こし、下腹痛、性交痛と症状が表れてきます。
菌量が多いと卵管に膿がたまり骨盤腹膜炎となって開腹手術が必要となることもあります。
その結果、不妊症。子宮外妊娠の誘因となり流早産、前期破水の原因となることもあります。
また、分娩時に赤ちゃんに感染し、結膜炎や肺炎の原因となります。 治療は薬で治りますが、パートナーと同時に治療することが必要です。 最近の性感染症の問題点は、症状が軽くなっているものが多く、その為治療を受けることなく感染者を増やしていること。
性器だけでなく咽頭粘膜、直腸にも感染が広がっている事。
性器と性器の結合がなくても感染すること。
感染源が、性を職業としていて人のみでなく、一般の人が増加していること。
10代20代前半に多くなっていることである。 女性にとって将来の妊娠、分娩にも影響することであり、予防(コンドーム)に十分注意し、症状が少しでもあれば、必ず専門医を受診して下さい。









